2012/3/21

2197:左股関節  

 アドレス時に左股関節に重心を置く。テイクバックしていく過程でふつうはその重心を右股関節に移していくが、重心は移動させずに左股関節に置いたままテイクバックしていく。

 トップにおいて依然重心が左股関節にあることを確かめたうえで、ダウンスウィングに入る。その時極力腕から力を抜いてゆったりとダウンスウィングする。

 インパクトからフォローにかけて、左胸が起き上らないよう気をつけながら一気に左肩の方向に振りぬいていく。

 いわゆる「左一軸スウィング」である。今年のテーマはこれである。いかに軸をぶらさずにスウィングできるか・・・いかに方向性を安定させるか・・・スコアを安定させるためには重要な課題である。

 その課題をクリアするための一つの回答として今年は「左一軸スウィング」に取り組む予定である。過去に一度取り組んだが、一旦断念した。しかし、その後も安定したスウィングは手に入らず、スコアも低迷していた。そこで、今年もう一度「左一軸スウィング」にチャレンジするのである。

 明日の開幕戦を控えて今夜は練習場へ向かった。2か月近くクラブを握っていなかったので、最初のうちは今一つ良いショットが出なかった。腕の力が上手く抜けずに上半身の力に頼ったスウィングをしてしまうと、ひっかけボールやスライスボールが出て、がっかりさせられる。

 しかし、1時間ほど打ち続けていると、徐々に勘が戻ってきた。すると上半身の力が上手い具合に抜けてくる。リラックスしたゆったりとしたリズムでスウィングできると良い感じのドローボールが出る。

 「このリズムか・・・このゆったり感のあるリズムが鍵だな・・・」そんなことを思いながら、またしばらくゴルフボールを打ち続けた。

 アプローチウェッジから初めて、徐々に長いクラブに切り替えていった。ドライバーまでたどり着き、最後に20ヤード、30ヤード、40ヤードのアプローチを打ち分ける練習で締めた。

 打った球数は200球。時間にして1時間半ほど・・・しょうしょうくたびれた。「まあ、明日の開幕戦は久々のゴルフだから、あまり欲張らずに100叩きだけはしないように、リラックスしていこう・・・」そう思いながらゴルフバッグにクラブを仕舞った。

2012/3/20

2196:メープルリーフ  

 私は「Chatsworth同盟会」の7番目のメンバーである。しかし、現在のメンバー数は6名である。昨年諏訪会長が癌に倒れたからである。

 諏訪会長が亡くなる半年ほど前に、私が諏訪会長から託されたChatsworthは、当初我が家の2階で活躍していた。しかし、サブシステム閉鎖に伴い、そのChatsworthは残念ながら納戸の住人となってしまった。

 諏訪会長も草葉の陰から嘆かれていたことであろう。そこで、私は決心したのである。新たな「Chatsworth同盟会」の会員獲得に動くことに・・・

 そして、本日めでたく入会式が行われた。場所はseibo邸である。そうである、新たな「Chatsworth同盟会」の会員になられたのは、seiboさんであった。

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 seibo邸では、従来からAMPEXのスピーカーが活躍していた。これはChatsworthよりもやや小型の2ウェイのスピーカーである。このスピーカーをAudio Professor Inc.の真空管パワーアンプと、特製の乾電池式デジタルプリアンプで駆動されていた。

 まずは、そのAMPEXのスピーカーの音を確認した。溌剌とした音である。クラシックの弦はもう少ししっとり感が欲しいが、ジャズなどは軽々とスウィングする。「やっぱりアメリカのスピーカーだな・・・ジャズがぴったり・・・」そんな印象を持った。

 しばらくAMPEXのスピーカーを聴いてから、TANNOY Chatsworthに切り替えた。スピーカーと床の間にはカーボンブロックを挟んだ。仰角を付けるため、後ろのブロックは袴部を外して設置した。設置ポイントはAMPEXが置かれていた場所とほぼ同じである。

