2012/2/9

2156:山崎  

 Naruさんから「アビーロード、手にいれたよ・・・」と連絡が入ったのはちょうど1週間前のことであった。

 レコードに関しては、コレクターでない私は目利きがいまひとつ心もとない。高価なオリジナル盤を購入するに当たっては、その道の達人に依頼するのが一番ということで、ビートルズの「アビーロード」の購入をNaruさんに依頼してあったのである。

 今日はちょうど近くの顧問先に行く予定が午後入っていたので、「アビーロード」を受け取りがてら、Naruさんのリスニングルームに寄った。「アビーロード」を受け取り、その後数時間、Naruさんのリスニングルームのセンター位置を独り占めして、素晴らしいサウンドを聴かせていただいた。

 前回お邪魔した時にも感じたことであるが、ここへきてサウンドの質感の熟成度が一段と上がった。サントリー「山崎」の12年ものの味覚にたとえられるであろうか・・・あるいは「山崎」に18年ものがあるのなら、その18年ものの熟成度のようですらある。

 味わいの深いこくがあり、一段と染み入る香りと舌触り・・・・しっかりとしているのに舌に優しい。生硬なとげとげしさが、すっかりと溶け切り、全体として融合した有機体が心をずんと酔わせてくれる。

 以前、チューバホーンさんとNaruさんと3人で下井草で飲んだときに、「山崎」のハイボールを頼んだことがあった。

 その前に「角」の入ったハイボールを飲んでいたのであるが、「山崎」の入ったハイボールを飲んで、その味わいの良さに「やっぱり、違うもんだ・・・全く別物・・・」と驚いた。ウイスキー好きに言わせると「山崎をハイボールでのむなんて邪道だ・・・」と怒られそうであるが、「山崎」のハイボールは美味であった。

 調子よく三人で「山崎」のハイボールを頼んでいたら品切れになってしまった。しょうがないので、銘柄は忘れたがスコッチウィスキーのハイボールを頼んだ。これが「山崎」よりもぜんぜんレベルが低かった。「山崎」は日本が誇る素晴らしいウィスキーであると、その時感じ入ったのであった。

 「山崎」の18年ものを思わせるNaruさんのサウンドであるが、その熟成にはたゆまぬ努力と修練が隠されているのであろう。ウィスキーが長い年月の間に樽の中で熟成していく過程においては、盛大な「天使の取り分」が支払われるように、このサウンドの熟成度合いに応じた労力と無数の選択が、長い時間のなかで費やされたはずである。

 アビーロードのLPは大事に抱えられて我が家に到着した。熟成度合いはまだまだ浅い我が家のオーディオシステムであるが、この貴重な黒い円盤を歓待すべく、できるだけの鍛錬はこれからするであろう。いつもはたおやかな表情が多いTANNOY CHATSWORTHであるが、今晩はその表情が少し緊張しているように見えた。

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