2009/5/21

1162:非現実的  

 今日は精神的に疲れた。税務調査の立会いであった。税務上は、全く問題のない会社であった。それでも一日税務調査に立ち会うと精神の芯の部分が疲れる。故意にではなく、何らかのケアレスミスによる間違いがあるかもしれない・・・そういう危惧が常に心から離れない。

 調査官の動向をすばやく察知し、先回りして指摘されそうな項目を頭の中で洗い出す。そして、その項目に関して知っている知識を総動員して、指摘事項をやり過ごす方法論を探し出す。

 そんなことを一日やっていると、実際に体を動かして仕事をするわけではないが、立会い終了時にはやれやれといった感じで心も体も疲労しているのである。

 そういった極めて現実的な問題で心が疲労したときは、全く逆の方向に心が行きたがる。非現実的で瞑想的ともいえる方向に行きたがるのである。これは精神のバランスを保つうえで必要な防御本能なのかもしれない。

 数時間前までは、消費税課税区分に誤りがないか、消費税納税額計算上の特例計算の適用要件を満たしているか、役員に貸与している社宅の賃貸額計算の根拠は税務上適正であるかなど、税務署の調査官と表向きは穏やかにやりあっていたのに、その帰り道車のハンドルを軽く握りながら「仏教では輪廻転生を説いているけど、真実はどうなのであろうか?」などとぼっとしながら考えていたりしている。

 そして、事務所へ車で戻る途中で帰宅する数人の小学生を見かけたときには、その屈託のない表情を眺め、「子供は夢である。未来と期待に満ちている。そして、精妙で澄み切ったエネルギーを発してる・・・」といったことを思ったりもする。

 そして、将来現役を引退したら小学校のすぐ側に小さな家を購入して住みたいもだとも思った。きっと小学校の周囲にはアルファ波が溢れているはず、そして登下校する子供たちの表情を眺めているだけで、心が活性化されるような気がするのである。

2009/5/20

1161:初夏  

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 5月であるが、もう初夏の陽気である。今日などは「初夏」という爽やかな言葉の響きを既に超えてしまった。

 水色のPH50が届いた。「水色」というとちょっと違うかもしれない。特に白熱灯の色との相互作用で淡いグレーをベースとして、うっすらと水色が入っているという感じである。

 なかなか、涼しげでいい。特に今日のような暑かった日にはその涼しげな風貌は目に心地よい。このデザインが50年前のものとは思えないほど、古さを感じさせない造形である。

 私は、北欧家具が好きである。今はオーディオルーム兼ピアノ練習室となってしまっているが、オーディオを始める以前は普通の応接間であった。そこにはピアノとアンティークの北欧家具が置いてあった。

 北欧家具の良いところは、かなり古いものであっても、そのデザインが質素にして流麗で、朴訥にして洗練されているところであろうか。どちらか一方に完全に振れていないのである。

 なので、一見何気ない。デザインに興味のない人にとってはどうということのない感じでしかない。いかにも豪華といった雰囲気はないのである。しかし、よく見ると実に洗練された造形を内蔵しているのである。

 今日から我が家のダイニングテーブルを照らすこととなったPH50も同様である。一見すると派手さはない。しかし、その造形は実に練られている。そのバランスは何かを足したり引いたりすることを頑なに拒むような完成度を見せる。

 PH50とほぼ同時期に発売されたQUAD ESLの造形にもほぼ同様なことが言える。その造形は、「完成形」的なバランスをみせ、アンティークの北欧家具にぴったりマッチする。

2009/5/19

1160:スリット状  

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 我が家の1階のリスニングルームには窓がひとつある。引き違いの窓でそれなりの面積がある。防音効果を高めるため2重になっている。外の窓はもともと付いていた窓であり、それと全く同じサイズの窓をリフォーム時に新たに内側に付け加えのである。

 リスニングポイントからは若干見上げ気味に窓をのぞむ。夜は当然外は真っ暗で何も見えないが、昼間であれば庭木の緑が目に入り心地よい。

 わざわざ窓を2重にした防音効果からすると、ルールー違反なのであるが、音楽を聞くときにはその窓の両側を少しばかり開ける。もちろん外の窓も同様にする。すると当然であるが外気と触れあうこととなる。

