2012/6/4

2272:白州  

 今、飲食店業界は苦戦している。昨年の大震災以降、節約志向が一層高まり、外食を控える傾向が続いているためである。

 そういう厳しい状況であっても、上手くいっている飲食店もある。立川駅の北口に1昨年オープンした「玉屋」もその一つである。

 古い家屋の質感を上手く活かし、センスある内装にまとめ上げ、焼き鳥がメインの料理であるが、いわゆる「焼き鳥屋」という風にはまとめず、イタリアン料理店のような雰囲気を作り出し、女性客を呼び込んでいる。

 ワインを飲みながら、一風変わった焼き鳥を食べるといったコンセプトの切り口が新鮮である。朝絞めの鶏肉は新鮮でジューシーであり、焼き鳥以外のメニューにも工夫が凝らされている。

 その「玉屋」が2号店を出した。「TAMAYA KITCHEN」と名付けられたその店は、フレンチと焼き鳥の融合を目指したかのようなコンセプトで、斬新度をまた一歩進めた感がある。

 今日は事務所のスタッフを連れて、その新しい店に行ってきた。まずはビールで乾杯。料理は3,000円のコースがあるので、それを頼んだ。

 新鮮な切り口でまとめ上げられた料理が次々に運ばれてくる。もちろんメインディシュは焼き鳥である。ビールの次はワイン。私はワインは悪酔いするので、ハイボールに切り替えた。

 ハイボールは「山崎」と「白州」の2種類。「角」は置いていない。そんなところにも、こだわりが見え隠れする。

 「山崎」のハイボールを頼んだ。いつもながら、深い味わいである。コクがあり、舌に沁み入る度合いが深いような印象を受ける。

 すると、スタッフの一人が「白州」のハイボールを頼んだ。値段はどちらも650円と同じである。その味わいの差が気になったので、一口飲ませてもらった。

 「白州」のハイボールは、切れ味が鋭い。シャープで清涼な味覚が舌に広がる。北に八ヶ岳、西に西甲斐駒ケ岳を戴いた白州蒸留所で造られただけあって、なんとなく高原の森の中を吹きわたる爽やかな風のような風味である。

 これはこれで魅力的である。しかし、どちらが好みかと言われれば「山崎」である。「山崎」と「白州」どちらも高いレベルの味わいである。人によっては「白州」が好みであろう。私は「山崎」の深みとコクを選択する。なんとなく音に対する嗜好性と似た要素を感じた。



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