2009/3/19

1098:オーディオ巡礼  

 やっと届いた。五味康祐「オーディオ巡礼」である。インターネットで注文したのであるが、在庫がなかったようで、結構時間がかかった。

 hiroさんからの熱烈な推薦をいただいて、すぐさま注文したのであったが、やっと手に取ることができた。まだ3分の1ほどしか読んでいないが、いやはやこれは良い。結構辛らつな表現もあるが、「言い得て妙なリ」と納得してしまう。まだまだ初心者とはいえ、それなりに3年間オーディオをかじってきたので、胸に響く言葉や文章が随所にちりばめられている。

 これは一度読み終えても手元に置いておき、繰り返し読み返すとその味わいはさらに深まるような気がする。銀座の老舗「カフェ・ド・ランブル」では、優れた豆は10年寝かせてから客に出すようにしているようであるが、この本は心に長い年月寝かせると深く濃い味わいをもたらしてくれるであろう。

 その五味康祐さんが愛用していたタンノイ オートグラフ、マッキントシュ C22、マッキントシュMC275、そしてEMT930STでレコード聴くという催しが練馬区であるとの情報を得た。

 ただし、定員は30名で抽選とのこと。「30名か・・・これは倍率高そう・・・」まず当たらないとは思うけれど、だめもとで往復はがきを出すことにした。こういう機会はめったにないはずであるので、当たればめっけものである。

 もしも抽選に当たったら、期待に胸ときめかせて参加したいところである。しかし、氏が使われていたオーディオ機器をそのまま使うのであるが、当然部屋も違いセッティングも違うわけであるから、氏が聴かれていた音の質感とは全く違ったものになっているはずである。

 私は五味康祐氏のことははっきりいってほとんど知らない。芥川賞作家であるとのことであるが、その著作は読んだことがない。今読んでいる「オーディオ巡礼」がはじめて読む氏の著作ということになる。

 その「オーディオ巡礼」の表紙は氏のポートレイト写真である。その風貌からは何かしら神がかったオーラのようなものが感じられる。一点を鋭い視線で見つめている写真であるが、その対象を射抜いてしまうような鋭い眼光である。

 この本の唯一の欠点は、装丁であろう。値段の割りに装丁が貧弱なのである。「できればハードカバーにして欲しかった・・・」とついつい思ってしまった。 



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