2011/10/20

2045:練習場シングル  

 「軸がぶれますね・・・」「もう少し軸を垂直に保つように意識して・・・」「トップでの頭の位置を動かさないような気持ちでインパクトまでもっていってください・・・」鈴木プロは幾つかの注意点を矢継ぎ早に指摘する。

 一昨日のラウンドでは、左右が狭いトリッキーなミドルホールでのドライバーショットの乱れが、決定的な要因となってスコアを崩してしまった。

 これを、鈴木プロに伝えると「ドライバーショットはプロでも曲げますからね・・・アマチュアは曲げて当然ぐらいに考えたほうがいいですよ・・・左右が狭いと思って恐々振るから体が途中で止まってしまって左にひっかけるのです・・・思い切って体ごと振り切れば大丈夫ですよ。そのためには軸がしっかりしていないと・・・」とアドバイスをしてくれた。

 「軸を垂直に保つか・・・これが結構難度が高い・・・」少し気を抜くとトップでは左に軸が折れ、ダウンではその反動で右に折れてしまう。そうするとクラブの軌道がいびつな形となってしまう。

 右腰を後ろに引くようにテイクバックして、トップまでもっていき、軸を垂直に近く保てると、ナイスショットの確立が高まる。

 「こんな感じかな・・・」練習場ではまずまずである。それはいつものこと・・・練習場では何球でも打てるので気が楽である。しかも足元は水平で、マットが打球方向をしっかりと認識させてくれる。

 しかし、本番のティーグランドは必ずしも水平ではない。方向性も何らかの目印を見出して、それに合わせてどうにか確定する。しかも1球勝負である。緊張感が違う。左サイドに白い杭が立ち並ぶ様が目にちらちらと入ってくると、腕に力が入るものである。

 結局、一時間半のほとんどの時間をウッド系のクラブの練習に費やした。残念ながら今回は「寧々ちゃん」の打席とは離れた位置であった。Nさんはいらしていたが、Sさんは欠席のようであった。

 「今度はいつラウンドですか?」鈴木プロが終わりのほうで訊いてきた。「もう今月は予定がないんです・・・11月には3回ほどラウンドする予定です・・・」そう答えた。

 「そうですか、じゃ来月は3回連続90切りを目指しましょう・・・」鈴木プロの表情は明るい。「練習場と同じようなドライバーショットが本番でも打てれば、できそうですけど・・・」私ははにかみながら言った。

 実際そのとおりである。練習場では時々錯覚する。「俺って上手いじゃん・・・」と・・・しかし、大概は打ちのめされる。「俺ってもしかして『練習場シングル』かも・・・」と意気消沈することが多いのである。

 スクールが終わった。Nさんは「ちょっと用事があって早く帰らなきゃ・・・」と言って、スクールが終わるとすぐに自宅へ向かった。

 私と「寧々ちゃん」で、いつものように休憩コーナーへ。内心「しめしめ・・・」と思いながら、テーブルに着いた。

 取り留めのない話をしばらくした後、「寧々ちゃん」は「実は、頼みたいことがあるんですけど・・・」とためらいながら切り出した。

 「頼みごと・・・まさか、また五反田の霊媒師のところに一緒に行ってくれという話ではないよな・・・」心のうちで少々ヒヤッとするものを感じたが、「もちろん、何でも言ってください・・・」と即答した。



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