 そして、先ほどAMPEXで聴いた何枚かのCDを聴いたのであるが「ずいぶんと変わりますね・・・」と、私もseiboさんも少々驚き顔であった。

 深みというか、しっとりとした音のなめらかさが先ほどとは別次元である。楽器の位置関係もしっかりとし、低域の自然な沈み込みも心地よい。

 「さすがにTANNOY・・・AMPEXには申し訳ないが、格が違いすぎる・・・」心の中で思わずそう呟いてしまった。

 Audio Professor Inc.の真空管アンプとの相性も良いようである。そして、おおむねこの辺という感じでこの部屋のスィートスポットに置いたChatsworthであるが、その持ち味の旨み成分をしっかりと音に乗せてくる。部屋との相性も良い証拠であろう。

 その音を聴いて「良かった・・・片道3時間の道のりであったが、Chatsworthを持ってきた甲斐があった。」とほっとした。

 そして、私は「Chatsworth同盟会」の会員証をseiboさんに渡した。VLZでもなく、LANCASTERでもない、Chatsworthだけに秘められた甘みを愛する会のシンボルマークは、「メープルリーフ」である。

 メープルリーフを会のシンボルマークしたのは諏訪さんである。どういう意図があったのか・・・今となっては分からないが、美しい形である。

2012/3/19

2195:メキシカンピラフ  

 「どうでしたか・・・まだ半分ですけど・・・」ファミリーレストランのテーブルにつくと、「寧々ちゃん」は、すかさず訊いてきた。
 
 「すべて理解できるわけではありませんが、希望のある考えですね・・・」テーブルにおかれたメニューを開きながら、そう答えた。

 「希望のある・・・そう、そう、希望が持てますよね・・・なんだか希望がわいてきました。」「寧々ちゃん」の表情は明るかった。

 土曜日のお昼時、ファミリーレストランの店内は思ったよりも空いていた。雨は依然降り続いていて気温も低かった。そういった天候のせいかもしれない。

 「何にします・・・」メニューを見ていた「寧々ちゃん」に訊いた。「ずわい蟹アメリカンソーススパゲティー・・・」「寧々ちゃん」はそう答えた。

 私は「タンドリーチキン&メキシカンピラフ」を選んだ。ドリンクバーもそれぞれ頼み、私はホットコーヒーを、「寧々ちゃん」はウーロン茶を飲みながら、一緒に昼食を食べた。

 彼女は、会話の端々に今回のセミナーで得られそうなものに多くの期待をしていることがうかがえた。彼女にとって、このセミナーは希望の光になったのかもしれない。

 「もちろん、どうなるかは分かりません。私は何も知らないのですから・・・このことが良い方向へ向かう大きな契機となるのか、あるいは結局何も変わらず、日常生活の中に埋没してしまい、その輝きをすっかり失ってしまうのか・・・私には何も分かりません・・・でも、希望を持つことは自由ですよね・・・それがたとえ失望に変わっても・・・」彼女は眼を輝かせていた。

 「あ、そうだ・・・話は変わりますが、その、もう一度二人で会いませんか・・・素晴らしいお蕎麦屋さんを見つけたんです・・・保谷の方にあるんですけど・・・これが今まで一番のお勧めかもしれないのです・・・一緒に行きませんか・・・」

 「保谷の方ですか・・・」

 「最寄駅は保谷駅ですが、店の住所は練馬区のようです・・・もう二人っきりでは会わないようにしよう・・・とこのまえ話したばかりですが・・・これは私からのお願いですが、もう一度会いましょう・・・きっと感動しますよ・・・」

 「そうですか・・・お願いですね・・・相当良いお店のようですね・・・実は私からもひとつお願いがあったのですが・・・」
 
 「何ですか・・・」

 「そのお蕎麦屋さんで、話します・・・ちょっと恥ずかしので今は言えません・・・」

 「じゃあ、楽しみにしておきましょう。」

 「寧々ちゃん」ははにかんだように含み笑いをした。とりあえず、私からの申し出は受け入れられたようである。

 「じゃあ、日程はメールで決めましょう。木・金はお休みなんです。それと予約必至の店のようです。例のスーパーの駐車場で待ち合わせて、私の車で行きましょう。」

 昼食を食べ終えて、セミナー会場へ戻る途中、灰色の雲の合間からはうっすらと明るい空がところどころ垣間見えていた。雨も小降りになてきたようである。

 後半も同様な感じでセミナーは進んだ。この考えを受け入れ学んだことを日常的に実践していくのか、それとも学んだことは頭の中には残らず、日常の現実的な時間の中に埋没し、顔のない日々をかき分けるように進んでいくのか・・・いずれであっても自分の責任で答えを見出していく必要があるようである。

