2008/12/31

1020:石の上にも3年  

 今日は大晦日。2008年もまもなく幕を閉じる。金融危機に端を発した世界同時恐慌は瞬く間に日本の経済状況を悪化させた。多くの顧問先の経営状況も思わしくないものになっている。来年2009年がどうなるかは不透明であるが、少なくとも前半は厳しい状況が続くであろう。本格的な回復には最低3年はかかるというのが、経済評論家の一般的な意見であるが、確かにそうかもしれない。

 「石の上にも3年」という諺がある。経済情勢も今後3年は我慢比べの時期となるのかもしれない。

 私のオーディオ歴も3年が経過した。まさに「石の上にも3年」といった感であったが、経ってみるとあっという間である。超ウルトラ初心者が、いきなり何を思ったか、オーディオの泥沼にはまった。

 こういったケースというのは大抵上手くいかないもの。まさに右往左往の日々の繰り返しとなった。3年経過してようやく自分の求めている音が少しばかり判ってきたというところである。

 それは当初想定していたものとは全く異なる様相を呈してきている。最初はStereo Sound誌の表紙を飾るようなスピーカーに、超重量級のアンプ、さらには2ピースあるいは3ピースにも分割される機器で構成されるデジタル機器といったハイエンド・オーディオに目が向かった。

 しかし、時間が経過するに従って、「なんとなく違うような・・・」「何か進むべき道を最初から間違っていたような気がする・・・」といった感覚にとらわれるようなってきた。

 そういった思いが確信に変わるようになったのは、やはり今年になってからである。自分の感性に合ったものというのは人それぞれ。「これが正しい音だ!」なんてものは決してないということが身に染みて分かってきたからであろうか。

 そして「自分の場合、その感性に最も合うのはどちらかと言うと古いオーディオ機器のようだ・・・」と気づきはじめた。

 そんな流れのなかでQUADやTANNOYの古いオーディオ機器と出会う機会に恵まれ、その決して「凄く」はないが「味わい」のある音に心惹かれるようになった。

 その結果我が家には、TANNOY チャトワースとQUAD ESLという古いスピーカが新たに導入され、それらのスピーカーは、50年以上前の真空管アンプであるQUAD 22とUのペアで駆動されている。そしてそれぞれ個性的で味わい深い音楽を奏でてくれている。

 来年はどういうオーディオ動向になるかは、日本の経済情勢同様不明であるが、今までのように大きく左右に軸がぶれることは無いような気がしている。もちろんそんな気がしているだけで、新たな大きな波に見舞われる可能性も十分にある。

2008/12/30

1019:日焼け  

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 冬なのに今日は日焼けをしたようである。風はほとんどなく、太陽はその恵みを惜しげもなく施してくれた。

 今日はゴルフであった。既に「打ち納め」はしたはずであるが、3日ほど前に顧問先の社長から「30日空いてますか?」との電話がはいった。空いているといえば空いている・・・空いてないといえば空いてない・・・本来は家の大掃除に充てる予定であったのである。

 前回のゴルフは84と好成績であった。それに気をよくして、もう一度年内にゴルフをするのも悪くないな・・・と思ったのであるが、ふと妻の不機嫌な顔も心に浮かんだ。そこで29日に家の大掃除を急遽完了して、無理やり30日をゴルフに充てることになったのである。

 12月としてはとても暖かい。これも地球温暖化の恩恵か、ゴルフをするには最適な日和であった。

 前回良い成績であったゴルフは大概たたく。2回連続で好成績ということがないのが、今年のゴルフである。

 今日は午前中が46。途中までは良いペースで来ていたのであるが8番ホールのショートでトリプルを叩いたのが痛かった。「やはり、2回連続で80台は難しいか・・・」と少しばかりあきらめモードになった。

 しかし、午後はドライバーが冴えて、43で回れた。トータルが89。ぎりぎりではあるが80台が出た。どうにか良い「打ち納め」ができたようである。

 これは来年につながる。来年こそアベレージでの90切りを目指してゴルフを頑張ろう。練習場にも週に2回は行こう。ラウンド数も40回を目指そう。

2008/12/29

1018:深煎りコーヒー  

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 QUAD 22とUが我が家に到着した。SOLIDSTEELのラックの右側は一番上にQUAD 22が収まり、中段と下段には2台のQUAD Uが仲良く収まった。その様子を改めて眺めてみると、ラックの色合いとの釣合い加減、さらにはサイズ的な収まりの良さなど、本来あるべきところにあるといった感を受けるのである。

