2009/11/9

1335:麺屋武蔵  

 吉祥寺は若者に人気のあるお洒落な街である。駅の北側の比較的側に「ハーモニカ横丁」と呼ばれる小さな商店が軒を連ねた一角がある。ここはお洒落という感じではなく、もっと人間臭さが前面に出た昔ながらの雰囲気を持った不思議な空間である。

 ここは通路が恐ろしく狭い。人がやっとすれ違えるほどである。そして軒を連ねている店もとても小さく狭い。昔からの八百屋であったり魚屋、そして最近できたらしい飲食店も多い。行列ができるような人気店もあるらしく、とあるパスタ専門店の前にはいつも行列ができている。

 ハーモニカ横丁の中ではないが西側に接する位置に「麺屋武蔵」がある。豚骨ベースのスープに魚のダシが効いていて、麺はやや太めでコシが強い。メンマやチャーシューも食べ応えがある。

 吉祥寺でラーメンを食べる時は、ここかパルコすぐ裏の「吉祥寺味源」に行く。「麺屋武蔵」のラーメンはスープも麺も具材もどちらかというと男性的。きりりとしてコクがある。濃厚系でガッツリ感がある。

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 「麺屋武蔵」の味たまラーメンを食べながら、「昨日afuturaさんのお宅で聴いたアナログの味と似ている・・・」と思った。

 afuturaさんのアナログシステムはROKSAN XERXES20、TABRIZ、SHIRAZの組合せ。フォノイコライザーはCHORDである。

 そのアナログサウンドは、実に味わい深い良い音であった。CDも素晴らしかったのであるが、CDはどちらかというとオーディオ寄りのポジショニング。しかし、アナログはより音楽にしっかり寄り添う浸透力のある音であった。

 私の価値基準でいくとアナログの圧勝なのであるが、オーディオマニア的な耳で聴くとCDの方に軍配を上げる方も多いはず。

 まず麺のコシがとてもしっかりしている。噛み応えがあるというかしっかりした密度感がその音からは感じられる。

 そしてやや濃厚めのスープとの絡み具合も絶妙である。魚だしの旨味が舌のうえに最後まで残り、穏やかな収束感を音の余韻に感じさせてくれる。

 パーカッションの響きが深くやわらかい。太目のメンマは、固くはないが味わい感が全面に沁みわったている。

 耳の満腹感もけっこうなものがあった。「麺屋武蔵」では「並にしますか大盛りにしますか?」と注文時に聞いてくる。値段はどちらでも同じである。しかし「値段が同じなら大盛りにしておこう・・・」と考えてはいけない。

 「舌切り雀」の話にあるように大きいことが必ずしも良い結果を招くとは限らない。「麺屋武蔵」では「並」で十分なボリュームがあるのである。特に中年男性は間違っても「じゃ、大盛りで・・・」と答えてはならないのである。

 昨日は充実のアナログサウンドで耳はお腹一杯になった。しかし、実際の腹は一杯というわけではなかったので、afuturaさんの奥様とかわいいお子さんも一緒に近くの雰囲気抜群の蕎麦屋さんに言って舌鼓を幽玄な感じに打ったのであった。



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