2010/10/18

1679:陥穽  

 陥穽に陥った音はどこに行くのであろうか?行き着くところもなく、反射を続け、歪んだサウンドステージを構成するのであろうか?

 2階のリスニングルームは、本来の用途は主寝室である。そこに無理やりオーディオを押し込んでいるので結構いびつな構成となっていたりする。

 QUAD ESLの背後には二つの箪笥が置いてある。これは結婚時に購入したもので、いわゆる「婚礼箪笥」である。左側は洋箪笥で右側は和箪笥が置いてあり、二つの間には1m20cmほどの隙間がある。

 箪笥の奥行きは80cmほどあるので、横120cm×奥行80cm×天井高240cmの空間的な窪みがスピーカーの背後に存在しているのである。スピーカー背後の壁はフラットなのが普通である。この窪みはどうなんだろうと前々から思っていた。

 この窪みを埋める形で音響反射パネルを設置したら、良いのでないか・・・と勘ぐっていたのである。しかし、この部屋に音響反射パネルを置くことは、妻との間の新たな「火種」となるので、避けるべきであろう。

 しかし、どうも気になっていたので、とりあえず一時的にテストをしてみることとなった。和室用の座卓が丁度良いサイズなのである。それをこの陥穽部分に立てかけると二つの箪笥と面一状態になるのである。

 これを恒常的な状態にするわけにはいかないが、面一状態となったところで、音を聴いてみた。左には洋箪笥、中央には立てかけた座卓、右には和箪笥。中央の座卓は角さん助さんを引き連れた水戸黄門のようですらある。

 さて、気になるその音の印象であるが期待に反してあまり良くない。なんだか音が平面的に聴こえるのである。それは単に見た目的なものに耳がつられているのかもしれない。

 改めて耳を傾けるが、なんだかそういうふうに聴こえる。平面的でつるっとしたような音の印象である。もう少しざらざら感があったほうが良いし、奥深い感じももう少し欲しい。

 そこで座卓をもとあった和室に戻した。空間的な窪みが再度出現した。そして音を確認。明らかにこちらのほうが良い印象を受ける。空間的な歪みに迷い込んだ音はどうやら悪さばかりしているようではなさそうである。



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