 それは「寧々ちゃん」との関係を今後どうするのか、流れを断ち切るのか、流れにのまれるのか、ということも同じように答えを見出す必要があるようである。

2012/3/18

2194:柔軟性  

 「ホ・オポノポノ」のセミナーは巨大な教室で行われる大学の講義のように進行した。スクリーンに映像を映しながら、講師が講演するのである。

 講師はハワイ在住の大学の教授のようで、英語で説明し、それを通訳の女性が適宜訳した。ところどころで、受講者に質問させて、それに答える。その流れはよどみなくスムースでところどころユーモアを交えるので、聴いているものを飽きさせない。

 「寧々ちゃん」は真剣な表情で聴き入っていた。ところどころテキストにメモし、その講師に向けられた眼差しは凛としていた。

 彼女はここ数年、心の安定感を欠くことがたびたびあったようである。大きな病気を経験し、死の恐怖に怯え、手術により子宮と卵巣を摘出したことによりホルモンバランスも狂ったようである。さらにご主人との関係もぎくしゃくとしたこともあり、そういった様々な要因が積もり重なって、彼女の気分をひどく落ち込ませる不定愁訴に襲われるようになっていた。

 そんな彼女であるので、このセミナーから得られるものに、大きな期待を抱いているようであった。軽い欝病的な症状を見せるので、ご主人は医師による治療を勧めたが、彼女は一旦薬に頼ってしまうと、そこから永遠に抜け出せなくなるのでは、と心配していた。

 「一種の依存症のようなことになってしまう気がする・・・そうなると怖い・・・」彼女は以前そう漏らしていた。

 このセミナーで得られる知識やノウハウが彼女の心の安定に大きく寄与してくれることを私は祈るばかりである。今、彼女は安定期である。しかし、いつまた、彼女を海中の奥深くへ沈みこませてしまう大きな黒い波が襲ってくるかわからないのである。

 「ホ・オポノポノ」のセミナーの内容は、従前のある程度固定化された価値観や世界観からすると、受け入れ難く、荒唐無稽なようにも思える。

 この考えを受け入れるには固定化された観念の枠を一旦取り外し、相当に拡大しないと収まりきらないものである。参加している方の大半は受け入れているようであった。

 参加者の9割は女性で、そういった柔軟性は女性の方が持ち合わせているようである。私のような中高年男性はきっと一番頭が固く、従前の価値観や世界観と相容れない内容に関しては、きっと最後まで根強く抵抗してしまう種族なのであろう。

 セミナーは10時から5時まで。時折休憩を入れ、昼食時には1時間半ほどの休憩があった。休憩時女性は大変である。1,000人を超える参加者がいるので、トイレの前には長蛇の列ができるのである。

 昼食休憩のとき、二人で外に出て食事をした。雨の中傘をさしながら少し歩いた。神谷町の方に行くと、ファミリーレストランがあったので、その中に入った。

2012/3/17

2193:セミナー  

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 神谷町の出口を出て、空を見上げた。雨は絶え間なく降り続いていた。空気は雨によって冷やされてたのか、私の周囲に冷淡な装いでまとわりついてきた。

 神谷町から六本木一丁目へ抜ける道はいくつかあるが、城山トラストコートを抜けていく道は周囲に木々が植えられ、雨の音に混じって、鳥の声なども聞こえてくる。ここが都心であることをしばし忘れさせてくれる。