 QUAD 22とUのペアは2セット目となる。最初のセットは1階のリビングでTANNOY チャトワースを鳴らしている。こちらも良い組み合わせである。そして新たに導入されたESLを鳴らすためもう1セットのペアが必要となったのである。

 我が家には現在33と303のペアと44と405-2のペアがあるので、ESLとQUAD純正の組み合わせは2通りできるのである。しかし、やはりどうしても22とUのペアで駆動したいという気持ちが強く、オーディオサミット オカヤマの廣坂さんに無理を言ってもう1セット導入したのである。

 さて、そのQUAD 22とUで駆動するESLはどうであったか?33と303のペアでここしばらくは駆動していたので、それとの対比というかたちになるのであるが、その第一印象は音楽を描く線が太くなったように感じるということである。

 細かく正確に描くというよりは、感覚的にすばやくためらいなく描くといった勢いの良さがある。そして音に人肌の温もり感が加味され、なめらかな響きが全体の品位を押し上げている。

 もちろん、33と303のペアのほうが優れている点もあるのであるが、柔軟で厚みのある22とUの音にはよりひきつけられるものを感じるのである。

 22とUのペアの音は、コーヒーで言うと深煎りの豆の味わいかもしれない。深い苦味とコクが濃密な一時のくつろぎを演出してくれるように、ESLから芳しいコーヒーの香りのような音を奏でてくれるのである。

 「QUAD熱」も行き着くところまで行き着いたようである。そして、行き着いた先には、濃厚な琥珀色に佇む香り高い深煎りコーヒーがクリーム色の古びたコーヒーカップに注がれいた。緩やかに登る湯気とともに気持ちをゆったりさせる香りが立ち昇る。その液体をゆっくり飲み干すと、肘掛け椅子の背もたれにすっかり身を任せたくなった。

2008/12/28

1017:餅つき  

 餅つきは、つくだけではない。つきはじめる前に十分にこねるのである。杵に体重をかけてこねこねするのである。このこねる過程がしっかりされていないと、あまり良い餅はできない。そして、このこねる過程は見かけは地味であるが、結構体力が必要である。

 それと大切なのはつく際の返しである。上手く餅の状況を見てつくべき部分を中央へ寄せるようにしなければならない。その見極めがつきあがりに相当な影響を与える。

 単に力任せに豪快につくだけでなく、その過程のなかには地味ではあるが出来上がりに影響を与える作業が結構あるのである。こういった作業が上手くいってはじめて、つきたての餅の美味しさができあがるのである。

 昨日はOLDさんのお宅を訪問したのであるが、一つの部屋に五つのスピーカーが並んでいた。しかもアルテックからQUADまでその幅はとても広い。最初に聴かせていただいたQUAD ESLは、予想していたとおり軽やかな音を奏でてくれていた。

 続いて聴いたのはLo-D HS-500。しかし、こちらはオリジナルではなく特注のキャビネットにユニットが移し変えられていた。その音はこのユニットの優秀さが如実にあらわされたものである。マルチアンプ駆動であるのでネットワークが悪さをしない。ストレートにユニットの性能が発揮されている。

 そして、一般的にはジャズ向きととらえられているアルテックとJBLを続けざまに聴いた。これが良い意味で期待を裏切る音なのである。「豪快で乾いた感じ」とイメージしていたのであるが、湿度感がある。そしてバランス的にも偏ったものを感じさせない音なのである。クラシックも十二分に聴ける。

 これは、チャンネルディバイダーとグラフィックイコライザーを駆使した調整の賜物であろう。プロ用の機器でこの調整作業を詳細に行い、さらにパソコンを駆使してその調整方法を効率的に行われていた。

 この地味ではあるが、餅の仕上がりに決定的な影響を与える調整作業がOLDさんのお宅の音を支えているのである。それを改めて確認したのが最後に聴かせていただいたTANNOYである。

 TANNOYはつい最近ここの到着したばかり。蒸されてはいるがまだこねる作業を経ていないもち米の状態である。その素質の良さは既に出ているが、これから調整過程に入るといった感の音であった。しかし、いずれこのTANNOYもしっかりつきあがることであろう。

 きなこ・あんころ・黒ゴマ・大根おろし・辛味大根・・・つきあがりの餅はどの仕上げも美味しく、ついついおかわりしたくなる美味しさであった。

2008/12/27

1016:中庸の青  

 マッキントシュのアンプのメーターは青く輝いている。その青はやたらと明るいわけではなく、それでいて悲しげでもない。明るくもなく暗くもない中庸な青である。そしてその青が並ぶと部屋の空気まで澄んだ振動に変わるのであろうか?

