2009/3/6

1085:相乗効果  

 QUAD 33と303のペアはより都会的である。音もより洗練された流麗さがあるように感じられる。底力というか大地に根ざしているような力強さは、QUAD 22とUのペアの方があるのであるが、洗練された身のこなしとマナーの良さはより新しい機種である33と303に分があるようである。

 それだからであろう、ビバルディの音楽は33と303の方が「らしい」のである。宮廷や貴族の館での演奏のような華やいだ雰囲気と表層的な装いを重視する多少浮ついた趣味性のようなものが感じられる音である。

 TANNOYのチャトワースに入っているユニットは12インチのゴールドである。これもまた明るく屈託のない音がする。15インチのような重厚感はない。しかも、チャトワースという小型のキャビネットに納められているので、その特質が最も顕著な形で表されるようである。

 12インチは軽やかである。俊敏な反応と屈託のない鳴りが心地よい。これを33と303で駆動するのは相乗効果があるようである、その音のキャラクターに似通ったところがあるので、お互いの特質がよりクローズアップされるようである。

 この組合せは、ビバルディを最も得意とする。明るく華やかな弦のステップは足取りがほんとに軽い。こちらの心も軽くなり、爽やかな春の陽光を感じさせてくれる。

 身も心も疲れている今の時期、どうしても1階のリスニングルームのGerman Physiksや2階の寝室のQUAD ESLではなく、リビングに置いてあるチャトワースでビバルディを聴く事が圧倒的に多くなってきている。それは体と心が自然とそういった音を求めてしまうからであろう。

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