2010/4/6
1484:葉桜

桜は今日あたりから散り始めた。どうにかこうにか小学校の入学式まではもったようである。この前の土日がちょうど満開であった。あちらこちらの桜の名所はとてもにぎわったであろう。
我が家も土曜日に家族そろってささやかな花見をした。都立狭山公園で桜をめでながらお弁当を食べたのである。
右足の骨折が完治し元気に復活した愛犬メリーも一緒である。しかし、当日は「花曇り」とでも言うのであろうか、晴れ渡った空というわけにはいかず、曇っていた。そして、そのせいか気温が上がらず多少肌寒かった。
シートを敷いてお弁当を食べているうちに家族が口々に「寒いね・・・早く帰ろう・・・」と言いはじめた。そこで、お弁当を食べ終えるとそそくさと後片付けをして、公園を散歩することになった。
4月となり、年度が変わった。二人の子供たちもそれぞれ学年が一つ上になった。子供の成長は早いものである。「もうそんな学年になったんだ・・・」と、わが子でありながら、いささか驚いた。
時々時の流れが急すぎると感じることがある。できればもっとゆっくり流れてほしい。子供の成長ももっとゆっくりであってほしい。そういう感慨を抱く今日この頃である。
家族にも個人の人生と同様、幼年期・青年期・中年期・高齢期といった具合に4つのステージがある。結婚して二人っきりの新婚生活から始まり、子供が生まれ、その子供たちが成長していく。子供たちは中学生や高校生になると親からだんだん自立してゆき、やがて結婚・独立。いずれはまた夫婦二人っきりの生活に戻る。
我が家は徐々に「中年期」に差し掛かっていくところである。できればここで止まっていてほしいと感じるのは、親のエゴというものであろうか?
桜は潔く散る。しかし、来年になるとまた美しい花を満開に咲かせる。家族は徐々に変化していく。その変化の流れは一方通行である。「また来年・・・」はないのである。
オーディオだゴルフだ、と勝手気ままな休日を送っているが、もっと家族と一緒に過ごす時間を大事にしなければ、としみじみ思うのである。やがて多くの時間が経過すれば、すごしたくても一緒にすごせない時期がくるのであろうから・・・