2011/10/14

2039:トレイ  

 CDプレーヤーのトレイは普通前後に真っ直ぐ移動する。EJECTボタンを押すと、すっと手前にトレイが出て、止まる。トレイにCDを乗せて、もう一度EJECTボタンを押すと、すっと後方に移動し本体に納まっていく。そして、PLAYボタンを押すと演奏が始まる。

 このトレイの開閉は、できればスムースにそしてかすかな動作音で行われると気落ちが良いものである。この動作がぎこちなかったり、動作音が低級であったりすると、少々興ざめである。

 トレイの位置は正面から見て、本体の左側にあることが多いが、センターや右側に設置されていることもある。我が家のCDプレーヤーのCD-12の場合、トレイはセンター配置である。

 トップローディングの場合には、本体の上部にCDを設置するため、スライド式の蓋が着いていたり、EJECTボタンで蓋が上に開く形式のものが多い。いずれであってもトレイは不要で、CDを設置してスタビライザーを乗せて固定する。

 トップローディングで蓋がスライド式である場合、手動であることが多い。METORONOME TECHNOLOGYの一連の製品などは手でスライドさせる方式であり、これはこれで安心感があり好きである。

 トレイ式の場合、ほとんどが電動であり、リモコンで操作するケースが多い。しかし、トレイ式であっても手動でトレイを開閉するCDプレーヤーもある。そういっためずらしい方式をとっているメ−カーが「naim audio」である。

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 「naim audio」のCDプレーヤーのトレイには小さなノブが付いていて、そのノブを手に持って手前に引き出す。トレイは真っ直ぐでてくるわけではなく、湾曲するようにカーブしながら出てくるのである。

 この動作はとてもユニークである。このいささかユーモラスでありながら優れた洒脱さを感じさせる動きは現行品だけでなく、古い製品でも採用されている。結構歴史のある方式なのである。

 こういった動作をするCDプレーヤーが手元にあったならCDをセットする作業ももっと楽しいものになるような気がする。

 トレイを本体へ戻す作業ももちろん手動である。これなら故障によりトレイが開かなくなったり閉まらなくなったりということも生じ得ない。

 この「naim audio」、残念ながら売れ行きは芳しくなかったみたいで、輸入代理店はその取り扱いを停止した。デザインや独特の機構など、いかにもイギリス的なメーカーで、個人的には好きで応援していたのであるが、残念である。



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