 視線を少し上に向けると、木々の隙間からは、高いビルが垣間見れる。そして、ここが都心であることを思い出すのである。

 上がり基調の道をしばらく歩いて行くとスウェーデン大使館の脇に出る。そこを左折すると、もうすぐ目的地である。

 六本木ラフォーレ・ミュージアムのビルはシックなたたずまいであった。地下に降りるエスカレーターを下ると、大きな会議場がある。その入口で彼女と待ち合わせていた。

 時計を見た。時刻は9時半を少し回っていた。相当な人数の人がこのエントランスに集まっていた。その群衆のなか、しばらく周囲をきょろきょろ見渡していた。

 数分したら見慣れた彼女の顔を見つけた。向こうもこちらに気付いたようである。にっこりとほほ笑んでこちらに近づいてきた。

 「すごい人ですね・・・」私は思いのほか参加者が多いので、会うなり彼女にそう話しかけた。

 「ええ、そうですね・・・」彼女は雨に濡れたコートをハンドタオルで拭きながら答えた。

 「寧々ちゃん」と会うのは、先週の目黒以来である。二人っきりで会うのは今後控えようということになっているが、今日は以前から「ホ・オポノポノ」のセミナーに一緒に参加することになっていたのである。

 厳密には二人っきりではない。会場には1,000人を超す人数の参加者がいたからである。しかし、実質的には二人っきりといっていい状況であった。

 大きな会場に用意された椅子はほぼ大半が埋まり始めていた。二つ並んで空いている席を探すと会場のやや後ろの方にしかなかった。

 参加者の9割は女性である。予想以上の会場の広さと参加者の多さに少々圧倒されてしまった。もう少しこじんまりしたものを想像していたのである。 

2012/3/16

2192:国境線  

 我が家のリスニングルームの広さは8畳ほどである。和室の8畳であれば正方形であるが、この部屋の形状は正方形ではない。

 長辺と短辺に極端な差があるわけではないが、若干長さに差がある。そのため長方形の形状をしている。スピーカーは短辺に設置してある。つまり「縦長設置」である。

 スピーカーの背後には窓があり、外の景色が少し見える。音響的にはスピーカー背後の窓というのはあまり芳しくないのかもしれないが、精神衛生上は音楽を聴いていて外の景色がわずかであるが垣間見れるというのは良いものである。

 この窓には和紙でできたプリーツスクリーンが掛けられている。これをすべて締めてしまえば外の景色は葬り去られる。全開にすれば、その景色を縁取る額縁は最大限に拡大される。今、このプリーツスクリーンは7割ほど降ろされている。3割ほどの横長の額縁が外の景色を縁取っているわけである。

 プリーツスクリーンを全開にするとガラス面が多くなり、音は派手目になる。プリーツスクリーンをすべて降ろすとガラス面はその露出部分を失い、音はやや地味目になる。現状は、7:3で少し地味目な設定ということができる。スピーカーの背面の状況というのは結構音に影響があるものである。

 このリスニングルームの逆の短辺側には、妻のアップライトピアノが鎮座している。つまり、リスニングポジションのすぐ後ろに当たる。

 「紳士協定」により、妻のピアノの椅子が普通の位置に置くことが出るラインが「国境線」になっており、そのラインから向こう側への越境は禁止されている。

 そのせいで相当な「ニアフィールド・リスニング」状態におかれている。「ピアノがなければ、もっとソファをスピーカーから離せるのに・・・」とは思うが、ここは「家庭平和」が第一である。

 私がオーディオを聴いているときには、妻はピアノは弾かない。妻がピアノを聴いているときには、私はオーディオを聴かない。当然のことである。

 ということは、オーディオを聴いているときだけ、ソファを目いっぱいピアノに近づけて、聴き終わったら、またもとの位置に戻しておけば、別に迷惑はかからないはず。戻すのを忘れてそのままにしておくと、きっと妻のご機嫌は斜度を増す。

 ということで、最近は「国境線」を越えて3人がけのソファはするするとバックする。そうすると、スピーカーからの距離が少しばかり長くとれる。そのほうが、ホールで聴いているような印象を受けやすいのである。そして、聴き終わると、またそのデンマーク製の古いソファは国境線のこちら側に戻ってくるのである。

 リスニングポジションのすぐ後ろにピアノがあるというのも、きっと音響的には芳しくないのであろうが、この部屋は「オーディオルーム」ではなく、「音楽の部屋」という位置づけなので、しょうがないことではある。

