2012/3/3

2179:C3PO  

 スターウォーズに登場するロボット、背の高いC3POと背の低いR2D2は、この映画にとってとても重要なキャラクターである。ロボットではあるが、その性格は極めて人間的であり、ユニークである。

 C3POは、神経質で心配症、いざというときあまり役に立たないが、憎めないキャラクターである。一方、R2D2は勇猛果敢で、行動が素早い。メインキャラクターを助ける大活躍を見せることもしばしばで、小さくてかわいらしい見かけであるが、実に颯爽としている。

 このユニークな2体のロボットは、時にはメインキャラクターを圧倒するような存在感を見せつけ、この映画の面白みを引き出す重要な役割を果たしている。

クリックすると元のサイズで表示します

 今日はずいぶんと久しぶりに、hiroさんのお宅を訪問した。hiroさんは、私が今使っているTANNOY CHATSWORTHの前のオーナーである。譲っていただいたのは、確か4年ほど前になるであろうか・・・その当時、私はGERMANPHISIKSのHRS-120 CARBONというスピーカーを使っていた。

 結局、しばらくしてHRS-120 CARBONは我が家を去り、その座はCHATSWORTHに明け渡されたのである。価格的にはHRS-120 CARBONの7分の1にすぎないCHATSWORTHであったが、私にとっての存在感は、はるかに大きなものになっていたのである。

 hiroさんのリスニングルームは、4年前に初めて訪問した時と同様に、ビンテージのオーディオ機器で溢れかえっていた。ちょっとしたビンテージ・ショップ並みの在庫量である。

 今日は、3つのラインで聴かせていただいた。一つ目はガラード・・・マッキントッシュC22・・・マッキントッシュMC240・・・アルテックのMAGNIFICENT・・・というライン。こちらは、明るく、屈託のない音の出方である。伸びやかさがあり、「アメリカの音」という印象を受ける。

 二つ目はQUAD CD67・・・QUAD QC2・・・QUAD U・・・TANNOY VLZ・・・というライン。こちらは純粋英国ラインとも言える。陰影感が濃いめに出る。からっとはしていない。ちょっとひと癖あるが、そのひと癖が、タラの芽のてんぷらの苦味のように癖になる美味しさである。

 そして三つ目のラインは、ちょっと変化球であった。i-POD・・・エソテリックのDAコンバーター・・・マッキントッシュC8・・・マッキントッシュMC60・・・TANNOY オートグラフというライン。

 これが、もっともモダンですっきりとした味わいであった。キリンレモンに最近「大人のキリンレモン」という商品が発売されたそうであるが、イメージはそんな感じ。

 そんな数多くのビンテージ機器の中で、わたしの目を最も惹きつけたのは、マッキントッシュのC8であった。

クリックすると元のサイズで表示します

 ゴールドに輝くそのフロントパネル・・・モノラル構成で双子のように2台が重なっている姿・・・左右対称に配置されたノブやスイッチ類の絶妙な構成・・・そして、全体として醸し出すどことなくユーモラスな表情・・・その小ぶりな肢体・・・そのすべてが魅力的に感じられた。

 「こんなオーディオ機器が手元にあったら幸せであろうな・・・」そう思わせるプリアンプである。私はそのC8をしげしげと見ていると、「C3POのような顔をしているな・・・」そんな風に思えた。

 そして、映画で見たC3POのややユーモラスな動きや物言いを頭に思い浮かべて、にっこりとした。さらに、C8の音に触れて、またにっこりとした。このプリアンプは人を幸せにしてくれるプリアンプである。

 C3POは敵を倒すという点ではほとんど役には立たないが、人を幸せにしてくれるという点では、大きな功績を残したキャラクターであった。このC8もそんな幸せ感をもたらしてくれる機械のような気がする。



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