2011/10/17

2042:人妻  

 アナログは調整項目が多い。そして、それらの調整項目によって、音の変化する幅が大きい。それが楽しみでもあり、時には苦しみでもある。

 アームの高さ、針圧、インサイドフォース、カートリッジの取り付け位置、はたまたカートリッジをアームに取り付ける際のネジの締め付け具合に至るまで様々な調整項目がある。

 フローティング構造であればそのフローティング構造体の調整も重要な要素となってくる。LP-12は、フローティングの要のスプリングの締め具合で、音に相当な影響があるようである。

 私は、フローティングの調整はプロの方にお願いして、アームの高さと針圧、さらにインサイドフォースを調整するぐらいではあるが、それでも試行錯誤は続く。いずれはフローティングの調整に関しても手を染めたいと思っているのであるが、収集がつかなくなるような気がして躊躇しているところである。

クリックすると元のサイズで表示します

 昨日はチューバホーンさんのリスニングルームにお邪魔した。チューバホーンさんのお宅のアナログプレーヤーはROKSAN XERXES20。実は私が以前使っていたプレーヤーである。私は一時「アナログプレーヤー中毒症」に罹患していた。

 その典型的な症状としてアナログプレーヤー複数所有症を併発していたのである。3台ものアナログプレーヤーを一時所有していた。「これではいけない・・・」と反省し、中毒症を克服するために2台のレコードプレーヤーを手放したのであるが、チューバホーンさんのお宅でXERXES20の美しいメープルを目にするたびに、心に疼くものが・・・
 
 それはさておき、チューバホーンさんのXERXES20の下には「アップグレード・プリンス」と呼ばれる専用の純正ベースが設えられた。その組み込みも含め、アナログプレーヤーの調整は名手Naruさんが担当されている。

 チューバホーンさんのお宅に到着した時にはほぼ組み込み作業が完了して、音出ししながら幾つかの調整項目を整える段階であった。

 脇の椅子に座りながらその様子を見ていたのであるが、すぐさま「音が別物・・・」という印象を持った。低音の密度感や躍動感がぐっとアップ・・・下半身が安定したティーショットのような、力強さを感じさせる・・・クラシックはもとよりBEATLESなどのレコードも実に良い感じで鳴るようになった。

 「アナログは変化幅が大きい・・・微妙な調整の累計が妙なる音を引き寄せる。」改めてその認識を新たにした。XERXES20は華麗でしっかりとした台座と名人の手による調整を経て、一皮も二皮もむけたようである。

 その美しくも自然で有機的な音のテクスチャーを紡ぎ出すXERXES20は、その美しい横顔がさらに光り輝いていた。XERXES20はもう「人妻」である。「人妻」であるだけに余計に激しく疼くものが、私の心には湧き上った。

 アナログの調整が終わった後は、従来の「交差法」から「平行法」に変更されていたスピーカーのセッティングに課題が移行した。その様子は明日にでも・・・



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