 そうするには当然理由がある。約8畳の狭い空間で非常に密閉度が高いと、何かしら違和感があるのである。その違和感は当然音にも反映される。空気の対流がないと人は不快に感じるもののようである。

 そして、音も空気の流れがないと詰まった感じになりやすい。大きなエアボリュームがあれば問題ないのであろうが、この狭さではいかんともしがたい。そこで窮余の策ではないが、両側スリット状開放作戦を敢行することに相成ったわけである。

 これは効果てきめんであった。音の目詰まり感がなくなり、すっきり鼻が通る感じである。防音上の問題を抱える可能性はあるが、近隣との距離を考えるとそれほど神経質になる必要性はないようである。

 一昨日、五辻さんのお宅にお邪魔したときにも、わが意を強くする光景を見かけた。五辻さんのお宅ではリビングルームにオーディオ機器がセッティングされている。スピーカーの間には引き違いの扉があり、その向こう側はダイニングルームである。

 その引き違いの扉はけっして完全に閉じられることはなかった。両サイドがスリット状に開けられ、空間が確保されているのである。「両方のスピーカーの間にスリット状の開放空間が二つ・・・ここから空気と一緒に音圧も後方開放されているはず。我が家の状況と似通っている・・・」虎の威を借りる狐の気分がよく分かった。

2009/5/18

1159:露出狂  

 昨日お邪魔した五辻さんは、オーディオ機器がなるべく目に付かないようなセッティングを心がけていらした。なので、視認できる場所にはスピーカーとレコードプレーヤーしか置かれていない。

 プリアンプやパワーアンプなどは作り付けのレコードラックの下のほうに極力目に付かないように密やかにセッティングされている。

 UNICORNをお使いの浅川さんのお宅でも、スピーカー、レコードプレーヤー、CDトランスポートのみ表に出ているが、それ以外のオーディオ機器は扉つきの特製ラックに納められ、その扉を閉めてしまうと目には付かないようにされていらした。

 五辻さんのお宅も浅川さんのお宅も、リビングルームにオーディオ機器がセッティングされている。そのリビングルームは趣味の良い家具や調度品で整いよく装飾されていて、美しい絵画や工芸品が絶妙の位置に置かれている。

 オーディオ機器は、残念ながら多くの場合それらの絵画や工芸品に比べてしまうと見劣りしてしまう。そのため両氏のリビングルーム兼リスニングルームではオーディオは必要最小限の露出に抑えられている。

 我が家はそういう意味では「露出狂」的なリスニングルームである。しかし、それはかなり確信犯的な「露出狂」なのである。私にとってオーディオ機器は工芸品あるいはさらに言うなら芸術作品にも勝るとも劣らない存在でもある。

 雑然と積み上げているだけではオーディオ機器は醜い存在でしかない。出来るだけオーディオ機器が美しく見えるように「展示」したい、という気持ちが強くある。オーディオ機器そのもののデザインの美しさもさることながら、ラックに収まる姿がさまになるようにしたいのである。

 ラックは額縁である。オーディオ機器が絵である。額縁に良い感じで納められ、ある程度の空間を確保するように、壁に掛けられて初めて心落ち着けて鑑賞できるようになる。できれば、そんな感じで音楽もオーディオ機器も鑑賞したい。

2009/5/17

1158:輪郭光  

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 私はサウナが好きである。日帰り温泉に家族でいったりすると、前半は温泉、後半はサウナといったパターンが多い。

 10分ほどサウナで思いっきり汗を流し、その後水風呂に1〜2分入る。これを3回ほど繰り返すのである。自然治癒力をアップし体調を整える効果がある、と掲示板には謳ってある。

 いつも不思議に思うのであるが、水風呂に入っているとき体の周囲に青い輪郭光がうっすらと輝いている。目の錯覚かと思って水の中の手を右左に動かしてみるが、輪郭光は確かに手の指の一本一本をも見事に縁取っている。

 光の屈折の効果なのか、なんとも神秘的に感じられる。この青い輪郭光は人間の体の周囲を覆っているオーラなのかと思ってしまうが、きっとその原因は比較的単純な物理現象なのであろう。

