2009/7/31

1234:連続素振り打ち  

 「いち・にい・さんっと!」のリズムで打ってみた。素振りを1回して、同じリズムで2回目を行い。そのままのリズムの3回目で実際にボールを打つ。

 1回目、2回目は素振りなのでボールから少し離れる。3回目は実際にボールを打つのでボールに近づく。連続素振りの3回目でボールを打つのである。なので、下半身はしっかりと固定されない。

 腕の力もすっかり抜けている状態なので距離はそうは出ないが、方向性が安定する。ティーグランドでティーショットを打つときには、アドレスしてしばらく体を静止させる。このわずかな静止時間のなかで結構筋肉が固くなってしまい力みが生じるようなのである。

 常に体を流動的にしていると筋肉は固くならない。その状態でボールが打てると結果的に良いようなのである。

 しかし、実際のティーグランドで連続素振り打ちをするわけにはいかない。2度ほど連続素振りし、そのリズムを体が覚えているうちにアドレスしてからボールを打つ。

 今日はどうしたらドライバーショットを打つ際に力みをなくすことが出来るか、練習場で1時間ほど試行錯誤した。

 昨日とうって変わって今日は涼しい。昨日のようなうだるような暑さでは練習場に行こうという気は起こらない。しかし、今日の気温であれば絶好の練習日和である。

 今年は冷夏なのであろうか、比較的雨が多く、暑い日もあるがあまり続かない。うだるような「酷暑」はつらいものなので冷夏は体には優しい。しかし、冷夏は景気にはマイナスである。

 夏物家電や夏物衣料が売れないのである。雇用不安から個人消費は低迷している。このまま冷夏傾向が続けば、景気の回復は遠のくであろう。

 そんなことを頭の片隅で考えながら、クラブを振る。筋肉は静止すると固くなりやすいようであるので、なるべく動きを止めないことが肝要なようだ。ボールを打つ前のアドレス時に一旦は静止するが、なるべく連続動作の過程でボールを打つよう工夫することは、ショットを安定させるうえで重要なポイントになるようである。

 一番いけないのは慎重になりすぎてアドレスの静止時間を長くしてしまうことであろう。この静止時間が長いとショットもパターも大概上手くいかない。

 調子の良い時というのは、この静止時間が短い。何も頭で考えずに自然なリズムで振れる。リズムが悪くなるとこの静止時間が増え、頭であれこれチェックポイントを反芻したりしているのである。こうなるとダメである。

 頭では分かっているのであるが、体がいうことをきかない。本当にゴルフというものは厄介である。厄介であるからこそ上手くいったときの喜びは大きいのであるが、イライラさせられることも実際多いのである。

2009/7/30

1233:床  

 QUAD菌は床の上の転がっていた。どこの床かというと、山口さんのお宅の床に転がっていたのである。しかも2個も・・・

 それは「405」であった。ヒートシンク自体をデザインの前面に押し出した粋な造形である。グレーとブラックの色のコンビネーションがモダンである。

 ちらっと目に入って、どうしても気になった。ちらちら見ているうちに、どうしても手にとってみたくなった。きっとそのときに感染したのであろう。しかも、そのとき手を洗わなかった。もちろんうがいもしなかった・・・それがいけなかったのか。

 QUAD菌の潜伏期間は短かった。すぐに発症したのである。「405」を山口さんから譲っていただき、さらにペアとなる「44」を中古で取得。QUAD菌中毒の始まりである。

 次は「33・303」をhiroさんから借用。さらに「22・U」をオーディオサミット オカヤマから購入した。4.3.2.と時間をさかのぼるように症状が進行するのもQUAD菌中毒の特徴である。そして、とどめは「ESL」である。この段階までくると脳の中枢にまでQUAD菌は侵食している。

 そして、QUAD菌にその中枢まで侵された私の脳にはどうしても一番古いモデルである「22・U」のペアの音が心地よく感じられる。そこで「22・U」に専念することとなった。システムが二つあるうえプリアンプの「22」がしょっちゅう故障するので3セット揃えるという事態にまで発展したのである。

