2011/7/31

1964:驟雨  

 天候はままならないもの。昨晩は雷を伴う大雨であった。朝になるととりあえず雨は止んだ。しかし、空には重く雲が立ち込め、今にも降り出しそうな面持ち。

 「今日のロングライドはあるんだろうか・・・」空模様を眺めながら、ベッドから這い出した。道は濡れている。「雨が降らなくても路面が濡れていると、ロードバイクは危険が伴う・・・コンディションは悪いな・・・天気予報も降水確率が高い・・・」と少々意気消沈気味。

 とりあえず、サイクルウェアに着替えて、朝食をとる。集合場所のバイクルプラザまでは30分ほどかかる。集合時間は7時半。7時には出ないと間に合わない。

 何度か窓を開けて空を見上げたが雨は降っていない。そこでロードバイクにまたがった。中止になる可能性は高いが、集合場所へ向かった。

 集合場所には私を含め3名のメンバーが・・・しかし、着くなり「今日は中止みたいですよ・・・」との言葉が・・・

 「やっぱり・・・」と思いつつ家に向かってUターン。往復で1時間。軽い練習にはなった。家に着くころには霧雨が降り注いでいた。結局今日は一時的に雨が降ったと思ったら、止む、そしてまたさっと降るといった天候であった。

 家について雨に濡れたORBEA ONIXを掃除した。乾いたクロスで全体を拭き汚れを落とす。そしてついでにチェーンを専用の用具でクリーニング。綺麗になったONIXはサイクルスタンドに静かに納まった。

 昨日も雨にたたられ、多摩湖のコースを1周しただけ。今日も結局1時間ゆっくり乗っただけ。今週末は残念ながら、しっかりと乗ることはできなかった。自然を相手のスポーツだけに止む終えないところである。

 自然を相手という点ではゴルフも同様である。明日はラウンドの予定が入っている。「雨が降らないといいが・・・」こちらも天候が気になる。

 明日のコースは大月カントリークラブ。とても良いコースである。上野原インターで降りて30分ほどのところにある。自宅からは1時間半ほどで着く。

 前回のスコアは「86」であった。今年は1回も2回連続で90切りはない。今度こその意気込みで頑張りたい。前回同様「宮里藍作戦」を敢行するつもりである。これでもかといったゆっくりとしたテンポでバックスウィングして、ナイスショットを連発したい。その結果は明日にでも・・・

2011/7/30

1963:消息  

 昨日はCDプレーヤーのことを記事にしたが、今日はレコードプレーヤーである。我が家で活躍しているのは、LINN LP12である。色はチェリー。

 LINN製品に共通するコンパクトな形状で、私の目にはとても馴染み良く映る。個人的な好みからすると、もっとも美しいレコードプレーヤーの一つである。

 他にも美しいレコードプレーヤーは多い。LP12に対抗しえる美しさを備えるレコードプレーヤーの筆頭として、私があげたいのは、ROKSAN XERXES20である。色は断然メイプルが良い。

 実は一時期、この2つのレコードプレーヤーを所有していた。クワドラスパイアのラックに、この両雄が並び立っていたのである。その当時の写真がこれである。

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 両雄に挟まれる形でLINN CD12と、その当時使っていたプリアンプであるVIOLA CADENZAがラックに納まっている。左右対照に納まったそのシステムは実に美しく光り輝いていた。

 それから幾年月、残念ながら両雄体制は崩壊し、ROKSAN XERXES20はわが家を去った。そして、その美しいメープルの宝石は、チューバホーンさんのリスニングルームにその居を移したのであった。

 チューバホーンさんが経営する整体院「Pro・Fit」には、体の歪みを修正するために2ケ月に1回伺う。なので、昔分かれた彼女と2ケ月に1回、お目にかかることになる。その2ケ月に1回の再会の日が今日であった。

 分かれた彼女と会うのはどことなくむずがゆいもの・・・「相変わらず、綺麗だな・・・」と少しばかり感傷的な気分になるのである。そのメープルの微笑みは、やはり目にまぶしい。右斜め45度から眺める横顔は、シャープさと柔和さのバランスが実に良い具合である。

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 サウンドパーツのプリアンプが入って、チューバホーンさんのアナログは飛躍的に良くなった。確かな構成力を有しながら、音の味わいが地味深く浸透する。

 XERXES20は、その本来の実力を発揮する環境を得て、得意げに歌う。出自のイギリスの気候を反映してか、しっとりとした穏やかな風合いを感じさせる歌声である。けっしてアメリカのからっとした乾いた風合いではないところが、また気持ちをそそられる。