 OLDさんのリスニングルームはごく日常的な空間のなかにあって、一種のエアポケットのような存在である。

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 リスニングルームの左サイドにはマッキントッシュのアンプをはじめとする多数のオーディオ機器が整然とラックに並んでいる。

 そして、リスニングルームから真っ直ぐ前を見ると、非常に多くのスピーカーが立ち並んでいる。ここまで多くのスピーカーが並んでいるのは、個人宅ではとてもめずらしい。

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 よく見ると五つのスピーカーが写真に映っている。アルテックのA5、タンノイのTurnberry、QUADのESL、JBLの4344U、Lo-D HS-500(改)。これがひとつの部屋に入っているのだ。オーディオ密度は最高度である。

 しかし、部屋に入っても不思議と圧迫感がない。何故であろうか・・・何かしら混みあっていてもお互いがその存在を尊重しながら絶妙な距離感を保ちながら佇んでいるからであろうか?

 OLDさんはベテランのオーディオマニアである。こんなに性格の違う様々なスピーカーを、どのように調整されているのであろうか?アルテックとQUADといった正反対といってもいいスピーカーがそれぞれどのような音を聴かせてくれるのか・・・興味深々のOFF会となった。

 私にとってQUADのESLがどのように鳴ってくれるのかが最大の関心事である。まずはそのESLから聴かせていただいた。

 ESLは単独ではなく、スーパートゥイーターとサブウーファーが加えられている。ルターの宗教曲を最初に聴かせていただいたのであるが、その音を聴いて、本当に嬉しくなった。「やはりESLである。独特の軽やかな音の出方である。本当に気持ちが良い・・・サブウーファーやスーパートゥイーターは自然な質感で助力しているだけなので、全く違和感がない・・・」

 足を組むとぶつかりそうなくらい近い位置にESLは置かれているのであるが、全く違和感がない。特にクラシックのようにオフマイクで録音されたものは自然な空間表現である。音の質感にも繊細な産毛が感じられる。

 その後他のスピーカーも次々に聴かせていただいたのであるが、その様子は明日にでも・・・

2008/12/26

1015:職人気質  

 Wasatch Cable Worksは日本ではマイナーなケーブルメーカである。その姿かたちは質素というか素っ気無い。そして概ね細い。

 しかし、何故かしらお気に入りのケーブルメーカーである。現在1階のリスニングルームでは、HRS-120 CARBONとVIOLA Symphonyの間を繋ぐスピーカーケーブルとROKSANのフォノイコとVIOLA Cadenzaとの間を繋ぐRCAケーブルがWasatchである。

 どちらも中古で取得したもので、価格はエントリークラスからミドルクラスといったところ。今まで、いろいろなケーブルとの比較試聴もしてみたが、変えようという気になれないものがあるのである。

 特に優れた点はないといえばないのであるが、味わい感がしっくりくるのである。フォノイコとプリアンプを繋いでいるWasatchのRCAケーブルは「104U」という型番である。確か中古で2万円であったと記憶している。

 ということは新品での定価は4万円ぐらいであったはず。現在はもしかしたら正規の輸入代理店はないのかもしれない。オーディオショップでも見かけることはほとんどない。

 その極めてマイナーなWasatchであるが、先日euroさんからRCAケーブルをお借りした。型番は「105U」。私が現在使用している「104U」の一つ上のモデルである。

 その見た目は真っ黒で細め。高級感は全くない。「104U」は色がグリーンであるが、その色以外はほとんど同じように見える。

 めずらしいWasatchのケーブルが2本・・・これは比較試聴するしかないであろう。まずは女性ボーカルから。SANDY DENNYのサードアルバムからA面の1曲目「Solo」で聴き比べ。

 聴きなれた「104U」から「105U」に変えると、「音の肌理が細やかになった」という印象を受ける。同じメーカーであるので、音の基調は同じである。どちらかというと「木綿」を思わせる肌合いである。

 「105U」は同じ木綿でも目が細かく、指ざわりがより滑らかに感じられる。音の質感が高級になったような感じであろうか。木綿らしいザラッとした質感は「104U」の方がでる。その味わい感の相違はそれほど大きな乖離があるわけではないが、比較するとはっきりと感じることができるものである。

 味わい感では「104U」にも独自の良さがある。しかし、音のクオリティという側面から見ると「105U」の方が製品ランクどおり頭一つ上を行くようである。

 クラシックのレコードでも聴き比べを行ったが、同様な印象を受けた。Wasatchはマイナーな存在であるがなかなか良いケーブルメーカーである。音も良いのであるが、一番いいのはその見た目である。細く、素っ気無い、高級感はゼロである。その姿からは「職人気質」という言葉を連想してしまうのである。

