2009/5/6

1146:チェリーとブラック  

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 無意識状態から意識が戻るかのように朝目が覚める。すると心の中に不安げな心情の波紋がすっと広がる。しかし、「今日は休日だ!」という思いがよぎるとその波は徐々に収まり、後には何もなかったように静かな湖面が広がり、穏やかな気分で二度寝の穴に落ちてゆく。
 
 今日で連休は終り。明日からは仕事である。明日の朝は、目覚めた時の心の波紋は広がるにまかせておかなければならない。

 そんな連休最後の祝日、午後からishiiさんのお宅に出かけた。UNICORNさんもご一緒であった。ishiiさんのお宅を訪れるのは1年ぶりぐらいであろうか。部屋の広さは8畳ほど、縦長配置である。

 リスニングポイントからみて左手に置かれたクワドラスパイアのラックにLINNのCDプレーヤー、プリアンプ、フォノイコライザー、LP-12の電源装置が整然と並べられている。

 そして、このシステムの要であるLP-12は特別にAudio Tech製の特製ラックがあてがわれている。3台のパワーアンプはスピーカーの間にクワドラスパイアのやや小型のラックに収められてLINNのスピーカーを力強くマルチ駆動している。

 入り口から出口までALL LINN SYSYTEMである。この統一感はすがすがしい気分にしてくれる。ラックとの色合いの調和も「これしかない・・・」と思わせるものがある。

 ラックの棚板カラーはチェリーでポールカラーはブラック。LP-12のキャビネット、スピーカーのESPECの色もチェリー。ラックも含めて全てがチェリーとブラックで統一されている。

 そしてその統一感あるシステムから放たれる音の印象も「チェリーとブラック」であった。チェリーはほんの少し濃い目の茶色。メイプルのような軽やかな明るさではない。しかしやや明るい色調もおびていて、けっしてくすんだ色合いではない。渋く、深いが、重い感じはしない。ブラックと組み合わされると、その陰影感はより深まる。

 システム、色調そして音の質感の全てに整いの良い統一感が感じられる。その統一感に包まれたishiiさんのリスニングルームでは、不安な心情の波紋は起こる気配は全くなかった。



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