2011/7/29

1962:ハーレム  

 我が家のCDプレーヤーは、LINN CD12である。コンパクトな一体型のCDプレーヤーで、個人的な好みからすると、世界でもっとも美しいCDプレーヤーの一つである。

 その形はほぼ正方形でLPジャケット一枚ほどの大きさである。今もLINNのデザインのモチーフとなっている独特の曲線ラインを描くトレイ部と表示部が目を和ませる。何年経過しても、けっして色あせることのない素晴らしいデザインである。

 CD12同様、何年たっても古臭くならない素晴らしいデザインのCDプレーヤーは幾つかある。その一つがMERIDIANの500シリーズのCDプレーヤー。

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 遠目には真っ黒な小さな箱にすぎないのであるが、間近に見るとなんとも精妙にデザインされている。実際にはリモコンで操作することが多いので、指で触れる機会のあまりないかと思われる操作ボタンは、まったく独特の形状をしている。操作感はそれほど良いとは思えない形状であるが、見た目的にはMERIDIANならではのエスプリを感じさせる。

 もう一つ最も美しいCDプレーヤーの候補のあげたいのが、bow-technologiesのzz-eighである。これはトップローディングの薄型形状である。操作ボタンが独特で、全体の造形からは、唯一無二の現代芸術的なセンスを感じさせる。

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 ここにあげた一体型CDプレーヤーはどれも現行のものではない。それぞれ個性的であるとともに、発売されてからそれなりの年数を経過してもけっして色あせない美しさを保っている。この3台がラックに並んでいて、聴き比べができたりしたら、結構ハーレム気分を味わえそうである。

2011/7/28

1961:とらぬ狸  

 「寧々ちゃん」とNさんと分かれて、昭和の森ゴルフ練習場の駐車場に停めてあった車に乗り込んだ。家までの帰り道、「何がいいかな・・・」とぼんやり、考えるでもなく考えた。「寧々ちゃん」がもしロードバイクを始めるとしたら、どのモデルがいいか・・・ということをである。

 Nさんが乗っているのはRIDLEY DAMOCLES。RIDLEYはベルギーのメーカーである。色は白で、なかなか精悍な顔つきをしている。各チューブが尖った独特の形状をしていて、剛性は高そうである。きっとかちっとした味わいの走りを見せてくれるのであろう。

 私が乗っているんのは、ORBEA ONIX。ORBEAはスペインのメーカーである。ONIXは走りに徹したモデルというわけではないが、それなりにしっかり感がある。快適性も考慮したフレーム剛性で、ロングライドにも向いている。非常に高いコストパフォーマンスを誇っており、地味ではあるが堅実なモデルである。

 「寧々ちゃん」が乗るとしたら、エントリーモデル。なるべく完成車で15〜25万円の範囲で抑えたい。アルミフレームなら価格面で有利。10万円台で良いモデルが揃う。でも、できればカーボンフレームのほうが、快適性が高く軽いのでお薦めである。

 私のお勧めはLAPIERREである。SENSIUM 100CPであれば、SHIMANOの105が付く。定価は262,500万円。在庫処分に出くわせば、20万円ほどで購入可能かもしれない。

 SENSIUM 100CPは振動吸収性にも優れていて、快適なロングライドに最適なバイクだろう。細身で流麗なフォルムは美しく、繊細な感じを受ける。さすがにフランス製と思わせる雰囲気がある。

 最近は女性専用のモデルも各メーカーから出ている。「寧々ちゃん」の身長は、155cmほど、小柄であるので、女性専用のモデルの方がフィットするかもしれない。

 CANNONDALEから出ているSYNAPSE CARBON5 105などは良い感じかもしれない。こちらはSHIMANO 105が付いて279,000円。女性専用モデルだけにサイズやサドルなど、小柄な女性に合うような工夫が施されている。カラーリングも精悍さがある。

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 「とらぬ狸の皮算用・・・」的な思い付きである。まだ実際に購入するかどうかも決まったわけではない。しかし、Nさんの力も借りて、どうにか「寧々ちゃん」をロードバイクの世界に引きずり込みたいものである。

