2010/1/28

1416:ネジ穴  

 ネジは全部で14個あった。TANNOY CHATSWORTH1台の背面についているネジの話である。スピーカーは2台あるので、全てのネジを取り外すと28個となる。

 最近のドライバーは先端部分がマグネットになっている。ネジ穴にドライバーの先端部分を差し込むと、かっちと固定される。

 そして、そのドライバにおもむろに力をこめてまわす。ここ10年いやもしかして20年以上の間まわされたことがないかのようにさび付いているネジはゆっくりと動いた。

 全てのネジを取り外した状態で音を出してみる。当然ボンツキ気味の音となる。そして14個のうち幾つかづつ取り付けてみる。ネジの数が増えてくると音に締まり感が出てくる。

 左右のスピーカーのキャビネットの状態は結構差があるようである。リスニングポイントからみて左側においてあるほうの個体は結構痛んでいるようである。そちらのキャビネットは弱っているのか全てのネジを留めると、体力的にきついようである。

 試行錯誤の結果、左側は3個のみ、右側は6個のネジを留めた。それ以外のネジ穴は空洞があいたままとなっている。この状態がベストかどうかはまったく不明であるが、音のエネルギー感があまり損なわれることなく上手く放出されるような気がした。

 何が何でもきちっと締め付けるのが良いのではないようである。特に50年近くも経過している木製キャビネットに関しては多少手綱を緩めたほうが伸び伸び鳴るということもあるようだ。

 CHATSWORTHの木製キャビネットは盛大に鳴る。もともと使われている木は頼りなげな薄手のものである。中指の背でコツコツ叩くと甲高い音で響く。この響きがだぶつかず良い具合に歌うポイントというものがあるような気がする。

 背面のネジを何個留めるか。どの位置のネジを留めるか。ネジを留める強さはどのくらいが良いのか・・・それはまったく謎のままである。精神衛生上は、全てのネジをきっちりともうこれ以上周らないくらいに強く留めるのが良いのかもしれないが、音的には必ずしもそれが正解ではないようである。



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