2008/12/25

1014:積載能力  

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 Panameraはハッチバックスタイルである。そしてその積載能力は実用上まあまあといったところではないか。大物は入らないが、小型〜中型のものであればそれなりに積めるようである。
 
 しかし、私にとってもっとも肝心なゴルフバックの積載能力に関しては問題のある形状をしている。まず横幅が狭い。そしておそらく縦方向の長さも不足している。斜めにして2人分が入るかどうかといった印象である。

 これは厳しい。まあ、そういった積載能力が低いのはその全体のシルエットからしてやむを得ないものなのでろう。流れるようなルーフの美しいラインはやはり魅力的である。

 ゴルフは仕事関連で行くことが多い。そして3名乗車は割と一般的で、時には4名乗車の可能性もあるのである。そうなると大きなセダンかステーションワゴンしか選択肢がなくなるのである。

 必ずしも私の車を出す必要はないのであるが、顧問先の社長と行くことが多いので、「私が車出しますよ・・・」といった流れにならざる得ないのである。

 Panameraもやはり候補から外れるのであろうか?しかし、その姿かたちの美しさと一般的な実用性のバランスはとても優れていると思うのであるが・・・

 1年後には走行距離が8万キロを超えるのは確実である。そうすると、今までどおり「そろそろいいかな・・・」というスケベ心がむくむく起きてくるのである。

 今まではAudi A6、Mersedece-benz S320、BMW 735iといったドイツ製の大型セダンを乗り継いできた。Panameraはこの流れからはずれる個性的なセダンである。ライバルはMersedece-BenzのCLS。スタイリッシュなクーペスタイルのセダンという新しい市場に来年登場の予定である。

 写真が少し前に公開されて、「次はこれだ!」と血色ばんだのであるが、上の写真を見ていると、少し現実的な方向に引き戻された。 

2008/12/24

1013:お父さんサンタ  

 クリスマスイブの夜は更けて、日付も変わり25日になった。今は午前3時。子供たちの部屋のドアをそっと開けて、ベッドの枕元にプレゼントを置く。

 毎年のことであるが、少しばかり緊張する。起こさないようにしなければいけないからである。もう上の子はサンタを信じる年齢ではない。下の子ですらもしかしたらうっすらと気付いているであろう。

 しかし、形式的になりつつある「お父さんサンタ」であるが、今年も同じようにそっとプレゼントを置いてきた。

 「サンタって本当にいるの?」という質問は、親にとっては答えづらいもの。夢を持っていて欲しい反面、現実的な世界も知っていて欲しい。しかしある年齢までは夢の中で生きていて欲しいものである。

 確かに下の子もあと1,2年でサンタがいないことは分かるはずである。それでもしばらくはこの「お父さんサンタ」の役はしたい。毎年ぐっすり眠った子供たちの寝顔から幸せを感じ取ることができるからだ。

 さて、いよいよクリスマスであるが、私にも嬉しいプレゼントが・・・廣坂さんから電話があり、QUAD22 Uのメンテナンスがようやく終わったとのことであった。これからヒヤリングテストをして、OKであれば明後日には送られてくる予定である。

 何でも、以前にメンテナンスした業者がアメリカ製の部品を多く使っていため、本来のQUADの音とはかなりかけ離れたものになっていたようなのである。それらの部品を本来のものに全て変える作業が結構大変であったようだ。

 現在ESLはQUAD33 303で鳴らされている。そして、ESLの音が少しばかり変化してきた。我が家に到着してから電源はずっと入れっぱなしである。というか電源スイッチがないのでコンセントを抜かない限り電源は切れない。こういう構造であるということは電源は入れっぱなしが原則ということであろう。

 その時間的な経過によるものであると思われるのであるが、音がより活き活きとしてきた感があるのである。人間の声などでよく分かるのであるが、鮮度感がアップしてより人間の声の持つ暖かみが感じられるようになった。

 この状態のESLをQUAD22 Uで駆動したらどんな音が聴けるのか・・・とても楽しみである。クリスマスが終われば、子供達は「は〜やく、こいこい、お正月・・・」であるが、私は「は〜やく、こいこい、22とU・・・」といった気分である。

2008/12/23

1012:特殊能力  

 明日はクリスマスイブ。家族で穏やかに過す日となるであろう。今日はクリスマスイブの前日。ということは「クリスマスイブイブ」ということであろうか・・・

 街はすっかりクリスマス気分である。しかし25日が過ぎてしまうと一気にお正月モードに変身する。洋風な飾り付けが、一気に和風になるのである。その変わり身の速さにいつもながら感心してしまう。

