2010/1/10

1397:クライテリオン  

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 「クライテリオン」と聞くと、どうしても「エバンゲリオン」を連想してしまう。その音の響きが似ているからである。

 そして、どちらもその音の響きからすると近未来的なイメージが醸し出される。「科学が著しく進歩した近未来においては、人間の不完全さをサポートするためにサイボーグが大活躍。しかし、そのサイボーグ社会の矛盾が露呈して・・・」といった近未来型映画の典型的なストーリーなんかがかってに頭のなかに展開するのである。

 さて、そんなかってなイメージとは裏腹に「クライテリオン」は、きわめてクールで凛とした雰囲気を放っていた。横幅はシナジーよりもコンパクトであるが、奥行きはしっかりとある。実に精緻なつくりである。「オーディオ界の宝石」といった輝きを放っている。

 今日は最近「クライテリオン」を導入されたDolonさんのお宅を訪問した。pontaさんとサンフラワーさんがご一緒であった。

 Dolonさんのお宅を訪問するのは1年ぶりぐらいうであろうか。前回とはプリアンプが違う他はセッティングの微妙な変化も散見される。

 まずはグレン・グールドでバッハ:ゴールドベルク変奏曲。美しい響きである。単に美しいだけでなく、現実感のある密度感がその音にはぎゅっと詰まっている。グレン・グールドの研ぎ澄まされた感性が如実に伝わってくる。

 クライテリオンは、飛びぬけたSNの良さだけでなく、高純度で瞬発力に溢れた音楽表現力を持ち合わせているようである。

 その後はクラシックを中心に様々なソフトを聴かせていただいた。印象的であったのはイシュトバン・ケルテス/ウィーンフィルの「新世界より」。同じ曲をラファエル・クーベリック/ウィーンフィルでも聴き比べができたのもとても良かった。どちらもまさに名演である。

 そして、ストラビンスキーの「春の祭典」を聴いたときには、クライテリオンのAC駆動とバッテリー駆動の聴き比べも体験させていただいた。

 明らかにバッテリー駆動のほうが良かった。演奏される場の空気感がバッテリー駆動のほうがしっかりと感じられるうえ、音の自然な佇まいが耳にしっくりくる。AC駆動でもハイレベルであるが、上には上があるといった感じである。

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 素晴らしいオーディオ機器で構成されたゴージャスなシステムであるが、部屋との調和も実に良くとれていて、不自然な威圧感がない。そしてその素晴らしいシステムから放たれる音も最高度の純度や瞬発力を有しているが、音ばかりが突出せず音楽を十分に感じさせてくれる懐の深さを持ち合わせていた。



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