2009/3/21

1100:深窓の令嬢  

 今悩みのタネはTHORENS TD-124である。2階のQUADのシステムに組み込まれているのであるが、好みの音色からするとTD-124はおとなしく感じられるのである。

 高貴な雰囲気を湛えているのである。「深窓の令嬢」といった雰囲気の奥床しい音を奏でてくれるのである。それは一つのスタイルとして完成されたものではあるが、私自身が高貴さとは縁遠いせいか、もう一つくい足りないといった印象を最近持つようになってきている。

 もう少し食いつき良い音が聴きたい、という心持がどうしてもしてくるのである。そのキャビネットを含め、物としての印象は抜群なものがあるのであるが、ついついアナログは1階のLINNやROKSANを優先してしまう。

 カートリッジはSPU-G。昇圧トランスからQUAD22の内臓イコライーザーにつながれている。まさに純粋ビンテージラインである。私の耳の嗜好性は純粋ビンテージラインからはずれているのかもしれない。

 もともとビンテージ嗜好ではなかった私の耳は、現代オーディオの良さを活かしつつ、ビンテージの持つ独自の味わいの良さを加味した音を好んでいるのかもしれない。

 2階で聴くCDは好きである。emm Labsという現代のCDプレーヤーから繰り出された音情報がQUAD 22及びUという古い真空管アンプを経てQUAD ESLから放たれる。その音は、とても耳に心地よいのである。

 しかし、THORENS TD-124からの純粋ビンテージラインの音は、私の耳には高貴すぎるようである。深窓の令嬢を眺めるだけでは飽き足らない。やはり気に入った女性とは肌を合わせたいもの。その体温を分かち合いたいものである。

 そういった接触度の濃度がいまひとつあっさりしているのである。いろいろな試行錯誤はここ最近継続されている。しかし、今のところ結果は思わしくない。これは私自身の下世話な嗜好性のせいなのかもしれない。



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