2010/3/14

1461:Acoustic三兄弟 NO.1  

 「これか・・・アルファ・メロメってのは?」「ち、違いますよ・・・アルファ・ロメオですよ・・・ロメオ」「アルファ・ロメオのミトという車です。」「茨城県の水戸で作ってんのか、これ?」「・・・・」

 Coreさんのお宅の前にはアルファ・ロメオのミトが収まるべくして収まっていた。色は黒である。あえて定番の赤でなく、黒を選んだところにCoreさんの美意識が感じられる。

 しかし、Paoさんにとってはそんなことはお構いなし。「水戸で作っているだけに、なんだかダサい車だな・・・」と一瞥しただけですっと通り過ぎてしまった。

 ponta2号さんは仕事の都合でこれなくなったので、結局Paoさんと二人でCoreさんのお宅を訪問することになった。東村山駅までPaoさんに電車できてもらって、そこから私の車でCoreさんのお宅に向かった。

 時間にして45分程度でCoreさんのお宅に到着。「家の前の道は私道なので、駐車可能です」とメールで知らされてあったのでCoreさんの家の前に車を止めた。

 そこで駐車スペースに収まっていたアルファ・ロメロのミトを見て「いいな〜これ・・・」と一言漏らしたらPaoさんの「メロメ発言」となったのである。

 気を取り直してチャイムを押すとCoreさんが出てきて「どうぞ、どうぞ・・・」と居間に通してくれた。Coreさんのお宅は瀟洒な一戸建て、リビングとダイニングがひとつの空間となっていて、その一角にオーディオが慎ましやかに佇んでいた。

 Coreさんがお使いのスピーカーはAyra C2。これをOCTAVE HP300とRE280MkUで駆動する。送り出しはAMAZONのSYSTEM AMZON2。カートリッジはZYX R1000 AIRYVである。

 それらの美しい機器がフィニッテ・エレメントのラックに綺麗に収められている。ラックは部屋の短辺の壁際に置かれスピーカーはそれよりも1メートルほど手前に設置されている。そしてスピーカーの手前にコンパクトなソファがしつらえられていて、そこがリスニングポイントとなっている。

 きわめて洗練された佇まいである。すべての構成機器が精緻な質感を有しており、それらが整然と区画整理され空間を区分所有している。どれかが声高に存在感を主張することはなく、装置全体のバランスが取れているうえリビングルームという空間に違和感なく溶け込んでいる。

 ややさらっとした手触りとひんやりした空気感がこれらの機器からは発せられているようであるが、この根底には「清澄さ」が流れている。

 Coreさんが最初にかけてくれたのは、ヴァンダーグラフ・ジェネレーター「ワールド・レコード」からB面のラスト「ワンダリング」であった。ピーター・ハミルのフルートの独奏から始まるこの曲が、深い陰影感とともに流れでてきた。

 音像は触れることができるのではと思える明瞭な一面を有しながらその周囲の空気感も伴っている。音像の輪郭がはっきりと描かれるのでなくなく、品位高くその存在感を主張する感じであるので音に威圧感がない。押し手一辺倒でない空間表現が心地よい。

 その後ノイ、ワイアー、ブライアン・イーノ、ドュッセルドルフ、PFMなどのレコードをかけていただいたが、いずれも一貫したCoreさんの美意識が貫かれてた。その美意識は使用機器にも、そして黒のアルファ・ロメオにも繋がり、見事な一体感を醸し出していた。

 心配していたPaoさんの暴言癖は、我が家では結構吹き荒れることが多いが、Coreさんのお宅ではややトーンダウン。「この手の音楽は、正直良さがよくわからん・・・」とぶつくさ言っていたが「良く練られた音ですね・・・」と珍しくほめたりしていた。

 帰りの車でPaoさんはしきりに「音はまあまあといったところ・・・しかし、あの奥さん綺麗だったな・・・」と繰り返し言っていた。Coreさんの奥さんが美人であることについてはまったく異論がない。お邪魔したときに少し挨拶をしただけであるが、その美しさは結構目に焼きついた。Paoさんが今日ややおとなしかったのはそのせいであろうか・・・Paoさんも美人には弱いようである。 



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