 このように全身に蔓延したQUAD菌には今のところどんな抗生物質も効き目がない。どうやら「持病」として一生付き合うことになるかもしれない、と最近感じ始めている。

 さて、そのQUAD菌との最初の接触場所となった山口邸に今度の土曜日に行く予定となっている。山口さんはQUAD菌を見事に退治し、今はMarantzをお使いである。

 前回訪問時はシーメンスのスピーカーを聴かせていただいたが、今はTANNOYに戻されているとのことである。MarantzとTANNOYという黄金の組合せの音を楽しんでこようと思っている。そして、今度はその床に恐ろしい菌が潜んでいないか、注意深く警戒することにしよう。

2009/7/29

1232:シャンプー・オンリー主義  

 夏は暑い。汗をかく・・・なので、シャワーは頻繁に使う。シャワーにシャンプーはつきもの。しかし、シャンプーのみである。リンスは使わない。コンディショナーも使わない。なんとなくシャンプーのみが潔い。

 この年になると頭髪は気になるもの。頭髪・腹回り・勃起力・・・中年の3大テーマである。遺伝的に大丈夫な体質なのか、どうにかこうにか頭髪の方は今のところ問題なくきている。あとの2大テーマについては鋭意検討中である。

 シャンプーのみのほうが頭髪問題に関しては結果が良いといったことを相当昔に雑誌か何かで読んだ記憶があるのであるが、真偽のほどは不明である。それから数十年経過している。今のリンスやコンディショナーはもっと良質になっているはずであるので、使ったほうが頭髪保護にはより良い効果が得られる可能性は高い。

 さて、最近はリンスの効用について再発見しはじめている。しかしリンスといっても頭髪の洗浄に関する問題ではない。レコードなのである。

 レコードの洗浄は、アナログ愛好家にとってはとても重要なテーマ。様々な方法があるが面倒くさがりやの私の場合は、VPIのレコード洗浄器を使っている。レコードをセットし、洗浄液をたらし順回転、続いて逆回転、最後にバキュームで吸い取る。手間要らずである。

 最近使っている洗浄液は「Balance Washer 33A・33B」である。「33A」は「カビ、汚れ用」。33Bは「仕上げ用」。このペア、結構効果的なのである。

 33Aはシャンプー、33Bはリンスである。シャンプーのみが潔いと感じている私は何度か33Aのみで済ませ、試してみた。これのみでも効果はある。確かに何もしない状態に比べれば良いのである。

 しかし、33Bを使うとさらに良くなるのである。指どおりがスムーズになる感じである。キューティクルを守る効果があるのであろうか?音の出方が広がる・・・楽器の音の質感がそれっぽくなる。

 うん、やはりリンスはすべきである。何十年と続けてきたシャンプー・オンリー主義は、そろそろ宗旨替えをすべきなのかもしれない。

2009/7/28

1231:JAGUAR XJ  

 JAGUARのXFは、斬新であった。従来のJAGUARのデザイン文法をかなぐり捨てて、これでダメなら死にます的な切羽詰った感じがあった。しかし、そのデザインは正直違和感があった。「これでJAGUARを名乗っていいのか・・・」というのが第一印象であった。

 「XF」の登場でおよその予想がついていたが、大黒柱の「XJ」も新世代のデザインを身にまとい登場した。それは従前の「XJ」からは完全に脱皮した全く新しい造形に満ちていた。

 新型「XJ」はサイズ的には現行モデルとほぼ同様である。現行モデルから全長で32mm長く、全幅は5mm狭く、全高で14mm高い。具体的には、全長5123×全幅1895×全高1448mmと発表されている。

 また、新型「XJ」は現行モデルと同様アルミボディ構造を採用している。そのおかげで、競合車であるメルセデスSクラスや、BMW7シリーズと比べて約150kgも軽くなっている。

