2009/5/2

1142:ユニコーンの夢  

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 夢は不思議である。潜在意識の海のなかに蓄積された膨大な記憶が、時間的な整合性や空間的な整合性を一気に飛び越えて、極めてささやかな関連性に触発されて、浮かび上がってくる。

 なので、冷静に考えれば全く矛盾している展開でありながら、感情としては素晴らしいリアリティがあり、純粋無垢な喜びや恐れ、悲しみなどを呼び覚ましてくれる。

 ユニコーンは夢をみるのであろうか?きっとみるような気がする。あるいは常に夢をみているような虚ろな眼差しをしている。その瞳には、純粋な喜びや恐れ、悲しみなどの色合いが、しっかりと映り込む。

 GRFの部屋さんのユニコーンも、夢見がちな表情をしている。そのキャビネットの付き板は、夢の世界を連想させてくれるほど素晴らしい仕上がりである。その明るめのキャビネットが淡い京壁の和の色合いと絶妙な色彩バランスをみせる。

 部屋の広さは6畳プラス板間で7.5畳くらいであろうか。天井は2.6mと普通の部屋よりもやや高い。高めに設置された窓からは障子越しに優雅な光が十二分に差し込む。とても心地よい空間である。日本人としてしっくりと心落ち着く広さと佇まいである。

 一見何気ないPSDの大山さん製作のオーディオテーブルには、CDP-MS1とSD05(50W・ノーマルバージョン)がこともなげに載っている。このオーディオテーブル一見何気ないがあっと驚くほど凝ったからくりが仕込まれていた。

 オーディオは見た目どおりの音がする・・・と感じることは多い。今日もそうであった。この素晴らしく心地よいオーディオ空間の様を目にしてイメージしたとおりの音がする。いや音がするわけではない。イメージしたとおりの音楽が流れてくる。

 ここにはオーディオはない。物理的にはオーディオ機器があるのであるが、心理的にはオーディオがないのである。いろいろな偶然がシンクロニシティによって時間的な制約や空間的な制約を越えて、この和室に取り集められた結果、「必然」としか評することの出来ない「結果」を見せてくれているようだ。

 GRFの部屋さんのメインルームは24畳の広さ。さらに贅をきわめた構造を有している。そこでたびたび驚きの経験をしたのであるが、このユニコーンの部屋はメインルームとは別な意味での驚きと心地よさを感じた。その感情は夢の中での無防備な心での出来事のように純粋無垢であった。



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