 今日、五辻さんの素晴らしいリビングで座り心地の良いソファに腰掛けながら音楽を聴いていたら、その青い輪郭光のことがしきりと思い出された。もちろん手を左右に動かしてみてもその輪郭を彩る青い光は見えない。

 もしかしたら流れ出してくる音に輪郭光がきらめいて感じられるのかもしれない。フルレストアされ全く新たに生まれ変わったかのように見えるTHORENS TD-124を送り出しとして、工藤氏製作の精巧なアンプ群によってTANNOY GRFが駆動されている。この隙のないラインナップからの音の精気が音の周囲に青い輪郭光を輝かせているのであろうか。

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 あるいは、五辻さんのリビングには現代アートの作品が幾つも飾られているが、その作品の数々から放たれる精緻なエネルギーが、リビングの空間に充溢しているのかもしれない。そのエネルギーの作用であろうか・・・

 音楽は波動である。色も波動である。色彩が組み合わされ、形を与えられ、作品ができあがる。作品からは目を通してその波動が伝わる。内部に共鳴する波動が起こればエネルギーが吹き込まれる。その作用は音楽と根本原理は同じような気がする。

 五辻さんのリビングには、音楽の波動と現代アート作品が放つ波動が共鳴しあい、独特のエネルギー場を形成しているようだ。そこで音楽に浸っていると、見えないはずの輪郭光によって体が包み込まれるような気がしてきた。

2009/5/16

1157:映し鏡  

 甘泉園公園は、新宿区にある。唯一残された都電である都電荒川線の面影橋駅から徒歩数分の所に位置する。新宿区という都会にあってまったく異空間とも言える静かな時間が流れる、都会のオアシスである。

 甘泉園公園は、かつて徳川御三卿の下屋敷が置かれた土地であったところを新宿区が公園として整備開放している、甘泉園という名称は園内の湧き水が茶に適していることから名付けられ、園内の水稲荷神社にその碑が残っている。回廊式の日本庭園で、今の季節は新緑の美しさが池に映り、紅葉の時期とともに1年で一番すがすがしい季節である。

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 さて、その甘泉園公園のほど近くにPaoさんのお宅はある。周囲はここが新宿区かと思ってしまうほど静かである。そしてどことなく下町の風情がまだここかしこに残っている心落ち着く地域である。

 Paoさんとは1週間ほど前に始めてお会いしたのであるが、なぜか「他人」と思えない親近感を感じた。先日は短い時間でのOFF会であったが、初対面なのに結構辛口の批評もいただいた。

 「歯に衣きせぬ人だな〜」と内心思いながらも、指摘されることが的確というか、こちらの内心を見透かしたようなことばかりであったので、思わずうなずいてしまった。

 Paoさんのリスニングルームは6畳である。オーディオ用にだけ使われている。縦長配置でセンターラック方式により機器は整然とセッティングされている。

 スピーカーはPaoさん自作のもの。自作に関してはまったく知識がないので使用ユニット等は不明である。長岡鉄男氏の設計になるものでバックロードホーン型である。プリアンプはYAMAHAの古いものをお使いである。パワーアンプはLo-Dの古いもの。色はどちらも黒。

 CDプレーヤーはマランツのCD-34。こちらも色は黒でコンパクト。中身はかなり手が加えられているとのことであったが、外観はいたってシンプル。これらの機器が自作の三段ラックにすんなりと縦方向に並べられている。メーカーやサイズは違うがどことなく統一感があるのは、すべての機器が黒だからであろうか。

 このシステムの音を一言で表すなら「痛快」である。スパンとまったくけれんみのない音が俊足で耳に到達する。低音も早く、ゆるみがない。主にジャズやロックを聴かせていただいたが、150ヤードのショートホール、8番アイアンでナイスショットしたボールが緩めのドローでピン方向に飛んでいった時のような心地よさがある。

 中高音の質量感やキレもあり、スピード感が全域でそろっている印象である。何かしら地に足の着いたPaoさんのオーディオライフそのものを象徴するような音であった。「音は人なりとは言うが・・・その人の人生の映し鏡のようなものか・・・」と感慨深く帰路についた。