2012/3/15

2191:開幕戦  

 ようやく終わった・・・確定申告が終わった。例年どおりであるが、2月と3月はそれなりに忙しく過ごした。この間は仕事が忙しくまた寒いこともあり、ゴルフ場に行くことはない。さらに心理的な余裕がないせいか、あるいはラウンドの予定が入っていないせいか、練習場からも足がすっかり遠のいてしまう。実際2ケ月以上ゴルフクラブを握っていない。

 確定申告が終われば、ゴルフシーズンの開幕である。気候も春めいてくる。3月は22日に青梅ゴルフ倶楽部に行く予定が入っている。しばらくゴルフクラブを握っていなかったので、きっと打ち方も忘れてしまっているであろうから、早速明日は練習場に向かおう。

 例年ゴルフのラウンド数は年30回ほど。昨年は震災の影響で春のコンペが軒並み中止になったので、30回に到達しなかったが、今年は30回以上ラウンドできるであろう。

 平均スコアは93〜94といったところ。ここ数年、この数値は変わっていない。いまひとつぱっとしない数字である。ゴルフ歴は15年ほど。もう少しラウンド数を増やせばこの数字も良くなるかもしれないが、そのためには当然お金と時間が必要になってくる。

 昨年の後半からはロードバイクという新たな趣味が大きく台頭してきたので、そちらにも時間が持っていかれてしまう。となると今年もゴルフは現状維持といったところか・・・

 いや、ロードバイクもそれなりにはやるが、ゴルフももうひとつ脱皮したい。できれば2回に1回は80台のスコアで回りたいものである。

 22日のラウンドは悲惨なスコアになってしまうのであろうか・・・去年も確定申告が終わったばかりのラウンドで100を叩いた。

 税理士の仕事はデスクワークが多い。忙しい時期が続くと、疲労は腰に溜まる。確定申告空けは、例年腰が重いのである。ゴルフにとって腰はとても重要なポイント・・・腰がスムースに回ると、スウィングもスムースにできるうえ、飛距離もでる。

 その腰がぎしぎしいっていると、ミスショットの確率はグンと上がり、飛距離も落ちる。すると集中力も散漫となり、スコアが崩壊する。

 今年も腰に重みを感じる。しかし、この冬はロードバイクでのロングライドを続けたので体力は例年よりもついているはず・・・ラウンドまでに2,3回練習場で打ち込めば、それなりに勘が戻ってくるかもしれない。かすかな期待を持って、今シーズンの開幕戦に向かおう。

2012/3/14

2190:音響調整  

 今現在我が家の1階のリスニングルームにおけるスピーカーの周囲には、何もない空間が確保されている。なにもない空間といってもリスニングルーム自体の広さが8畳と狭いので、広々とした空間があるわけではない。

 1年ほど前まではセンターラック設置であったので、二つのスピーカーの間にはオーディオ機器が収まったラックがあった。

 そのラックをリスニングポイントの右側に移動することによって、二つのスピーカーの間には何もない空間が確保できた。

 どうやら、このセッティング変更は良かったようである。なんとなく響きがすっきりと伸びやかになったような気がするのである。

 「二つのスピーカーの間には何もないほうがいい・・・」という方もいれば、「スピーカーの間に何かあっても、大した影響はない・・・」という方もいる。

 私感では、何もないほうが良いような気がしていた。しかし、ここ数日「そうとばかりも言えないのでは・・・」という気がしているのである。

 もちろん巨大なテレビがスピーカーの間に鎮座していたりすると、それはきっと音場を乱す大きな要因になるような気がする。そういったものではなく、スピーカー間の貴重な空間を上手く活性化するようなものを設置すれば、何もないよりも良い効果がうまれることもあり、調整手法の一つとして活用できるのではと思っているのである。

 以前オルフィ邸にお邪魔した時、スピーカーの間にはバイオリンが置いてあった。これにより音に良い変化があったとのことであった。しかも、安物のバイオリンよりも、高価なバイオリンを置いたときのほうが、その効果がより上質になるとのこと・・・スピーカーの間には神聖な空間が存在し、その空間を大事にすれば、聴こえてくる音には良い影響が出るのかもしれない。けっして何もないことが一番というわけではないのでは・・・という気がしている。

