2010/12/14

1736:落ち込み期  

 汗をかいて体を動かすことは、精神の滓のようなものからすっきりと自己を開放してくれる。それは、ゴルフでもテニスでもロードバイクでも同じこと。あるいは、激しいセックスでも言えることである。体を動かさずにじっとしていると、その滓はどんどん浸潤してくる。

 精神の滓は、溜まりやすい人もいればそうでない人もいる。あるいは同じ人でも年齢や環境によってその度合いも違ってくる。「中年の危機」と呼ばれる時期は、精神の免疫力が低下することが多いようである。

 今晩のゴルフスクールには、「寧々ちゃん」は来なかった。Sさんは「○○さんは、ちょっと体調が悪いって・・・今落ち込み期みたい・・・」と話していた。スクール後の休憩タイムでも「一度診てもらったほうがいいかもって言ったんだけど、大丈夫だって聞かなくて・・・」と気になることを・・・

 「寧々ちゃん」は時々落ち込み期が来るようである。しばらく前にもそういった時期があった。少々心配になってきた。そこでゴルフスクールの帰り道、携帯で連絡した。

 「大丈夫ですか・・・今落ち込み期だって聞いたけど・・・」「ええ、結構今底なんです・・・」「底ですか・・・這い上がれそう?」「・・・もう少し時間がかかるかも・・・」

 「家にこもっていては、余計に落ち込みますから、ちょっと外にでませんか?野山北・六道公園って知ってますか?」「ええ、家族で行ったことがあります。」「あそこの遊歩道を少し歩きませんか?展望台があるじゃないですか・・・あそこからの眺めは結構良いですよ。気持ちも晴れますよ、きっと。」

 「歩きながら話しましょう・・・実は話を聞くのはプロなんです。」「そうでしたね、話を聞くことが仕事のようなものだって、いつかおっしゃってましたね・・・話をすると少し気持ちが楽になるかも・・・」

 しばらくの沈黙の後「寧々ちゃん」は言葉を繋いだ「二人っきりで会うのはこれで10回目になりますね・・・」「えっ・・・10回目・・・ああ、そうでしたね・・・心配しないでいいですよ・・・けっしてホテルに誘ったりしませんから・・・」

 ちょっと言葉のトーンを明るめにして続けた。「あそこの森は時々珍しい動物が出るんですよ・・・」「えっ・・・狸ですか?」「いえ、もっと珍しいものです。」「何ですか・・・まさかキツネ?」

 「ジャバウォックです・・・」「なんですか、それ・・・なんか聞いたことがありますね・・・不思議の国のアリスですか?」「よく憶えていますね・・・」「本当に出るのですか・・・楽しみにしています・・・」

 明日の3時に公園の駐車場で待ち合わせることにした。明日は快晴の天気予報である。展望台からは遠くの山々の稜線が美しく見える。もちろん天気さえ良ければ、富士山も見えるはずである。



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