 そのクリスマスイブイブであるが、私も一足早くクリスマス気分を味あわせてもらった。例のクラブのクリスマスパーティーだったのである。メールでの営業攻勢に負けて参加した。

 その実は、またまた鼻の下を伸ばして「ライン」を読みに行っただけなのであるが、今日も結構強烈であった。メールをくれた子は白のロングドレス。当然背中、肩が空いたセクシーなものである。

 そして、それに負けず劣らずセクシーだったのが右隣についた新人の女の子。少し「MEGUMI」に似ていた。大学3年生の「現役女子大生」。こちらも見事な「ライン」である。黒のショートのドレス。いまひとつ慣れていないのか、胸の辺りをしきりに直す。それがまた、妙にそそられるのであった。

 悪友2名とともに参加したのであるが。私としては結構飲んだ。柔らかなラインを「つまみ」に飲むウィスキーは結構すすみ、酔いのまわりも早い。

 当然のごとく午前様である。これで忘年会もほぼ終り、また穏やかな夜がしばらく続くはずである。明日は地元のイタリアンレストランでささやかなクリスマスディナーを家族で楽しむ。ここのとこの失点を一気に挽回しなければ・・・

 アルコールにはすぐに酔うほうであるが、酔い切るということがない。どこか芯の部分では冷静なところがあるのである。頭は右に左に揺れているのであるが、意識が茫漠とすることなく、かえって冷静に澄んでくるような感じである。

 なので、パソコンにも向かう気力が残っている。普通酔っ払って午前様であれば、けっしてパソコンに向かい記事を更新するなんてことはないはずであるが、たとえ午前1時をまわって千鳥足で帰ってきても、キーボードをリズミカルの叩くことができるのである。

 これは、一種の特殊能力かもしれないと思うこともある。赤ら顔で頭が左右に揺れながら、その揺れにあわせるかのようにキーボードを叩く。傍から見れば結構異様な光景かもしれない。しかし、この特殊能力、たいして役には立たないのが玉に瑕である。

2008/12/22

1011:逆ハの字  

 ESLで音楽を聴いていて、ふと思った。「ESLは部屋のほぼ中央部分においてあるが、逆サイドから聴くとどう聴こえるのであろう?ESLは後方へも音が出ている。なので後方で聴いても音が十分にするはずである・・・」

 ということで逆サイドにまわってみた。スピーカーの後方にはベッドが置いてあるが、その中央付近に中腰になって聴いてみたのである。そして、不思議な体験をすることとなった。

 逆サイドに廻ると当然ESLの背面が見える。あまり美しい光景ではない。そして逆ハの字になっている。その状態で聴いてみると、けっして悪い音というか、ひどい音ではない。

 よりホログラフィック的で繊細な印象を受けるのである。湯気が立つように音楽がふわっと広がるのである。これはこれで、極めて特徴的で、クラシックの宗教音楽などを聴くとたゆたうような響きの心地よさは、病み付きになりそうな気がしないでもない。

 しかし、音の実体感は少し薄い。音の質量感や密度感がやや物足りないのである。それと視覚的にもやはり良くない。なにせESLが背面を向けて、さらに逆ハの字隊形だからだ。

 通常のリスニングポイントから見たESLの内振りは極々一般的な角度である。特に強く振っているわけでもなく、また内振りを全くつけない平行設置でもない。この内振り角度はすこしづつずらして今の角度に落ち着いている。

 この内振りを、先ほど逆サイドから聴いた時のように「逆ハの字」にするとどうなるのであろうか?逆サイドから聴いたときのように、音の幽玄度合いが一気に増すのであろうか?

 以前GRFの部屋さんのお宅でユニコーンを聴かせていただいたときに、広大なリスニングルームの中央付近に設置されたユニコーンの内振り角度を平行設置、ハの字設置、逆ハの字設置といろいろ変えると、驚くぐらいその表情が変化した記憶がある。

 ということで現状の角度をマーキングしてから、逆ハの字セッティングを試してみた。するとやはり予想通りより淡いホログラフィックな質感の音像表現となり、提示される空間も広がった。

 まるで押金美和さんのイラストのようである。これはこれでしばらく浸っていたいような夢世界である。唯一そっぽを向いたようになっている2台のESLの配置がいまひとつであるが、なかなか面白かった。

 しかし、長く浸っているわけにはいかない。やはり、もとのポジションの方が見た目的な落ち着き感もあり、出てくる音も、しっくりくるというかじっくりと音楽を聞くことのできるオーソドックスさである。



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