 オーディオ用の反射板には様々な製品が出ている。非常に高価なものもあり、一つが20万円といったオーディオ機器なみの価格のものもある。

 最近オーディオ雑誌をにぎわしていたのは、日東紡音響エンジニアリングのSYLVANであろう。丸い棒状の木が不規則に並んだような音響調整パネルである。

 非常に高価であるが、多くのオーディオファイルから支持されている。「でも、これって自分で作れないのかな・・・」という気がしないでもない。が、きっとそこには、木の材質も含め、その設置間隔等優れたノウハウが詰まっているのであろう。ホームセンターで材料を集めて似たようなものを作っても、同様な優れた効果はなかなか得ることができないはずである。

 音響調整パネルに大枚をはたく気になれない私としては、いくつかのものを試してみた。一番安価なのが観葉植物。いつかオーディオ雑誌でスピーカーの周りに観葉植物を置くと良いと言った記事を読んだ記憶がある。

 さらに、小さな飾り台を置いてその上に花を入れた一輪挿しを置いてみたりもした。それぞれ変化はあるが、「まあ、こんなものかな・・・それほど変わるというほどでもないような・・・」ぱっと表情が変わるような変化ではなかった。

 しかし、とあるものを飾り台に置いたとき、「あれ、これって良いかも・・・良いな・・・響きが良い方向に向かうような・・・確かに違う・・・」という感想を抱いた。

 素材は細く裂いた竹であろうか、あるいは他の植物のようである。完全に乾燥させた植物素材の細い茎状のものが上に向かて少し開くように数多く束ねてある。空気を清浄化するというふれこみで、妻が玄関用に購入したものである。

 スリッパ置きの上に置いてあった花瓶が震災の時割れたので、割れないものをということで購入したようである。本当に空気を浄化するのかは怪しいところであるが、スピーカーの間に置くと良い効果があるようなので、しばらく使ってみよう。妻は数千円したと言っていたので、オーディオ用の音響調整パネルよりもはるかに安価である。

2012/3/13

2189:NEW Aクラス  

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 以前からカー雑誌等で、予想CGがたびたび掲載されたりして、話題になっていた3代目となるMercedes-Benz Aクラスが遂にジュネーブモーターショーで公開された。

 その少し前に同じくMercedes-BenzのBクラスがフルモデルチェンジした。Bクラスはせっかく、サンドイッチ構造を廃したというのに、相変わらずずんぐりむっくりのプロポーションで、少々がっかりした。

 しかし、Aクラスは違った。サンドイッチ構造を配したことを最大限活かしてスタイリッシュに生まれ変わった。初代のAクラスはは高い車高と短い全長が特徴であった。カー雑誌のスラロームテスト時に転倒事故を起こしたことが話題になったが、さもありなんと思わせるようなスタイリングであった。

 2代目で全長が+270o大きくなり、その特異さはやや薄れたが、まだ一種特殊な車であった。今回の3代目では、全長が初代比で+677oまでに成長した。逆に全高は初代比‐142oと低く構えたスポーティなプロポーションに大変身。そのプロポーションは一般的なパッチバック車のバランスに落ち着いた。

 サイドには尻上りの大胆なキャラクターラインが配され、フロントマスクの造形も相当アグレッシブに飛ばしている。さらにリアの造形は若々しいが、破たんのないデザインで、好感度は相当高い。

 これは、かなりな戦闘力を有している。新興国での巻き返しの斬り込み隊長的なモデルとして位置づけられているのかもしれない。

 ドイツ・プレミアブランドとして、販売台数において、Mercedes-BenzはAUDIに抜かれてしまった。御三家のなかで、BMWには水をあけられ、AUDIには追い越され、ついに3位に転落したのである。

