2010/10/15

1676:すかしっぷり  

 AUDIはクールにすかしている。現行のA4が出て以来そのすかしっぷりにはさらに拍車がかかった。その後A5が出て、さらにA7まで発表されるにいたって、その冷徹なまでのすかしっぷりは鋭利な刃物のようである。

 少し前の世代のAUDIは、すかしていたけれどもそことなく柔和で穏やかな表情が支配的であった。現行型からすると2世代前になるA4のデザインは好きであった。

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 現行AUDIのアイデンティティーでもあるシングルフレームグリルになる前のA4である。確かに押し出しの強さはない。ぱっと見のつかみは弱いのであるが、無駄なラインが全くないその穏やかな表情には和みの要素が感じ取れて心安らぐのである。

 しかし、時代の流れは、より先鋭的で、よりアグレッシブな要素を求めているようである。それは他のドイツメーカーにおいても同様である。BMWのキドニーグリルはより高さ方向に拡大され、現行の7シリーズにおいてはいささかバランスを崩すまでに肥大化した。

 さらにMercedes-BenzのEクラスも流麗な丸目四灯から直線基調の威圧的な表情に変わった。そのグリルはBMW同様縦方向に伸び押し出しを強めている。

 いったんある方向に振れると、ある時点を境に逆方向に振れるのが車のデザインである。もしかしたら、もう少しばかり年数が経過すると、より穏やかで柔和な表情の方へ揺り戻しがあるのかもしれない・・・

 しかし、AUDIの最近の動向を見ていると、A7 sportsback、新型A8など、クールにすかしている路線をクワトロを駆使してかっ飛ばしている感じである。ビジネス的にも順調なので当分この路線で行くのであろう。



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