2011/7/27

1960:勧誘  

 「ぜひ、やりましょう・・・大丈夫です・・・きっとやってよかったと思いますよ・・・」私の発する言葉にも少々熱がこもってきた。

 「寧々ちゃん」は興味がないわけではないが、少し躊躇しているようであった。「ちょっと無理なような気がするんです・・・体力的にも・・・」

 「体力はそれほど必要じゃないんです・・・最初はちょっと怖いかもしれませんが、すぐ慣れますよ・・・」どうにか喰らい付いて離さない。

 側で聞いていたNさんも「絶対始めた方が良いですよ。走り終わったらすっきり爽快で、気分が高揚します。」と助け舟を出してくれる。

 「でも、ロードバイクって高いんじゃないんですか・・・」と「寧々ちゃんは」はまだ心配顔である。

 「確かに・・・普通の自転車に比べると高いです・・・でも、ご主人がオーディオに使っている金額に比べたら、まったく取るに足らない金額ですよ・・・」とフォローする。

 「えっ・・・まあ、そういわれるとそうですよね・・・オーディオなんかにあんなお金を使うなんて異常ですよね・・・」「寧々ちゃん」の表情が少し変わった。

 「一度、サイクルショップに行きませんか・・・Nさんも一緒に三人で・・・ロードバイクを間近に見てみると、きっと乗ってみたくなりますよ・・・」さらにたたみかける。

 昨晩のゴルフスクールの休憩時間に、私とNさんは共同戦線を張って、「寧々ちゃん」にロードバイクをはじめませんか、としきりに勧めていた。

 「寧々ちゃん」は興味がないわけではないが、まだ及び腰という感じであった。サイクルショップに連れて行って、ロードバイクを間近に眺めたなら、きっとその重い腰も上がるような気がした。

 彼女はここ数年いろんなことが重なった。そのためか、精神的なバランスを崩すことも実際にあった。そんな彼女にとってロードバイクに乗って自然のなかを駆け回ることは、心に非常に良い影響を与えるような気がしていたのである。

 とりあえず、三人でサイクルショップに行こうということになった。同じ年代で同じ女性であるNさんが既に始めていて、結構頻繁に遠出していることも「寧々ちゃん」にとっては、背中を押すことにもなったようである。上手く事が運ぶと良いのであるが・・・

2011/7/26

1959:宮里藍作戦  

 ひぐらしは、他のひぐらしが鳴いているのを聞いているのであろうか。他のひぐらしの鳴く音に触発されるかのように鳴きはじめる。するとさらに他のひぐらしが後を継ぐ。そんな印象を受ける。重なり合って連綿と繋がりながらその音は響き渡っている。

 富士山の麓にある富士小山ゴルフクラブでは、ひぐらしが鳴いていた。ひぐらしは夕暮れに鳴くというイメージがあるが、ここでは朝から夕方まで一日中鳴いていた。

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 夏の暑い時期、涼しいところでゴルフをしようということで、今日は富士小山ゴルフクラブでラウンドした。本来であれば富士山のダイナミックな稜線を間近に拝めるはずであったが、今日は曇っていて、その姿は時折雲間から漏れ出る程度であった。

 今日のテーマは、左一軸スウィングにクローズドスタンス・・・さらにテイクバックをできるだけゆっくりあげるという三点である。

 つい先日宮里藍が優勝したエビアン・マスターズの中継をテレビで観ながら、宮里藍のゆっくりとしたテンポのテイクバックが目に焼きついた。「このゆったりとしたリズム・・・力まないためにとても重要な要素かもしれない・・・」と思ったのである。

 「これを取り入れてみよう・・・できるだけゆっくりあげて、トップで一旦とめる。切り返しは重力の作用でクラブが落ちてくるというイメージで腕を力ませることなく行う・・・」エビアン・マスターズでの宮里藍の活躍に触発されて、そのリズムを取り込むことにした。

 1番ホールの最初のティーショットは緊張するものである。しかし、相当ゆっくりとしたリズムでテイクバックすると腕の力みはすっと抜ける。そのまま手が遅れるような感じでダウンスウィング・・・フィニッシュまで振り抜く。するとボールは矢のような速さで真っ直ぐ飛んでいった。

 朝一のティーショットでこんな良いショットが出るのは珍しい。出だしはパー。「滑り出し好調・・・」その後もこのゆったりテイクバック作戦を展開・・・ミスショットも当然何回か出た。前半はパーが4つ、ダブルボギーが2つ、あとはボギー。「43」で回った。まずまずである。

 この結果に気を良くして、後半もこの作戦を継続。出だしの10番はボギー。その後3ホール連続でパー。なかなか良い展開である。後半もいけそうな予感が・・・欲が出てちょっと力んでしまったか、その後14番と16番でダブルボギーを叩く。17番の短いミドルでどうにかパーをもう一つとった。後半も前半と同じ「43」。トータルで「86」である。

