2009/3/1

1080:感動のメカニズム  

 Aから始まってSまでに20個のアルファベットがある。ということは、最前列から20番目の席である。ほぼセンター。なかなか良い席を確保することができた。やや後方であるが、このくらい距離があったほうが音が程よくブレンドされて届くので、心地よく聴くことができる。

 場所は東大和市民会館の大ホール。大ホールといっても客席数714席であるから実質的には中ホール程度の広さではある。音響的には上手く設計されているようで、良好な響きが得られる。

 今日のプログラムは、ヘンデル作曲オラトリオ「メサイア」。福島章恭さんの指揮で、管弦楽は日本ニューフィルハーモニー管弦楽団、独唱は各パート4名のプロの方で合唱は東大和市民合唱団である。

 pontaさんと一緒にコンサートホールに向かったのであるが、開演1時間ほど前から長蛇の列が形成されている。市民会館のクラシック・コンサートとしてはとてもめずらしい光景である。

 ヘンデルの「メサイア」は家でもよく聴く。特に2階のQUAD ESLで聴く「メサイア」が好きである。好きな曲目の演奏で、指揮者がpontaさんご推薦の福島章恭さんとあって楽しみなコンサートであった。

 さて、そのコンサートの感想であるが、音楽の足取りがとても強固である。しっかりとグリップして路面を離さない感じで、ぐいぐい推進していく。乗り味はやや固めかもしれないが、ドイツ車のようなしっかり感があって頼もしい。しっとりと歌うべきところは「春」を感じさせるような響きで華麗に歌うのであるが、土台がしっかりとしているので浮ついたところがない。音楽の中心点にしっかりと焦点のあった演奏である。

 盛り上げどころの「Hallelujah」は、怒涛のテンションの高さ、そして、その直後の「I know that my Redeemer liveth」の清澄な響きがダイレクトに右脳を直撃する。すると、右脳がその響きに共鳴し始め、額の真ん中辺りにチリチリと電気が走るのである。「感動のメカニズム」はいつも同じである。

 そして、最後の「Amen」は、体がふわっと浮き上がるかのような躍動的な響きの渦が押し寄せてくるようであった。満席の会場の盛大な拍手が今日のコンサートの成功を如実に物語っていた。

 pontaさんからの情報によると、福島章恭さんはかなりディープなオーディオマニアであるとのこと。こういう演奏をされる方のシステムからどういう音が聴けるのか一度聴いてみたいものである。



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