2009/6/13

1185:ハーモニー  

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 小高い丘の上に立つ家にはよく手入れされた美しい庭が寄り添っていた。南斜面であるので日当たりは最高である。梅雨入りはしているが、雨は降っていない。たとえ、雨が降っていたとしてもその庭の美しさは少しも損なわれることはなかったであろう。

 Evansさんのお宅は自然環境に恵まれた地域にあった。周囲には緑が多く、近隣のお宅とは段差があるので視界があまり遮られない。そして風通しも良い。仕事からの帰り道、自転車に乗って帰ってくると最後の地点で急な上り坂が控えているのが唯一の難点であろうか。

 今日はUNICORNさんとご一緒にEvansさんのお宅を訪問した。Evansさんのリスニングルームは2階にあり、広さは8畳。そして、その部屋には見慣れたスピーカーが鎮座していた。

 German Physiks HRS-120 CARBONである。左側のDDDユニットには、見慣れた傷跡も・・・その傷は我が家の下の娘が2年ほど前指ツン攻撃により付けたものである。このHRS-120は我が家で3年活躍していたものである。

 Evansさんはショップを通じてであるが、我が家のHRS-120を引き継いでくれた。そして、何かしら奇妙な縁のようなものを感じるのは、私はGerman PhysiksからTANNOYに移行したのに対しEvansさんはTANNOYからGerman Physiksへ移行した点である。

 もちろん偶然ではあるが、何かしら奇妙な符合をみせる。こういった奇妙な符合は大好きである。

 CDプレーヤはエソテリック、プリとパワーはアキュフェーズである。さて1時間ほどジャズやクラシックのCDを聴かせていただいた。「どうもHRS-120が少し辛そうである・・・部屋との位置関係であろうか、HRS-120が部屋の助力無しに一人一生懸命鳴っている」といった印象を受けた。

 そこで、後半に入り、UNICORNさんと共同でスピーカー位置を調整させていただいた。左右の感覚を広げ、後方の壁から離した。そして音を聴きながらさらに微調整を進めた。するとHRS-120は伸び伸びと音楽を奏ではじめた。部屋とスピーカーの位置関係が馴染みの良いポイントにはまったようである。部屋とHRS-120が分離することなく符合し始めた。

 部屋から見放されることなく、その助力を得たHRS-120は音楽を躍動感を持って鳴らし、その特有の広い音場表現を見せてくれた。HRS-120は本当に部屋との位置関係に極めて敏感である。

 HRS-120は比較的軽く専有面積も小さい。さらにボードを使われているので移動は極めてしやすい。これであれば微細な調整はそれほどの労力を伴わずに出来る。

 Evansさんのお宅の庭は人工物と自然が見事に協調しあっている。そして2階のリスニングルームでも部屋とスピーカーが協調し始めた。「ハーモニー」を奏ではじめたようである。



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