2009/12/16

1372:虎子  

 『虎穴に入らずんば虎子を得ず』・・・・「危険を冒さなければ功名は立てられないことのたとえ」(広辞苑)

 つまり、何かことをなそうと思ったらリスクを冒す覚悟が必要とのこと。確かに宝くじに当たるためにも、宝くじ売り場で数千円を払わなければならない。宝くじ以外の方法で経済的に成功するためには、それなりの努力と才覚、そして危険を冒す度量が必要なのであろう。

 しかし、この諺を耳にしてふとあたまのか片隅に浮かぶことは・・・「虎子」ってそんなに価値があるのかという疑問である。虎穴に入るには、当然危険が伴う。子育て中の母虎は相当気が立っている。不用意に近づけば襲われてしまう。そんな生命の危険を賭してまで得る価値があるのであろうか?

 食べても美味しいわけでもなく、ペットとして飼うとしても将来大きくなったらその始末に結構困るはず。虎子を得ることは周囲から賞賛される行為だったのであろうか。それとも何かしら経済的に大きなメリットが得られたのであろうか。宮廷に売りつけると大金が入ったとかそういうことがあったのかもしれない。

 月に1,2度コンサートホールに出向く。コンサートホールで音楽を聴きながら、ときどき「オーディオに相当な大金をつぎ込んだが、無駄金だったのでは・・・?」という疑問が頭をもたげるときがある。

 外国の著名なオーケストラのコンサートになるとそのチケット代は数万円。家に居ながらにして著名なオーケストラの名演をオーディオで聴けると思えば、その費用対効果は年数を重ねればある程度満足できるようになるのかもしれない。が、オーディオにかけた費用をコンサート通いにまわしたほうがよかったのでは、という思いも無いではない。

 オーディオってまるで「虎子」のうようなものかもしれない。頭を冷やして冷静に考えると、オーディオからは大きな経済的なメリットが得られるとは思われない。また虎穴に入る過程で大金を喪失する危険性もある。しかも、虎穴に入っても虎子がいるとも限らない。母虎にお尻をかじられ命からがら逃げ出す可能性も高い。

 しかし、この虎穴・・・虎穴自体が結構奥が深い。もうそろそろ行き詰まりだと思うのであるが、まだまだ序の口だったり、洞窟が二つに分かれていたりする。入り口をくぐってから4年が経過した。随分奥深くまで来た気がする。今となっては出たくても出口が分からない、というのが案外真相なのかもしれない。



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