2010/7/19

1588:昇華  

 昨日はponta邸でソナスファベールのエレクタ・アマトールというやや古いスピーカーを初めて聴いた。20年ほど前の製品である。ソナスファベールの創業者であるフランコ・セブリンが情熱を持って製品作りに邁進していた頃の作品であり、現在のソナスファベールの製品とは注がれている情熱の量がまったく違うような気がする。

 その木工技術の粋を凝らした造形や音の質感にはフランコ・セブリンの美意識が色濃く反映されているのであろう。素晴らしい出来栄えであった。

 気になった製品があるとインターネットでオーディオショップの中古在庫やヤフーオークションをチェックしたくなる。

 エレクタ・アマトールをチェックしてみると、ヤフーオークションで幾つか出ていた。日本でエレクタ・アマトールは結構売れたようである。

 価格は30万円程度。傷の有無やサランネットの状態に多少のばらつきはあるようであるが、どれも20年前の製品としては状態が良好である。オーナーが大切に使っていたことが伺える。

 一昨年「ビンテージの嵐」に強烈にさらされた私は一気に半世紀の時間をさかのぼってしまったが、そこまでさかのぼらなくても20〜30年前にタイムスリップすると、結構唸ってしまうような個性的で美しいオーディオ製品が点在しているようである。

 ハンコックさんのお宅で出会ったMARK LEVINSONのML-1にもとても好印象をもった。こちらは30年ほど前の製品である。

 そして、今回ソナスファベールのエレクタ・アマトールに出会った。どちらも半世紀ほど前の製品であり、創業者の思いや情熱、そしてなんといっても美意識が濃厚に注ぎ込まれた逸品である。

 ML-1とエレクタ・アマトール、どちらも作り手の熱意がしっかりと形となって注ぎ込まれている。稀有な才能の持ち主のみがその熱意を芸術的といっていいほどの製品に昇華できる。この二つの製品はその実例であろう。



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