2009/3/15

1094:ニュートラル  

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 GOLDMUNDのトランスポート、MARK LEVINSONのDAコンバーター、VIOLAのプリアンプとパワーアンプ。そしてAVALONのスピーカー。しかも、そのいずれもがフラッグシップ。実に素晴らしいラインナップである。

 しかし、そういったもの凄いラインナップであるにもかかわらず部屋の空気には過度の緊張感はない。むしろ一種の開放感というかとても自然な空気の流れが感じられた。これだけ大きく威容を誇るオーディオ機器が並んでいると普通プレッシャーがかかったようなやや固めの空気になりがちであるが、そういった感じがないのである。

 今日はhadesさんのお宅にお邪魔した。ほぼ1年ぶりの訪問である。ハンコックさんと最寄り駅で待ち合わせ、hadesさんに愛車RX-7で迎えに来ていただいた。部屋の広さは10畳ほどである。音響的な対策は特にされていらっしゃらないが、とても自然な響きである。

 使用機器は前回訪問時と変わっていないが、セッティングは随分変わっていた。特にプリアンプがパワーアンプの側に移動していたことが大きな変更点。さらにケーブルの取り回しもすっきりとし、インシュレーター等も最小限のみの使用に変更された。

 最初に聴かせていただいたスザンヌ・ベガの声を聴いてすぐさま「ニュートラル」という言葉が思い浮かんだ。自然である・・・誇張感や突出した響きが全くない、それでいて人の声の持つ暖かみや深みが十二分に表出されている。

 さらに聴き進むうちに、「余裕がある・・・目一杯でない余裕感のようなものが感じられる・・・」という感想も持つに至った。これはSpirito、BravoというVIOLAの誇るフラッグシップ機が持つ潜在能力の底知れない深さからくる余裕であろうか?

 その余裕感が聴く者に伝わり、落ち着いた気分で音楽を堪能できるのであろう。温度感、帯域バランス、そして音の触感が自然でゆとりがあるので、非常によくできたソファに深々と腰を下ろし右足を左足の上に重ね、その豊かで快適な座り心地を心から楽しむように音楽に接することができる。

 その音は、大変自然ではあるが無個性ということではない。hadesさんの音の好みがしっかりと反映されている。そして同時にhadesさんの人間性もしっかりと映し込まれている。その音はhadesさんが丹精こめて焙煎し、いれてくれたコーヒー同様、深い味わいで心を暖めてくれた。



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