2009/5/15

1156:「3 3 3」  

 今日は五月晴れ。まさにゴルフ日和・・・こんな素晴らしい天候のもとでゴルフが出来ればゴルファー冥利につきるというもの。たとえ、スコアがあまり良くなくても、新緑の季節となり芝の色合いも目にまぶしい緑のなか、小鳥の妙なるさえずりを聴きながらのラウンドは、脳波を平坦にしてくれるはず・・・

 しかし、そこはゴルファーの悲しい性・・・今日はラウンドを終えて、風呂で汗を流した後、キャディバックをトランクに積み込むとき、うつむき気味にその作業を行った。

 午前中は良かったのである。私としては比較的良いスコアである43で前半を周り、昼食休憩をとった。内心「これで3回連続80台はもらった・・・」とほくそ笑んだのである。

 なかなか、3回連続80台というのは、私の場合はない。今日80台が出れば、「復調なった!」という心理的な作用が強く働き、メンタルな面での自信のなさから開放されるような気がしていた。そういう意味ではターニングポイントとなるラウンドとなるはずであった。

 しかし、後半のスタートホールでいきなりティーショットをOB。結局そのホールをトリプルボギーとしてしまった。それから急にリズムが崩れ、結局51と大たたき。トータル94で、3回連続80台は夢と消えた。

 我が家の1階のリスニングルームには、クワドラスパイアのラックが3台シンメトリックな配置になるよう整然と並んでいる。

 そして、先日SOUND BOXでQUAD22/Uのペアを新たに1セット購入した結果、QUAD22/Uのペア3セットのオーナーとなったばかりである。(ただし1台のQUAD22は長期療養中のため我が家にはない)

 そう、今日連続3回80台がでれば、「3 3 3」なのである。「3台・3セット・3回連続」で「3 3 3」である。「6 6 6」は映画オーメンにでてくる悪魔の象徴。しかし「3 3 3」はその半分なので、「忌まわしい悪魔」ではなく「小悪魔」といったところであろう。

 その「3 3 3」には、まさに小悪魔的な魅力に溢れていたのであるが、結局取り逃がしてしまった。もし、この手にしていたならば「太陽SUN・SUN・SUN」といった気分であったはず、残念ながら最後の「3」をもう一歩のところで取り逃がしたために「散々」な気分での帰宅となった。

2009/5/14

1155:高原地帯  

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 JRの駅の中で、日本一の高い標高を誇るのが「野辺山駅」である。その標高は1345.67mである。小海線で清里駅の次に位置する。その駅舎はメルヘンチックな風貌の洋館である。

 その野辺山駅を背にして八ヶ岳を望む。うっすらと雪を頂きに残している。今日はやや雲が多かったが、高原らしい爽やかな気候である。峻厳なイメージの八ヶ岳も幾分和らいだ表情である。

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 2ケ月に1回、八ヶ岳の麓、野辺山駅のすぐ側の顧問先の歯科医院を訪問する。八王子インターから中央高速に乗り約1時間半で着く。

 標高が高いので当然東京よりも気温は低い。今日の東京は最高気温が25度ほどであったはずだが、こちらは20度もない。涼しげで爽やかである。この清涼感はやはり心地よいものである。

 1階のリスニングルームは新たなセッティングが思いのほか良い効果をもたらしてくれ、新たに生まれ変わった。アンプもVIOLAのペアからQUADのペアに変わった。音的には自分の好み方向にぐっとシフトした。

 しかし、心配なことがひとつ。それは熱である。真空管アンプは相当な発熱量がある。まだ5月であるので、この時期はそれほどでもないのであるが、これが7月8月の真夏になればリスニングルーム内の温度はかなり高くなるはず。

 ここ数年は猛暑が続いている。おそらく今年の夏も同様であろう。夏は真空管アンプを使う場合、結構試練の時期となるような気がする。

 八ヶ岳の麓に住んでいれば、夏のオーディオも快適であろう。なんせ夏でもエアコン要らずで過せるのであるから。そして、ビンテージオーディオの大敵である高い湿度にも、この高原地帯であれば無縁でいられるかもしれない。 

