2011/10/5

2030:欲望  

 「心の力みが体の力みとなり、体の力みがミスショットを生む。つまり心の変えれば、ゴルフも変わる・・・」とあるゴルフ専用チャンネルを観ていた時に耳にしたセリフである。

 「なるほど・・・」とは思うが、心を変えただけで、ミスがなくなることはないはず。やはりフィジカル・トレーニングも重要である。その上で、メンタルな要素を整える必要がある。スポーツは何でもメンタルな要素が大きく結果を左右する。ゴルフはその最たるものであろう。

 「ゴルフは欲望との闘いである・・・」とも言われる。「飛ばしてやろう・・・パーをとりたい・・・90を切りたい・・・OBを出したくない・・・」などなど、プレー中はいろんな欲望や恐怖が心の中を渦巻く。その渦巻きにすっかり飲み込まれてしまうと、心は力み、体は力み、ミスショットが出る。

 昨日はそんな欲望と恐怖の連鎖反応に飲み込まれてしまった。さすがに100を叩くと練習しようという気になる。今日は仕事からの帰り道、ゴルフ練習場に寄った。折からの強い雨が降り注いでいたので、練習場は比較的空いていた。

 雨が降っているとボールは飛ばない。そんななか、ドライバーの練習を中心に2コイン打ち込んだ。練習場では、良い感じである。これなら本番でもいける・・・と毎回思うのであるが、何故かしら、ゴルフ場のティーグランドに立つと、上手くいかない。「これは、やはりメンタルな問題なのであろうか・・・修練が足らないのか・・・何かしらのトラウマが足を引っ張るのであろうか・・・単にゴルフのセンスがないのか・・・」そんなことを思いながら、ゴルフバッグをE350のトランクに仕舞いこんだ。雨は依然として本降りである。

 家に帰り風呂に入る。さっぱりとして2階の寝室に上がって部屋着に着替える。寝室にはもうスピーカーは置いていない。SOLIDSTEELのラックにはCD-12の姿はない。QUAD22とQUADUがぽつねんとした表情で静かに佇んでいるのみである。

 その姿を見ていると、ぽっかりと空いたスペースに、とあるスピーカを置きたくなってくる。「欲望」である・・・それは、静かではあるがふつふつを湧き上がる。

 そのスピーカーの誠実そうな容姿は、とても人が良さそうである。強欲さが微塵も感じられない。その姿かたちは、どろどろとした欲望をすっかり振り払った人のようである。

 きっと音よりも音楽を真摯に語ってくれそうである。その口調はあくまで穏やかである。口角に泡を飛ばすようなことなないし、高級なブランド品をちらつかせるような下世話なこともしない。実に英国紳士的である。

 「いかん、いかん・・・」思わず膨らみかけた妄想のスクリーンをあわててたたんだ。ゴルフ同様、オーディオライフも欲望との闘いである。



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