2012/2/15

2162:一段落  

 「仕事が一段落するのは、何時ごろですか?9時に待ち合わせて、昭和の森ゴルフスクールの側のジョナサンで軽く食事をしませんか?『いもうとや』は夜には行かない方がいいでしょう。ゴルフスクールは8時半には終わりますので、9時前にはお店に行けると思います。今日は何の日か知ってますか?渡したいものがあるのです。」

 「寧々ちゃん」からの返信メールであった。私が送ったメールに「仕事が一段落したら、食事でもしましょう。」と書いたのを、今晩のことと勘違いしたようである。

 今は仕事が忙しい時期だから、この繁忙期がある程度落ち着いてきたら、改めて日程を決めて食事でもしましょうという意図で書いたのであるが、うまく伝わらなかったようである。

 「今日は何の日・・・そう言えばバレンタイデイか・・・」朝事務所に出勤した時、机の上には女性スタッフからの「義理チョコ」が幾つか置いてあったことを思い出した。「ということは、渡したいものは・・・チョコか・・・」

 ちょっと軽く微笑みが漏れた。「寧々ちゃん」にも少女っぽい側面があったんだ・・・そんな風に思えた。

 「じゃあ、仕事を早めに切り上げないといけないな・・・8時半に出れば9時には着けるであろう・・・」そう思って、目の前に置かれたチェックするべき申告書の山をかたずけはじめた。

 「9時ですね・・・どうにかなりそうです。そういえば、今日はバレンタイデイでしたね・・・この時期は仕事が詰まっていて気持ちに余裕がないのか・・・すっかり忘れていました。ジョナサンでバレンタインディナーなんて、今どきらしく質素で良いかもしれませんね・・・では、待っていてください。なるべく早く向かいます。」

 手早く携帯のメールを打って、送信した。文面からすると、彼女は元気そうである。ゴルフスクールにも行っているようだし、心配する必要はなかった。

 二人っきりで会うのは、あの日以来となる。「そのことに話題が及ぶのであろうか・・・その話題となった時彼女の反応がどうなのか・・・あるいは今晩、新たな展開があるのか・・・」

 そんなことを心に折りたたみながら、外にでた。午後から降り続いていた雨はほとんど止んだようである。手に持った傘は差さずに、小走りで駐車場に向かった。



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