 サイズとアルミボディ構造は現行モデルと同様であるが、そのデザインは、歴代「XJ」とははっきりと一線を画すものとなっている。

 歴代「XJ」といえば、低く抑えられた車高とロングノーズ&ロングデッキというスタイルが伝統として採用されてきた。流麗なそのスタイルはいかにも英国を感じさせる。

 が、今回の新型は、その伝統を打ち破る、まったく新しいフォルムを身にまとっている。まず目につくのがフロントフェイス。そのフロンドグリルは大きくなり、押し出しがぐっと強くなった。従前の横長で薄型のグリルとは大きく様変わりし、そこにボディ全体の力の集約点があるような造形である。

 そして、フロントヘッドライトの造形も何か獲物に狙いをつけたチーターのような鋭さや貪欲さを感じさせる動的なものになっている。

 サイドビューも印象的である。相当強くリアウィンドウが寝かされ、クーペかと見紛う流麗なラインを形成している。しかし、これではリアシートに座る人は頭上のスペースを気にすることになるだろう。

 そしてリアビュウも相当大胆である。リアランプのデザインは多少やりすぎの感が無きにしも非ずであるが、デザインナーの心意気が感じ取れる。結構鼻息が荒そうである。

 そして、全体を改めて見直す。従来の「XJ」オーナーの70%は拒否反応を示すかもしれないが、斬新であり存在感はある。少なくとも先行した「XF」よりは数段良いと感じられる。

 現行「XJ」の持つ大人のエレガントさは減退したが、スポーティーでアグレッシブな存在感の高さは、ライバルであるメルセデスSクラスやBMW7シリーズにとって十二分に脅威の存在となるであろう。

2009/7/27

1230:スターバト・マーテル  

 昨日は、酒井さんのお宅のAMPEXで色んな曲を聴いたが、特に印象的だったのは、ペルゴレージの「スターバト・マーテル」である。

 この曲はとても好きな曲で、普段からharmonia mundi盤のレコードでよく聴いている。Sebastian Henningのsopranoが耳に心地よいでのある。

 この曲は十字架のもとにたたずむ悲しみの聖母マリアに熱烈な祈りを捧げたラテン語詩《スターバト・マーテル》に曲を付けたもの。他の作曲家も作曲しているが、ペルゴレージによるものが、この曲の代名詞となっている。

 ベルゴレージは、26才の若さで夭折したが、この名曲で後世に名を残すことになった。この曲は悲しみにくれるマリアがテーマなだけに暗い曲調である。しかし、ところどころ少し華やかで美しい旋律が入ってきて心の琴線に触れる。

 曲はソプラノ独唱、アルト独唱、それに両方での二重唱が適度に並んだ12の小曲から出来ている。冒頭の第1曲はまず、心にすっと染み込んでくる感傷的な旋律で始まる。やがてソプラノ、アルトの順で歌が始まり、美しい二重唱が絡み合うようにつながっていく。

 この第1曲は妙に吸引力がある。その旋律美は、抑制が効いたそれでいて深い祈りの気持ちを見事に表している。夜、照明を全て消して真っ暗にした部屋で、中音量で聴くとどっぷりと気分に浸れるのである。

 酒井さんもこの曲がお気に入りのようで幾つもの盤をお持ちであった。昨日は3つの盤の聴き比べも経験したが、耳に馴染んでいるのでharmonia mundi盤が一番しっくりきた。

 そこで今日はこの「スターバト・マーテル」をじっくりと聴いてみた。もちろん照明は消して・・・昨日のAMPEXの音がまだ耳の底にかすかに残っているので、それと対比するような感じ聴いてみると、AMPEXは合理的だという印象を持つ。

 AMPEXは無駄なく合理的そして適切である。極めて明晰な頭脳の持ち主が分かって作っているという気がしてくるのである。自然で誇張感がなく、適温である。

 一方TANNOY CHATSWORTHは霧雨のような響きの拡散が降ってくる。雲行きがあやしくなる感じであろうか?結構タレの味付けはしっかりしている。うなぎの味わいとタレの味わい半々といった感じである。沈殿しやすいのはTANNOYかもしれない。しかし、明晰なのはAMPEXであろう・・・

2009/7/26

1229:Cカップに近いBカップ  

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 好きな大きさというものがある。私の場合CカップあるいはBカップ・・・もちろんDカップやEカップも魅力的ではある。しかし、いささかくどく感じることがある。さらにFカップ以上になると少しもてあまし気味になる。

