2009/1/1

1021:元旦  

 年が変わった。新たな1年の始まりの日である。「元旦」という言葉からは、何かしら気が引き締まるような響きが感じ取れるが、我が家の「元旦」はとてもほのぼのしたものである。

 そして、ここ数年全く変わっていない。判を押したように同じ「元旦」を過しているのである。そして今年も同様な「元旦」になるはずであった。

 少しばかり遅く起き出し、近くに住む母親の家に家族4人で向かう。手にはデパートで注文した京都の「渡月亭」という料亭が作ったおせち料理の重箱と、年末に町内会でついたのし餅を持っている。

 お雑煮とおせちを腹いっぱい食べた後は、歩いて10分ほどの地元の神社で初詣。昨年買った「破魔矢」をお炊き上げして、お参り。帰り際に今年の「破魔矢」を買っていく。

 そして、午後は子供達は貰ったばかりの「お年玉」を手に買い物に行き、私は家にこもってレンタルしたDVDで映画を観るか、レコードを聴くのである。ここ数年は天候も比較的穏やかで、本当にのんびりした一日となるのである。

 しかし、今年は少しばかり違った。前半は全く例年通りであった。そして午後、1階のリスニングルームで数枚のレコードやCDを聴いている間も、穏やかな時間が流れていた。

 そして夕方、もうあたりは早くも暗くなる頃、犬の散歩を終えて、2階に上がりESLで音楽を聴こうとQUAD 22のボリュームスイッチをひねってから、穏やかなはずの「元旦」が一変した。

 「ぼっ!ぼっ!ぼっ!ぼっ・・・」マフラーを改良した車の排気音のような音がESLからするのである。「なっ何だ・・・これは・・・」と胆を冷やした。すぐさま電源を切る。そして、恐る恐る再度電源を入れる。

 すると「ぼっ!ぼっ!ぼっ!ぼっ・・・」である。数回試したが同様であった。昨晩まではなんでもなかったのであるが、どうしたことか。

 よく見ると、出力管である真空感の青い光線が明滅している。この明滅にリズムを合わせるかのようにスピーカーから異音が発生するのである。

 ビンテージの機器と付き合うようなったら、いづれはこういった日も来るやも知れぬとは覚悟していたが、思ったよりも早かった。すぐさま廣坂さんに電話した。「元旦」ではあるが、私にとっては緊急の要件なので、勘弁してもらおう。

 すると「22の電解コンデンサーと思われます。直りますので送ってください。」との返答であった。その返答を聞いて胸をなでおろす。

 そして、「元旦」の夜はQUAD 22とUの梱包作業に追われることとなった。梱包作業だけなく、1階のQUAD 22とUを2階に移送する作業も続けざまに行った。TANNOY チャトワースはQUAD 22が回復して帰ってくるまでは33と303で鳴らすことしよう。

 移送を終えたQUAD 22とUでESLを鳴らした。同じQUAD 22とUのペアではあるが、当然個体差がある。若干こちらの方が活気がある音がする。上品な落ち着き感は「梱包済みペア」の方があるような気がするが、これはこれで良いのである。

 想定外のことにおろおろした「元旦」となったが、思いがけず2組のQUAD 22とUのペアの聴き比べをすることもできたのであった。



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