2010/7/13

1582:仕返し  

 「気になる・・・どうなっているんだろう・・・」ここ数日は心がざわつき、落ち着かない。先日「寧々ちゃん」に送ったメールの返信が待てど暮らせど来ないのである。

 「今度は私がお薦めするお店に行きましょう・・・」と打診したのはちょうど1週間前。先週のゴルフスクールは仕事の都合で欠席となってしまったため、メールにて誘ったのである。

 しかし、「今度はSさんとYさんもご一緒に・・・」という返信も・・・「いいですよ・・・○日なら空いています・・・」という返信も一切ないのである。

 これは気になる。そして、今日はゴルフスクールの日。「寧々ちゃん」はどういう表情で迎えてくれるのであろうか?返信がないということは、やんわりとした拒否と受け取るべきであろうか?

 お互い節度を持った大人として一定の距離を保ちましょうという意思表示かもしれない。その可能性は高い。そうであるなら、その瞳の表情から窺い知ることができるはずである。その瞳の色合いが黒く翳っていたなら、これ以上距離を縮める努力は一切放棄することが賢明であろう。

 ゴルフスクール用に指定された打席に着いたときまだ「寧々ちゃん」はいなかった。Yさんが来ていたので挨拶して世間話をした。彼女は結構アスリートで、ゴルフに対する姿勢も一番熱心である。
 
 スクールが始まる直前に「寧々ちゃん」が着いた。軽く挨拶して、その瞳の色合いを探る。妙に明るい。こちらを咎めるような色合いは見えない。

 一瞬、「もしかして、メールが届かなかったのだろうか・・・」という気もしてきた。そんな気にさせるほど「寧々ちゃん」の表情は明るくさらりとしていたのである。もともと飄々とした雰囲気を有してはいるが、今日は特にその表情から特定の意思を読み取ることが困難であった。

 なんとなく気になったまま1時間半が経過した。ドライバーショットも中心に練習したのであるが、心の乱れが影響したのかどうも球筋が定まらない。左にひっかけたり右にプッシュアウトしたりと千路に乱れた。

 「お疲れ様・・・」「ちょっと休憩していきますか・・・」と何時ものように「寧々ちゃん」Yさん、Sさんと一緒に冷たいものを飲みながら雑談。時折隙を見て「寧々ちゃん」の表情を伺うが、何時もの笑顔だけがある。その瞳の色合いは、まるで小学生のように純粋で、不純物が混ざっていないように感じられる。

 別れ際、「寧々ちゃん」はすっと側によってきて「心配した・・・この前のお返し・・・後でメールおくります・・・」といたずらっぽく笑った。

 思わず目をつぶって下を向きながら笑みをかみ殺した。「寧々ちゃんが最初にメールをくれた時、わざと返信しなかったことを覚えていたのか・・・結構駆け引きしてくるな・・・」愉悦の陥穽にすっと落ち込んだのを感じた。



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