2010/3/7

1454:優雅な舳先  

 グレーテ・ヤルクはデンマークの女性家具デザイナー。1950年代および1960年代に活躍した。その時代、女性の家具デザイナーはまだ珍しかった。彼女のデザインは女性らしい優美さにあふれ、その美しい曲線は機能性と装飾性とを高度なレベルで融合している。

 そのグレーテ・ヤルクの手になるソファとコーヒーテーブルがようやくわが家に到着した。2階の主寝室兼リスニングルームにすえられた姿は優雅で気品に満ちている。ファブリックは当初はブルーのものが張られていたが、より穏やかで落ち着いた質感のものに張り替えてもらった。

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 もっとも美しい造形を見せるのはその肘掛部分であろう。優美な曲線が船の舳先を思わせる。思わずなでなでしたくなる。

 さて、ようやくソファが入ったので2階でもゆっくりとリラックスしながら音楽が聴ける環境が整った。1階のカイ・クリスチャンセンのソファよりも座り心地はしっかり感がある。クッションの厚みがこちらのほうが薄くウレタンがぎゅっと圧縮されている感じだからであろうか。

 それと背もたれの角度がこちらのほうが立ち気味に設定されていて背筋がしゃんとする。メルセデスのシートのような座り心地である。

 見た目的な優美さとは裏腹にその座り心地にはしっかり感がある。グレーテ・ヤルクは意外と男勝りな勝気な性格だったのではなかったのか、という気になってくる。

 このソファに座り、久しぶりにQUAD ESLの音をじっくり聴いた。部屋の広さからか優雅に音楽が展開する。アンティークのソファに座ってビンテージ・オーディオを楽しむ。ほんのひと時ではあるが時間がゆったりと流れた。



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