2010/7/11

1580:ML1の魔法  

 「i-Podも馬鹿にできない・・・」正直にそう思った。ハンコックさんのお宅で最初に聴かせて頂いたのは、i-Podであった。

 i-PodがONKYO製のドッグに差し込まれ、そこからデジタルデーターが取り出されSD05のデジタル入力に繋がる。その音は十二分な情報量とレンジの広さを有しており、不足感のないものであった。

 続いて同じ曲を、MARK LEVINSON NO.390SLをトランスポートとして使用し、そのデジタルデータをSD05のデジタル入力に繋いだラインで聴かせて頂いた。レンジは狭くなる印象はあるが、音の味わい感・深みという点においてはこちらの方が一日の長がある。旨み成分が多く含まれている気がする。

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 さらにハンコックさんのお宅には新たな新兵器が導入されていた。今日の主役はこれである。MARK LEVINSON ML1である。390SLからのアナログデータをML1に繋ぎ、SD05をパワーアンプとして活用する。この新たなラインが加わることによりハンコック邸のオーディオは多彩なラインナップを誇ることとなった。

 そしてこの新たなラインがとても良かった。SD05のもっとも一般的な使い方であるトランスポートからのデジタル入力とML1を経由したアナログ入力を数曲聴き比べたのであるが、後者の圧勝であった。まったく問題にならないくらいの差があったのである。

 ML1を経由するとレンジは狭くなる。情報量も減るように感じられる。しかし、音に魔法がかけられたかのように生気がみなぎる。Holly Cole「The Tennessee Waltz」を聴いた時、その差は歴然であった。ML1を経由すると、その声にはしっかりと魂が込められる。デジタル入力は音の鮮度感・SN比では高得点をあげるが、心に染み込む力が弱い。ML1の凄さを感じさせてくれた。

 しかし、続いて聴かせて頂いたアナログでは形勢が完全に逆転する。まったくオーディオというのは不可思議である。フォノイコライザーからSD05のアナログ入力へ繋ぐラインとフォノイコライザーからML1を経由してSD05をパワーアンプとして活用するラインとを聴き比べたのである。

 こちらは前者の圧勝であったのである。その理由はまったく不明である。しかし、それは明らかな事実であった。

 しかし、それにしてもオーディオは摩訶不思議な世界である。CDをML1経由で聴いた時の素晴らしさからすれば、当然アナログも・・・と期待したのであるが必ずしも予測した結果とはならなかった。

 ハンコック邸のCDは従前に比べ飛躍的に良くなった。アナログに大きく水をあけられていた感があったのであるが、巨大な電源コンディショナーの廃止やセッティングの変更、そしてなんといってもML1の魔法が素晴らしい効果をあげたようである。

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