2009/4/12

1122:オレンジ  

 「バレンシア」と聞くと条件反射的に「オレンジ」を連想してしまう。「バレンシアオレンジ」は商品名であったのであろうか?確かアメリカのカリフォルニア産のオレンジの一種であったはずである。

 しかし、昨日hiroさんのお宅で味わった「バレンシア」はオレンジではない。ALTEC バレンシアは、ALTECという名前から連想するような業務用のごつい感じのいでたちではない。家具調の極めて洗練された造形である。格子状のフロントグリルがまた良い雰囲気を醸し出している。

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 ALTEC バレンシアを駆動するのはマッキントッシュのC22とMC275というゴールデンコンビ。なんといてもC22のデザインは素晴らしい。マランツのモデル7とともにプリアンプの大傑作である。完璧なシンメトリックな配置。完全なる安定感が見ていて気持ちよい。

 送り出しはガラード301。こちらもダブルアーム仕様。キャビネットは深く落ち着いた色合いでとてもしっかりしたもの。

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 さてこのALTECラインでは特にボーカルが素晴らしかった。中島みゆきの生々しく実存感のあるボーカルには、思わず居住まいを正したくなった。またモノラルで聴いたジャズの瞬発力は、短距離走のランナーの隆起した筋肉を思い起こすほどである。ベン・ジョンソンのロケットスタートのような音の疾走感である。

 その音の空気感はすっきりとして、爽やかである。そこにはモヤモヤ感はない。すきっと抜け切っている。この統一感のある音世界は「やみつき」になるはず・・・

 バレンシアオレンジは少し冷蔵庫で冷やしてから食べると美味しいそうであるが、ALTECラインの音はシュワッとはじけるなかに甘みも充分にある完成された世界を提示してくれた。



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