2010/9/11

1642:G2 GIYA  

 ステラヴォックスといえば、GOLDMUND・・・その取り扱いブランドは他にもあるのであるが、ついついGOLDMUNDのイメージが浮かんでしまう。

 STEREOSOUNDには必ずステラヴォックスの広告が数ページ載っている。GOLDMUNDの製品が、きわめ洗練された写真で上手くPRされているのが印象的である。

 そんなステラヴォックスであるが、当然他のブランドも輸入している。スピーカー部門で力を入れているのが、VIVID AUDIOである。B$Wのオリジナル・ノーチラスを設計したことで有名なローレンス・ディッキーが起こしたブランドである。

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 そのVIVID AUDIOのフラッグシップは「G1 GIYA」である。その「G1 GIYA」を一回り小さくしたのが新製品「G2 GIYA」。今日はその「G2 GIYA」を主役としたオーディオ・イベントにpontaさんと一緒に参加した。

 1時半から2時間の予定で始まったイベントは、前半と後半に分かれていた。駆動系は当然のこととしてGOLDMUNDで固められていた。前半はステラヴォックスが新たに取り扱いを始めたMAGNEPANの「MG 1.7」が披露され、後半からVIVID AUDIOも「G2 GIYA」が登場した。

 MAGNEPAN「MG 1.7」は平面型スピーカーである。高さは1.6mほどある。QUADのコンデンサー型とは違い、「クワージリボン型ドライバー」という独自の方式を使っている。価格はペアで35万円。後半に登場するVIVID AUDIO「G2 GIYA」の1/10以下の価格である。とても良心的な価格設定に思えてしまう。

 歪感のない、自然な音の出方である。音は軽め。低域の量感も軽い。情報量が特に多いということはない。ぱっと聴きでのインパクトは弱いほうであろう。長く付き合い、いろいろ試行錯誤し、微調整を繰り返していくうちに味わいを増していくようなタイプだと思った。クラスの中で決して目立たない地味な存在であるが、ふと気づくと意外と魅力を秘めている・・・そんな女の子のような気がした。

 さて後半は今日の主役「G2 GIYA」の登場である。こちらは価格が一気に上がって460万円。「アナゴライズブルー」と呼ばれるクールな質感の色の「G2 GIYA」は現実的なサイズになっていた。「G1 GIYA」は20畳以上の部屋でないとその真価を発揮しないのではと思われるサイズであったが、「G2 GIYA」は現実的な広さのリスニングルームでもその実力を出してくれそうである。

 こちらは「さすが・・・」といった高性能ぶりである。ディスクに込められた情報をほとんどロスすることなく出し切っているような印象を受ける。

 デザインを含めスピーカーの「もの」としての存在感は実にあるのであるが、音が鳴り始めるとスピーカーの存在は無色透明になり、消えてしまう。ハイエンドスピーカーの一つの究極の在り方を現実的なサイズで実現した非常に優れたスピーカーだと感じた。

 先日聴いた「Ktema」も素晴らしい高性能スピーカーであったが、この「G2 GIYA」もそれに拮抗するぐらい優れた能力を有している。残念ながらどちらも現実的な価格とは言い難いが、その価格を納得させるような高性能ぶりである。



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