 かといってAカップではいささか寂しい。丸みを持たせた手のひらですっぷり納まるBカップや多少はみ出るCカップが落ち着くのである。

 酒井さんのお宅のAMPEXのスピーカーを見たとき「ちょうど納まる大きさだ・・・」と思った。その型番は「3010/3011」・・・なんだか極めてそっけない型番である。しかし、その姿かたちは極めて美しい。

 大きさはTANNOYでいうとVLZとCHATSWORTHの中間的なサイズである。そしてその色合いは深く美しい茶色でサランネットは前面の3分の2を覆っている。残りの3分の1は木部である。このデザインがとても効いている。洗練度が高い。一目見て「良い・・・これは良い・・・」と唾を飲み込んだ。

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 そして、ちょうど良いのが部屋とのバランスである。納まり具合が抜群に良いのである。Bカップが丸みを持たせた手のひらにちょうど納まるように酒井さんのリスニングルームにピッタリと収まり、決してはみ出さない。「Cカップに近いBカップである・・・正直に言って好みである・・・」

 音を聴く前から唸ってしまった。さらにその唸りのトーンが1オクターブ高くなったのは同じAMPEXのプリアンプの姿をじっくり眺めたためである。美しい・・・実に美しいのである。

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 少し茶色がかったグレーの色合い。絶妙の配置を見せるスイッチ類。ウッドケースの艶やかさ・・・目に優しい造形である。

 「これは音を聴くまでもないな・・・」という印象すら持つ。このしっとりとした納まり感で音が悪いはずがない。AMPEXのスピーカーとプリアンプの見事な造形美と部屋との一体感・・・全てが自然である。当然の結果として音も自然で誇張のないものである。

 特に声の帯域の天然さ加減は、うなぎの天然ものである。決して養殖ではない。高域も低域も自然な出方。身がしっかり締まっている。脂がのっているのにくどくない。十二分な運動量が身を引き締めているのであろう。

 けして大振りなうなぎではない。肉厚もほどほど。しかし、見事な手さばきで捌かれたうなぎは自然な旨味のタレに付けられ炭火でじっくり焼かれる。その身はふっくらとしてほくほく・・・ご飯との絡み具合も絶妙。

 今日のような夏の暑い日には天然もののうなぎが一番。減退気味な食欲も回復する。目にも嬉しいあめ色の焼き色から透明感のある音がつむぎ出されるさまは、まさにCカップに近いBカップの満足感を与えてくれる。

2009/7/25

1228:ムヒ  

 コカ・コーラ派とペプシ・コーラ派がいるように、もしかしたらムヒ派とウナ派がいるのであろうか?この時期、「ムヒ」や「ウナ」に代表されるかゆみ止めには世話になるものである。ちなみに我が家はムヒ派である。

 先週、COLNAGO CLXを降りたとき右足に違和感を感じた。右ひざの内側にチクッとした軽い痛みを感じたのである。

 そして、よく見ると右ひざの内側に黒い毛虫がへばりついていた。すぐさま取り払ったが、きっとさされたはず。すぐには症状が出ないが、きっと数時間したらかゆみが始まるような予感がした。

 ロードバイクで走るのは多摩湖と狭山湖の周囲を回るサイクリングロード。湖の周囲には木が鬱蒼と茂っている。この時期は虫が結構いる。顔に当たったり目に入ったりと大変なのである。木から落ちてきた毛虫がたまたま足にくっついたのであろう。

 やはり時間が経過すると赤くなりかゆみが襲ってきた。そこで「ムヒ」の登場である。「液体ムヒ」を塗るとすっとした清涼感が感じられる。

 しかし、この「ムヒ」というネーミング、改めて考えてみるとどこからきているのであろうか?主要成分の難しく長ったらしい名前を短縮したものかと思って、ボトルの裏側の小さな字を眺めたが(ジフェンヒドラミン塩酸塩)(デキサメタゾン酢酸エステル)などの名前が並んでいるが、どう短縮しても「ムヒ」にはならない。