 今日の「宮里藍作戦」は、確かな成果を収めた。ゆったりとしたリズムでテイクバックする効果は思いのほかあるようだ。

2011/7/25

1958:アース線  

 昨日はトランクス有り無し比較試乗を体験したが、その前日には、Yさんのお宅で興味深い比較試聴を体験した。

 それは、昇圧トランスとプリアンプとを繋ぐアース線に関する比較試聴であった。ノーザンエレクトリック製の昇圧トランスとプリアンプのMarantz7とを繋ぐアース線の長さは短い。1mもないほどである。

 アース線は音楽信号が通るわけではない。しかし、そんなアース線であるが、意外や意外、音に対する影響度が高いのである。

 まずは素材による変化・・・ウェスタンの普通の銅線、ウェスタンの古い時代の銅線、さらに銀線と比べたが、それぞれの持ち味が音に乗ってくる。

 銀線を使うと、中高域が華やかになり、きらびやかな音調に変化。ウェスタンの古い時代の銅線は、落ち着いた音調で、しっかりものといった印象。思わず「ふむふむ・・・」と頷く。

 さらに面白かったのは、同じ線でも繋ぐ方向を逆にすると音調は変わらないが、音像の現れる高さが大きく異なるということである。

 それはどの線材であっても現れる現象で、方向を逆にすると高くなったり低くなったりするのである。方向性によってこんな変化するものなのか・・・

 しかもRCAケーブルやスピーカーケーブルではなく、アース線なのである。「これは、摩訶不思議な・・・きっと理論的には説明できない現象のはず・・・」

 音楽信号が通るRCAケーブルやスピーカーケーブルならなんとなく分かるような気がする。しかし、それほど重要性が高いとは認識していなかったアース線での変化に少々戸惑った。

 「不思議である・・・」まあ、オーディオってこういうことが多い・・・理論的にはよく分からないが、人間の耳では違いが分かる。そういったことは日常茶飯事なのである。

 そして、調整の進んだシステムほど、ほんのちょっとした違いが、はっきりとした形となって音に現れるのである。オーディオの調整には終わりがないということか・・・

2011/7/24

1957:トランクス派  

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 「トランクス派か、ブリーフ派か?」と問われれば、「トランクス派」と答える。いつからかははっきりとしないが、高校生か大学生の頃に「トランクス派」に転向した。それ以来「トランクス派」である。

 スポーツをするときも「トランクス派」である。例えば、テニスをするときはトランクスをはいて、その上にテニスウェアを着てテニスをする。

 しかし、ロードバイクの場合、サイクルパンツの下は何もはかないのが原則のようである。「何もはかないのか・・・なんとなくそれだと心もとないというか、妙にすーすーするというか、どことなく落ち着かない・・・」ということで、原則どおり何もはかないことはせず、しっかりとトランクスをはいてその上からサイクルパンツをはいていた。

 走っている分には不都合はなかった。安心感もあってずっとそうしていたのであるが、一つ欠点があった。サイクルパンツはピタッと体に張り付く。トランクスをはいているとそのラインが浮き出てしまうのである。見た目的にかっこ悪いし、初心者丸出し感も少々いたい。

 今日のロングライドもトランクスをはいて出かけた。今日の目的地は小河内ダム。奥多摩駅からダムまでは上りであるが。それほど急な坂ではない。往復で100kmちょっとの距離であり、先週のコースよりは楽なコースである。

 しかも、先週に比べはるかに涼しい。小河内ダムに向かう道には幾つかのトンネルがあるが、トンネルを抜ける際には肌寒いぐらいであった。

 さて、トランクスの話に戻るが、実は途中のコンビニ休憩の際にあることを思いついた。「ここまではトランクス有りで走ってきた・・・ここでトランクスを脱いでみよう。するとトランクス有り無しの比較試乗ができる・・・」コンビニのトイレでトランクスを脱ぐ。脱いだトランクスは小さく畳み込んでサイクルジャージの背面ポケットに突っ込んだ。

 さてトランクスなしの乗車感覚は・・・やはり少々すーすーする。ちょっと安心感にかけるような気が・・・これは馴れの問題か・・・

 股間の痛み等にはほとんど差はない。サドルの存在感はよりダイレクトに伝わってくる。サイクルパンツにはしっかりしたパッドが入っているので、そのクッションを介してサドルと接するわけであるが、それでもトランスク有り無しではやはり差は出るようである。

