2010/7/1

1570:バルター・デ・シルバ  

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 「今度のJETTAは違う・・・」そう感じるに十二分な存在感を感じさせる流麗なデザインである。GOLFのフルモデルチェンジに伴い、GOLFの4ドア・セダン版であるJETTAもフルモデルチェンジされた。

 従来のJETTAは顔はGOLFと同じで、後ろに巨大なトランクを移植したモデルであった。実用性に優れ、ハード的な信頼性も最近のVWのレベルの高さを見せ付けるように優れた水準であった。

 残念ながら従来のJETTAは「GOLFにトランクがついたモデル」という枠を抜け出すことはできていなかった。派生モデルであるから仕方がないのであるが、巨大な存在であるGOLFの影に隠れた「日陰の花」的存在であった。そういう意味ではワゴンモデルであるGOLF VARIANTのほうがより成功していたのである。

 しかし、今度のJETTAはまず顔が違う。GOLFとは違う顔を持ってきたのである。どちらかというとPOLOの顔つきに近いより直線的でシャープな造形である。

 さらに大きく違うのがサイドから見たときのラインの美しさである。セダン・モデルとして実にまとまった統一感がある。「トランクのついたGOLF」とは明らかに一線を画している。この流麗なラインは、同じグループに属するAUDIのA4を思わせるほどに美しい。

 それはリアのコンビネーションランプにも見て取れる。従来のVWにはないデザインである。サイドからのみ見ると、AUDI A4を一回り縮小したような車に見える。

 A3.5とでも称したくなるのである。しかし、フロントにはAUDIのあの多少鼻につくシングルフレームグリルはないうえ、最近はやりすぎの感のあるAUDIのフロントヘッドライトの凝ったライティングデザインもない。

 バルター・デ・シルバのデザイン、私は好きである。イタリア人らしい繊細さと、VWがもともと有している機能的でシンプルなデザインとを上手く融合している。このJETTAにして初めて、GOLFの呪縛から解き放たれた、と感じさせるものがある。



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