2011/10/8

2033:秘境  

 「このオーディオ機器って、秘境オーディオだな・・・」インターネットなどで見かけると、ついそう思ってしまうようなオーディオ機器がある。

 「秘境オーディオ」の厳密な定義などはもちろん存在しない。なんとなくそういった分類に属するオーディオ機器があるような気がするだけである。

 「秘境」であるから、多くの人に認識されている人気機種ではない。人知れずというか、知る人ぞ知るというか、相当マニアックな存在でなければならない。もちろん現行機種である必要はない。むしろカタログ落ちした機種のほうが秘境に潜みやすい。

 さらに、「秘境オーディオ」というからには、個性的な存在である必要がある。デザインを含め唯一無二的な存在感が必要で、「その他多く・・・」のように周囲に紛れてしまってはいけないのである。遠目からでもそれと分かるような独自性を備えていなければならない。

 そんな「秘境オーディオ」・・・私は大好きなのである。きっと好みの音とは違うような気がするが、心惹かれるものを感じる。「秘境オーディオ・コレクション」を、いつの日が我が家でも愛でてみたいものである。

 「秘境オーディオ」はけっして大げさなものであってはならない。ひとりで持ち上げられないような巨大なパワーアンプや、ユニットが三つも四つもついているようなスピーカーは御法度である。あくまでも密やかでなければならない。また誰もが知っているようなブランドもご法度である。

 インターネット上の中古市場でたまたま見かけたオーディオ機器を組み合わせた「秘境オーディオ・セット」は、例えばこんな感じである。

 CDプレーヤー:METRONOME TECHNOLOGY T1i Signature
 プリメインアンプ:AcousticPlan Sitar
 スピーカー:Ensamble REFERENCE(もちろん専用スタンドは必須である)
 
 いや〜実に秘境感満載である。T1i SignatureもSitarも電源部別躯体である。なので、シンプルな構成ではあるが、合計4躯体の駆動系である。これをSOLIDSTEELのラックの4つの棚板に収める。そして、ピアブラックに染められたREFERENCEを後ろの壁から十二分に距離を置いて据えつける。「秘境オーディオ」の完成である。

 こんな「秘境オーディオ」が2階の寝室にあれば・・・1階は「桃源郷オーディオ」で、2階は「秘境オーディオ」か・・・思わず夢は膨らむ。

 しかし、夢心地で「秘境オーディオ」を愛でていると、やっと2階の寝室からオーディオを追い出すことに成功した妻から「この、卑怯者!」とののしられることは避けられない。「どうせ私は秘境者ですよ・・・」と開き直れればいいのであるが・・・

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