2010/7/10

1579:後ろ前  

 「後ろ前」は、Tシャツやトレーナーを着たときに、前と後ろがさかさまになってしまうことである。「後ろ前」になるとすぐに違和感を感じる。そこで腕だけを抜いて、クルッと回してまた腕を通す。すると「後ろ前」は直る。

 「後ろ前」状態のままであっても着れないわけではないので、そのまま日常生活を送っても特別な支障があるわけではないであろう。が、やはりその違和感はぬぐえないはずである。

 わが家の2階のリスニングルームは縦長の部屋である。本来は主寝室であり、オーディオは「お邪魔」な状態で無理に入り込んでいる。ベッドと箪笥が置いてあるが、空いた空間が6畳ほどできる。その空いた空間にソファとコーヒーテーブル、そしてスピーカーを置いている。

 今日はその位置関係について再度考察してみた。QUAD ESLは部屋の中央あたりに設置しており、その背後にはベッドが置いてある。そしてスピーカーから2mぐらい離れた位置にソファーがある。このスピーカーとソファの位置を「後ろ前」を直す時のようにクルッと回して逆にしてみたらどうであろうと・・・考えたのである。

 こういう場合、普通は大変な作業となるのであるが、QUAD ESLは片手で持てる重さである。さらにボードもインシュレーターも使っていない床直置きであるので、軽作業ですむ。ソファも木製のビンテージなのでクッションを一旦はずせば軽がる移動できる。

 15分程度でその位置関係はクルッと入れ替わった。するとソファが部屋のほぼ中央に位置し、QUAD ESLは背後に箪笥を控える。ベッドの広大な吸音作用から逃れるられるうえ、リスニングポイントからの視野にベッドが入らないので普通のリスニングルームのような気がする。

 スピーカー背後の空間は狭くなるが、なんとなく落ち着く感がある。そして、気になるその音は・・・サウンドステージは狭くなる感じがあるが、その逆効果として、音の密度感は上がる。よりまとまりよく聴こえる。

 ベッドから離れたことによりスピーカー周りの音響状況はよりライブになったはず。それが良かったのか・・・音にしっかり感が出てきた。広大な背面音場ではなくなったが、適切な音場表現になったような気がする。

 ふとした思い付きで位置関係を修正したのであるが、「後ろ前」を直した時のような据わりの良さを感じている。「こっちが前だったのか・・・」そんな気がしているのである。



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