2009/5/13

1154:QUADだらけ  

 甲州街道を新宿方向から西に向かって走る。仙川駅前の交差点を過ぎて左手にBMWのディーラーが見えてきたら、左折ポイントである。ウィンカーを出してゆっくりと左折したら、ほんの少しでSOUND BOXに着く。

 SOUND BOXは調布市にあるビンテージオーディオショップである。今日の夕方そのSOUND BOXに寄った。目当てはQUAD22/Uである。我が家にはQUAD22/Uが2セットある。しかし、1台のQUAD22はまだ修理から戻ってこない。

 QUAD22はよく壊れる。物理的に相当無理して設計されているためか、1台のQUAD22など我が家に居る期間よりも修理のために旅立っている期間のほうが長いぐらいである。

 そこで、この際もう1セット購入しようと思ったのである。3セットあればどうにか空白期間を設けずにその素晴らしい音を楽しむことが出来る。1階も2階もQUAD22/Uでスピーカーを駆動しているので、どれかが壊れると修理期間中は穴が開いてしまう。

 HPで調べてみるとちょうどSOUND BOXに程度の良さそうなQUAD22/Uの在庫があった。搭載されている真空管も良いもので、外観もHPの写真で見る限り比較的綺麗であった。

 SOUND BOXに展示されていたQUAD22は、私が2台持っている初期型のものとは違いセレクタースイッチが赤く塗装されている後期型であった。一目見て、これで良さそうだと思った。一応音を聴かせていただいた。出されたコーヒーを飲みながら、その音の質感に何度かうなずき、購入することに決めた。

 QUAD22/Uのペアは30〜35万円が相場である。現代ハイエンド機器と比べると相当安価に思われるが、良いものは少なくなりつつあるとのことで、少しばかり値段は上がってきているようである。

 これで、QUAD22/Uを3ペア所有することとなった。これでたまにQUAD22が壊れても、常に1階でも2階でもQUADサウンドを楽しめるはず。

2009/5/12

1153:天啓  

 昨日は1階のリスニングルームのセッティングを大幅に変更した。そして、その結果1階のリスニングルーム史上(わずかに3年程度の歴史ではあるが)一番自分好みの音が出始めたのである。

 あくまで自分好みの音ということであって、客観的・冷静な分析の結果における「良好な音」ということではない。2階のESLがコンサートホールやや後方から聴く雰囲気だとすれば、セッティング変更後の1階のリスニングルームは、コンサートホールやや前方から聴く雰囲気というところであろうか。

 かぶりつきのポジションではない。7〜12列目ぐらいであろうか?やや音源に近い。すると2階は15〜20列目ぐらいのような気がする。

 昨日のセッティング変更で喜んだのは、けっして私だけではない。妻も喜んだのである。もちろんオーディオの音が夫好みの音になったから喜んだのではない。そんなことは妻にとっては取るに足らないことというか、全く関心外のことだからである。

 何故妻が喜んだか?それはピアノの位置が壁の中央に戻ったからである。従来のセッティングの時にはリスニングポイントから見て右手にあった妻のアップライトピアノは壁の端に寄せられたのであった。

 この件に関しては実は一悶着あったのである。この部屋はオーディオ兼ピアノ練習室としてリフォームの了承を妻からやっと得たのであった。しかし、蓋を開けてみるとオーディオばかりが幅をきかせて、ピアノが隅っこに追いやられている。「これでは話が違う・・・」と問い詰められることしばしばであった。

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 ピアノは壁の中央に戻された。しかし、写真のとおりリスニングポイントのすぐ真後ろにピアノが位置している。これはオーディオ的にまずいのでは・・・頭の後ろ数十センチ後方にピアノがあれば、その響きが盛大に音を濁すのでは、と危惧された。

 しかし、それは杞憂であった。音に悪い影響はあまりなさそうなのである。その原理のほどは分からないが、ほとんど真後ろにピアノがあることが気にならない。

 セッティング変更の結果、聴こえてくる音は自分好みの方向へ大きくシフトした。一悶着あった「ピアノ問題」もとりあえず解決の方向へ向かった。大柄なアンプは我が家をあとにすることが決定した。リスニングポイントからは窓を通して庭木の緑が目に入る。昨日のふとしたイメージのひらめきを「天啓」と呼びたくなる気分である。



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