2012/1/25

2141:レギュラーサイズ  

 錦織圭は、テニスの四大大会のひとつである全豪オープンでベスト8に進出した。しかし、男子テニス界の上位をしっかりと固めているビッグ4の一角を占めているマレーの前には、善戦及ばず0-3のストレートで敗れてしまった。

 世界で充分通用する実力があることは証明されたが、ビッグ4との実力差はまだまだあるようである。現在男子テニス界は、ジョコビッチ、ナダル、フェデラー、マレーの4名の選手が実力的に頭ひとつふたつ抜け出ている。今年もこの4名が四大大会で覇を争うであろう。

 私がテニスを始めたのは大学1年生の時。約30年近くも前の話である。そのころはボルグやマッケンローがまだ活躍していた。ラケットはレギュラーサイズと呼ばれる、今のラケットのサイズからするとふた周りほど小さいサイズのものを使っていた。

 素材は主に木で、ボルグが使っていたドネーやマッケンローが使っていたダンロップなどに人気が集中していた。

 大学2年になると、ラージサイズと呼ばれる大きなサイズのラケットがテニス界に出てきた。そして、あっという間に広がった。プロの世界でも、その大きなサイズのラケットが主流となり、いつしかレギュラーサイズのラケットはすっかり見かけることがなくなってしまった。

 私もすぐにラージサイズのものに換え、レギュラーサイズの木製ラケットはいつのまにかどこかへいってしまった。今では、レギュラーサイズのラケットでは、まともにテニスは出来ないであろう。

 時折リスニングルームに座って、TANNOY CHATSWORTHを眺めていると「これって、レギュラーサイズのテニスラケットののようなものかも・・・」という気になる。

 奥行きはほんのわずかしかない。エンクロージャーに使われている木は薄く軽い素材である。指でコンコンとノックするように叩くと、軽く明るい響きが盛大にする。現代のがっしりとした筋肉質のスピーカーエンクロージャーとは全く異質な存在である。

 レギュラーサイズのラケットは当然スウィートスポットが狭い。またボールを叩くパワーでもやはり見劣りがする。

 そんなレギュラーサイズのラケットであるが、その狭いスウィートスポットでボールを上手く捉えると、得も言われない快感があるのである。TANNOY CHATSWORTHもそういったスピーカーである。

 オールマイティーとはいえない。パワフルでもない。しかし、スウィートスポットに嵌ると得も言われない快感がある・・・少なくとも私の耳にはそうである。



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