 「これって悪くないかも・・・」走り終えてみての感想である。「トランクス派」から「何もはかない派」への転向の可能性が見えてきた。 

2011/7/23

1956:EMI  

 木曜日から急変した気候は今日もまだ継続していた。あれだけ暑かった夏の気候が急に涼しく爽やかなものに変わったのである。今日も午前中は日陰では爽やかで涼しい風が吹き抜けた。このまま、夏が終わることないはずである。天気予報では、明日からまた暑くなるようである。

 朝はバイクルプラザR.T.のメンバーの方と多摩湖の周遊道路を走った。多摩湖の周遊道路は木陰が多くもともと涼しいコースであるが、今朝はまた格別に快感度の高いコンディションであった。

 9時に家に帰り着き、シャワーを浴びて、車でYさんのお宅に向かった。Yさんのお宅には45分程度で到着。

 そのリスニンングルームには従来のTANNOY GRFに変わり、EMIのスピーカーがしつらえてあった。部屋のなかに自然と馴染む佇まいで、目に穏やかである。

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 EMIのスピーカーは、楕円形のウーファーと2つのトゥイーターを備えた密閉型である。表面から見た大きさはTANNOYであればVLZぐらいであろうか。奥行きは結構あり、天板部分を眺めるとほぼ正方形であった。キャビネットの板厚は想像以上にあり、イギリス製にしてはがっしり感のある造りである。そして、その最大の特徴は金属製のグリルであろう。このグリルは音に相当な影響を与えているはずである。

 このスピーカーを駆動するのは、プリアンプはMarantzの7で、パワーアンプはQUADの405である。レコードプレーヤーはLINN LP-12。カートリッジはオルトフォンSPU。昇圧トランスはノーザン・エレクトリック製。この充実のラインナップでバロックのレコードを中心にいろいろ聴かせて頂いた。

 EMIのスピーカーは、帯域を欲張ることなく、ぎゅっと凝縮感のある音を提示してくれる。しっかりしたキャビネットが効いているのか、音のメリハリも活き良く表現する。

 リスニングルームに広がる音場は広く窮屈感がない。低域も見た目のサイズからすると充分に伸びていて、特に中高域に偏っているという印象はない。

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 そのサイズといい、容姿といい、そしてその奏でる音のまとまりの良さといい、実に爽やかな風を感じさせてくれるスピーカーである。今朝走り抜けた多摩湖周遊道路を吹き渡った風のような印象を与えてくれたEMIであった。

2011/7/22

1955:混戦  

 本命と目されていたコンタドールは、前半ステージの落車の影響からか、あるいは圧倒的な強さを見せ付けたジロ・デ・イタリアの疲れが取れていないためか、いまひとつ精彩を欠いている。

 アタックをかけるべき第18ステージでは、因縁のライバル、アンディ・シュレックにアタックを先に決められ、そのアタックについていくことができなかった。さらに、アンディ・シュレックとのタイム差を縮めようと最後で追いかけたBMCのエヴァンスにもついてゆけずに遅れてしまった。結果、総合のタイム差は4分以上。連覇はかなり難しい状況となった。

 一方逃げを決めたアンディ・シュレックは一気に総合優勝の可能性が高くなった。2位に甘んじた昨年、一昨年の恨みを一気に晴らすチャンスを手繰り寄せたようである。

 コンタドールが野生的なふてぶてしさに溢れた選手であるのに対して、アンディ・シュレックは線の細さが目立った。どちらかというと育ちの良さを感じさせる弱々しい側面が見え隠れしていた。しかし、昨日の果敢な逃げは、従来のそういった悪い意味でのスマートさをかなぐり捨てるかのような力強い走りであった。

 シュレック兄弟を擁するレオパード・トレックは今年鳴り物入りで新たにできたチームである。しかし、今のところこれといった戦績は上げられていない。また、先に行われたジロ・デ・イタリアではウェイラント選手を落者事故で失うという悲しみにも見舞われた。しかし、ツールドフランスでは、とても大きな戦果をあげられそうである。

 今日を含め残りは3つのステージである。こんなにも混戦模様のツールドフランスは久々である。今日はその行方を占う上で大きなステージとなる第19ステージである。

 今のところ、シュレック兄弟とエヴァンスは互いにけん制している。かろうじてマイヨジョーヌを守ったヴォクレールも意外に粘り強い走りを見せている。

 まったく目が離せない。順調にいけばアンディ・シュレックが総合優勝に最も近い位置にいるわけだが、今年のツール・ド・フランスは何が起こるかわからない。実に見るものを最後まで楽しませてくれるレースとなっている。

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