 このままでは3位が定住の地となってしまいかねない情勢に、さすがの巨人もかなり焦っているのであろう。このAクラスが復活の起爆剤になってくれるのであろうか・・・

 少なくとも日本では、成功を収めるのではないであろうか・・・Mercedes-Benzのブランドイメージが比較的高い日本で、この新たなAクラスをGOLFと同等の価格で販売すれば、それなりの健闘を見せるはずである。

 残念ながら、現行のAクラスでは、逆立ちしてもGOLFやPOLOにはかなわない。しかし、この新たなモデルであれば、同等の戦いをするはずである。

2012/3/12

2188:些細なこと  

 ロードバイクでのヒルクライム・・・普段上る峠はだいたい4〜6km程度の上りを有する。峠によって急峻な斜度を有するものもあれば、比較的なだらかな斜度の場合もある。

 上り終えると、何というか一種達成感とでも呼ぶべき爽やかな感情が自然とわき出てくる。もちろん、上がっている最中は、息も切れ、心拍数も逼迫していて、早く終わらないかと思いながら、踏ん張っているのである。そして、峠の頂上についてサイクルシューズをビンディングペダルから外す瞬間、ほっとして、「終わった・・・」と心でつぶやく。

 その上ってきたばかりの峠を下って、また新たな峠を上るということは、結構な精神力を必要とする。また、あの混沌とした逼迫状況を体験するのは、できれば避けたいと思うのが自然であるから。

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 昨日は、tackさん、チューバホーンさんとともにNaruさんご推薦のお蕎麦屋さんに行ったのち、Naruさんのリスニングルームにお邪魔した。

 NaruさんのリスニングルームにVIOLAのチャンデバが新たに導入されたのが1年前、その後その音のバランスを整え、満足いくレベルに持ってくるのに1年かかったとのことである。

 そして、ようやく最近、そのバランスは最高潮に達した。Naruさんのところには定期的にお邪魔しているので、その言葉の意味がよく分かる。たしかに、ここ最近のNaruさんのリスニングルームの音は「山崎 18年」の豊潤なコクに譬えたくなるような熟成ぶりであった。

 しかし、そこに安住することなく、また新たな峠を目指されるのかもしれない。なんと、Naruさんのリスニングルームには3台めのダールジールがそのオレンジの目を輝かせていた。

 ショップから借りているだけで、まだ購入されたわけではないそうである。ダールジールが3台そろうと、実に壮観である。3台のダールジールを一人で使われている例は、国内はもとより、海外でもないとのこと、まさに貴重なる状況というわけである。

 この試験的に導入を検討されている3台めのダールジールは、スーパートゥイーターを受け持つ。3ウェイマルチ駆動の一翼を担うわけである。

 整えられたバランスは当然一旦崩れる。そのなかで可能性を見極めているとのこと・・・Naruさんの言葉の端々からは、可能性は見えてきているような印象を受けた。

 さてそのダールジール3台駆動での印象は、どうであろうか・・・もちろん従前の最高潮に整えられたバランスからすると、音楽性という点からは後退した印象は受けるが、全体の表情が自然な素振りを見せる。口に含んだときの香りやコクはやや後退した印象は受けるが、舌にはよりマイルドな感覚が残る。

 スーパートゥイーター駆動のパワーアンプをダールジールに換えると、その一旦崩れたバランスを再構築し、従前のように満足いくレベルにまで引き上げていくには、やはり1年くらいはかかるだろうとのこと・・・

 「上り終えたばかりなのに、また次の峠を目指すのか・・・私なら峠の茶屋で味噌田楽と暖かいお茶をいただきながら、峠から見える景色を眺めながら、まったりとしたいところであるが・・・真のオーディオマニアというのは、そういうものなのであろう・・・」

 途中でダールジールでの駆動は、従来のマークレビンソンでの駆動に戻された。従前のバランスに戻ったのである。「やっぱり、これだよな・・・」と腑に落ちるというか、その音楽バランスの素晴らしさに、心の中でうなずく・・・

 完成度が相当高いレベルに達すると、一部の変更は決定的な影響力を持つ。「些細なことにより完全は達成される。しかし、完全であることは些細なことではない・・・」誰の言葉かは忘れたが、そんな言葉が心に浮かんだ。



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