2012/2/29

2176:色分け  

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 第一印象は「悪くない・・・結構モダンな感じ・・・」というものであった。メープルの色合いのクワドラスパイアと違って、1階のリスニングルームの内装とは相容れないのでは、と危惧していたが、実際にセットしてみると、それほど違和感はなかった。

 違和感がないばかりか、このラックはきりりと空間を引き締め、その中に収容したオーディオ機器を美しく縁取ってくれる。
 
 グレー色の棚板にシルバーの骨格、その色合いのコンビネーションはモダンで渋い。ノアが代理店として日本に輸入していたようであるが、数年前から輸入が途絶えている。

 骨格部分は鉄。中空構造で指でコツコツしてみると結構響く。響きをしっかりと押さえこむ作りではないようである。

 棚板はMDFであろうか、厚みはそれほどなく、アルミと思われる三つの円錐により骨格部分にセットする。なかなか精緻な構成である。

 クワドラスパイアのラックは3段ラックを二つ並べて使っていた。SOLIDSTEELは一体型であるが、6台のオーディオ機器が収納可能で、収容力は同じである。

 オーディオ機器の設置は、クワドラスパイアのときと同じ。向かって右側にはLP12本体と電源、さらにトランスを設置し、向かって左側にはCD12、QUAD22、そしてQUADUを設置した。

 いずれもコンパクトなオーディオ機器であり、このスマートなオーディオラックに十分な余裕空間を残して収納することができた。

 さて、その音の具合はどうであろうか?変更したばかりで馴染みがない状態なので、多少割り引いて評価する必要があるとは思う。

 セッティングを何かしら変えると、その状態がしっくりとなじむまでには、ある程度の時間が必要である。なじんでくるに従って、その長所も欠点も浮き彫りになってくる傾向があるから、即断は禁物である。

 それは、わかってはいるが、やはり頭の中では「クワドラスパイアと比べてどうだろう・・・見た目的にはのんびりした感じのクワドラスパイア、きっちりしているSOLIDSTEELという印象であるが・・・音の傾向は・・・」と、ついつい聴き比べモードになってしまう。

 「音の下支え感がかっちりとしている・・・クワドラスパイアはその辺が良い意味で曖昧・・・SOLIDSTEELのアイロンがかかったシャツ感覚を、気持良いととるか、堅苦しいととるか・・・」

 「やはり、モダンだ・・・でれでれしていない・・・このほうがより正確なのでは・・・きっちりとしてるのを、他の調整項目で多少間引いていくほうが本来的ではないであろうか・・・」

 「クワドラスパイは良い意味ででれっとしている。それを引き締める方向で調整する。SOLIDSTEELは良い意味できりりとしている。それを多少緩めていく。その調整過程で、好みのポイントを探る。どちらの手法でも、落とし所さえ間違えなければ、良いポイントに収まるような・・・」

 そんなことを頭に浮かべながら、何枚かのレコードを聴いていた。興味深い「ラック対決」であるが、明確な勝者、敗者に色分けされることはなかった。ただし、その音の傾向は明確に色分けされた。



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