2012/2/13

2160:結果  

 常に何かしらの誘惑はある。オーディオ機器というものは、その機械自体が不思議な吸引機能を有しているのかのように、心を惹きつける。

 先日のワーフェデールの小さなスピーカーや、フランコ・セルブリンの最新作である小型2ウェイ・スピーカーなどは、実に強力な吸引力を有していた。

 思わずその吸引力の前では、掃除機の吸い込み口に吸い付けられる紙ゴミのように、私もキュルキュルと音を立てて吸い込まれそうになってしまう。

 そのたびごとに、サブシステムの再構築を夢見たが、結局断念することにした。メインシステムがどうにかこうにかまとまり始めている今、サブシステムに再挑戦するなど愚の骨頂であろう。

 「浮気はいかん・・・浮気は・・・」と自己を戒めながらここ数日を過ごしている。さらにこれまでの強欲なオーディオ生活を精算すべく、「補欠」として納戸で寂しく暮らしているオーディオ機器も順次お知り合いに譲ることとなった。

 QUADの古い真空管アンプも複数回不具合を起こし、そのたびに入院した。しかし、ここ1年に限って見てみれば、入院は一度もない。少しばかり安定してきたようである。その結果予備の1セットはリスニングルームにはほとんど入れない。

 CHATSWORTHは昨年一度入院した。その間は「補欠」がその代役をしっかりと務めてくれた。スピーカーの場合、いくら古いとは言ってもそうたびたびは壊れないはず。出番のない「補欠」君は現在活躍する場がない。

 そこでQUADもCHATSWORTHも「補欠組」は、別天地を求めて旅立たせようと思っているのである。やはり、オーディオ機器は実際に音を出してなんぼのものである。大事に保管されてるとはいえ、実際に音楽を奏でなければ、もったいない・・・そんな思いが心にあるのであろうか・・・我が家で活躍の場を失ったオーディオ機器たちは、そのほとんどが移籍していった。

 どうもあまりコレクターとしての性格は持ち合わせていないようである。部屋中がオーディオ機器で溢れている。それをその日の気分によって繋ぎ換えて楽しむ・・・これはこれで楽しいに違いない・・・そうは思うが私の性分には合わないようである。

 結局、6年あまりのオーディオ放浪の末たどり着いたシステムは、スピーカーはTANNOY CHATSWORTH、アンプはQUADの真空管式のもの、そして送り出しはLINNの型番に12がつくモデル。LINNは比較的新しいが、その他のものは、私よりも年上である。

 どうしてこうなったのか・・・当初はバリバリのハイエンドで突っ走る予定であったが・・・その理由は不明である・・・気づいたらこうなっていたというのが正直な感想である。
 
 結果というものは事前には分からないものである。時間の経過とともに、徐々にその姿を現し、ラストで「そうだったのか・・・」ということなる。まるで、「猿の惑星」のラストシーンのように・・・



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