 もちろん「ウナ」にもならないのであるが、なんとなく子供の頃から呼びなれた名前なので違和感はないのであるが、改めて考えると不思議ではある。

 この「ムヒ」、かゆみ止め以外にも裏の使い方がある。眠気が襲ってきてもどうしても眠れない時に目の下に塗るのである。しかし、これはかなり危険も伴う。あまり近いと涙が止まらなくなるのである。

 またいたずらで修学旅行などで熟睡している友人の鼻の下に塗るという、少し変わった使い道もある。この場合熟睡している友人の反応は、最初は眠ったまま首を降ったり鼻の下をかいたりしているが、ついには「なんだ〜」とつぶやきながら目を覚ましたりするのである。

 このときは、心の中で「ムッヒヒ・・・」とつぶやく。もしかしたら、この時の心の中のつぶやきが「ムヒ」の商品名の由来であろうか・・・その可能性は0%であろう。

2009/7/24

1227:リゾートホテル  

 最近のホテルにはインターネットコーナーが設置されている。しかも24時間無料で利用できる。便利になったものである。

 広大な敷地と空間を有するホテルは隅々まで神経が行き届いていて美しく整い、きわめて清潔である。従業員の応対も丁寧で親切である。

 海外に行く機会はめったにないので海外のホテルの様子は良く知らないのであるが、日本のホテルのレベルは結構高いのではないかと思ってしまう。

 このホテルにはいくつかのレストランやバーのほか、屋内プールやスポーツジム、さらにはパターゴルフまであり、さながら一種のアミューズメントパークのようですらある。

 恐ろしく広いロビーにはすわり心地の良いソファーが優雅に並べられていて、間接照明を多用して落ち着いた空間を形作っている。

 子供達はエントランスに入ったとたん「すご〜い!」と歓声を上げた。私自身もこの手のリゾートホテルにはあまり行かないうえ、想像していたよりも広く数段高級感があったので「これはすごい・・・」と確かに思ったのである。

 部屋に入ると、子供達はお決まりの「ベッドでトランポリン」と「枕投げ」でおおはしゃぎである。

 私は早朝からの長距離ドライブと普段より遥かに長い距離歩いたために疲れ切って広いベッドに倒れこんだ。

 エアコンの効いた部屋で広いベッドに横になり、旅行鞄に潜ませていた「Stereo」の最新号を取り出して、読むともなく眺めていた。

 「プリメインかセパレートか・・・」といったタイトルで特集記事が組まれていた。3,4年前なら食い入るように読んでいたであろうそういった記事を読み飛ばしながら、「そういえばこの手の記事がオーディオに嵌るきっかけになったんだったな・・・」と思い出した。

 そのころはCDプレーヤー、プリメインアンプ、2ウェイトールボーイスピーカーを所有していた。ただ単に「大きなラジカセ」として使っていただけなのである。

 それが、同じような特集記事を読んで「もしかしてセパレートアンプにすると劇的に音が良くなるのか?」という疑問を抱き、ついにはオーディオ専門店の試聴室を訪れることになったのである。

 その後は・・・このブログにくわしく書かれてきたとおりである。3,4年前のことであるが、遠い昔のような、つい最近のことだった様な・・・そのうち疲れ切った体は少しばかりの熟睡を要求してきたので、知らないうちに「Stereo」の最新号はベッドサイドの床に転がっていた。

2009/7/23

1226:まほろば  

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 「まほろば」という言葉、時々見かける。その言葉の響きはどことなくほのぼのしている。いわゆる「癒し系」の雰囲気がその語感から感じられるのである。

 その意味は「周囲を山々で囲まれた、実り豊かな土地で美しい住み良いところ。『日本書紀』『古事記』や『万葉集』にでてくる言葉」ということのようである。

 写真のお店は三鷹にある「まほろば珈琲店」。その前を通るたび、珈琲豆を焙煎する際の独特の香りとともに、そのいわくあり気な店構えに心惹かれていた。

 いつもは自宅側の珈琲豆屋さんで買っているが、今日ふらっと「まほろば珈琲店」に寄ってみた。店の内装も独特の良い雰囲気である。そこでモカ・マタリとマンデリンを100gづつ買ってみた。

 豆は艶やかな色合いで、香りもとても香ばしい。家に帰って早速モカ・マタリを味わってみた。いつものようにネルでじっくりいれる。

 さて、その味わいは・・・なかなか深い。味にじっくり感がある。確かに「まほろば」的な味わいである。店名に偽りなしといったところであろうか。

 もう一つ今日は「まほろば」的なものを仕入れた。それはメンチカツ。たかがメンチカツなのであるが、「吉祥寺サトウ」のメンチカツは結構深い。

 なんせ、行列なのである。店の前に行列ができるのである。いわゆるお肉屋さんなのであるが、お客の97%はメンチカツを買う。しかも、ほとんど人が10個以上買うのである。なかには20個というつわものもいる。

 行列がとんでもないときには並ばないが、それほどではないときには並ぶ。今日はそれほどでもなかった。なので、今晩の夕食のおかずとして、まん丸なメンチカツを5個買った。一般的なメンチカツは平べったい楕円型。しかし、ここのはまん丸である。

 そして、その味は深い。結構ぐっとくる。大きな口をあけてがぶっと一口食べると、行列に並ぶ人の気持ちが分かってくる。「これなら並んでもいいんじゃない・・・」と思えるのである。

 「まほろば珈琲店」の珈琲豆と「吉祥寺さとう」のメンチカツ・・・どちらも「まほろば」的な味わい体験をさせてくれた。

(明日と明後日は旅行のため記事の更新はお休みします)

2009/7/22

1225:ターンベリー  

 ALLAN TAYLORの1971年に発表されたファーストアルバムのタイトルは「SOMETIMES」。同じ年に出されたセカンドアルバム「THE LADY」も評判は高いが、トラッド色が比較的強い「SOMETIMES」の方がお気に入りである。

 この音の色合いはやはりイギリスである。からっと晴れた青空はどこにも見えない。灰色の重い雲が空全体を覆っている。風はどことなく湿り気を含んでいて、岩や草の上を吹き渡っている。

 このアルバムを聴いていると、先日行われ、石川遼もタイガーウッズも予選落ちした全英オープンが行われたスコットランドのターンベリーG.C.の景色を思い出してしまう。

 全英オープンの初日は風もなく天候も穏やかであった。各選手スコアを伸ばすことが出来た。石川遼も2アンダーと好発進。これなら予選突破も確実と思われたが、2日目は風が強く吹く全英オープン特有の荒れた天候となった。結局石川は大きく崩れた。あくまでドライバーにこだわり攻めのゴルフに徹した結果であったが、ターンベーリーG.C.はそう安々とは攻略できなかった。

 そして3日目、4日目の主役はなんと言っても59歳のトム・ワトソン。最終日最終ホール、2位とは1打差。パーで優勝である。ティーショットは力みがなくナイスショット。フェアウェイから8番アイアンで放ったショットも良いショットであったが、アドレナリンが放出されたためか、距離がでてしまいグリーンをオーバーした。

 さすがのべテランも優勝へのプレッシャーからか、パターを使ったアプローチは大きくオーバー。返しのパッティングもミスしてボギーとしてしまった。そしてプレーオフに入ってしまうと集中力を維持することが出来ずミスを連発。S.シンクに優勝を譲ってしまった。

 勝負は非情である。59歳での最年長メジャー優勝をほぼ手中に収めたかに思えたトム・ワトソン・・・テレビを観ていた大半のかたはトム・ワトソンの偉業達成を心から望んでいたはず。もちろん私も・・・

 荒涼とした景色を吹き渡る風は多くの人の願いもためらうことなく噴き消してしまった。若い日本人プレーヤの躍進も、怪我から復帰した世界王者の真の復活も、そして59歳のベテランプレーヤーの奇跡的なメジャー制覇も風にさらわれた。

 しかし、ターンベリーは寒々しいまでに飄々とした表情のなかに劇的な人間の悲喜こもごもを見せてくれた。全英オープンが「THE OPEN」と呼ばれる理由の一端を見たような気がした。



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