2008/11/30

989:トゥインゴ試乗  

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 最新のフレンチ・コンパクトである、ルノーのトゥインゴである。デザインは好き嫌いがあるので、一概には良い悪いはいえないが、なかなか小粋な雰囲気を有している。

 大きさは現在事務所の営業車として使っている日産マーチとほぼ同じ。エンジンの排気量も同じ1.2である。マーチが来年早々2回目の車検を迎える。距離もさほど乗っていないので買い換えるかどうかは未定であるが、トゥインゴのことが気になって、試乗してみた。

 雑誌の写真で見た印象と実車を見た印象はそれほど食い違わない。グレードはスポーティーな味付けのなされたGTと75PSの1.2エンジンとクイックシフト5と呼ばれる2ペダル5速MTを組み合わせたベースモデルの二つ。

 乗り込んで感じるのはシートの出来のよさ。大きさとそのすわり心地、さらには手触りなどマーチのシートとは雲泥の差がある。まずは通常のATモードで走行。結構高回転まで引っ張るメリハリ感のある走行感覚。乗り心地はこのサイズとしては優秀。コンパクトカーとしての総合点はかなり高い。

 マニュアルモードも試したが、こちらの方が楽しい。エンジンは元気に吹き上がる。乾いたエンジン音を感じながらの加速感は、絶対的なスピードはさほどでもないが、体感的なスピードはわりとある。軽量・コンパクトな車の良さがしっかりっ感じられる。

 インテリアはデザインがユニーク。ハンドルの奥にちょこんと据えられた独立したタコメーターの扱いなど心和ませるものがある。ユニークな造形でありながら、実用性が犠牲になっていない点も優秀である。しかし、作り込みという点では、若干粗い感じはする。

 総合点は高い。ネックは価格であろう。ベースモデルで198万円。この価格設定はかなり割高に感じてしまう。しかし、コンパクトカーとしての出来の良さと、フランス車らしい独特の雰囲気など、その価格に見合うものを見出そうとすれば、見出せないこともない。

こちらはスポーティーグレードのGT
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2008/11/29

988:サドル  

 若い女性が自転車をこいでいる姿を後ろから眺めていると、「一度は自転車のサドルになってみたいものである・・・」と妄想を膨らますことがある。

 もちろん「女性」の言葉の前には「若い」という形容詞がやはり必要である。さらに「かわいい」が付くともっと良い。できれば「細身の」もつけて欲しいところである。

 これらの形容詞が欠落している場合には、できればごめんこうむりたい。その全ての形容詞が反対語であったりすると、これは難行苦行の類となってしまう。血の池地獄並みの苦難の日々となってしまう。

 COLNAGO CLXのサドルは細身である。白をべースに赤のラインが印象的に配置されている。COLNAGOのロゴやトレードマークがかっこいい。そのデザインは素晴らしい。

 しかし、このサドル・・・やはり変えるべきであろうかと、思案中である。先日Naruさんと、Akimitsuさんが我が家を訪問してくれた際に、玄関においてある自転車を見て「このサドル危険ですね・・・」という指摘を受けたのである。

 「危険・・・・?」と一瞬話がよく飲み込めなかったが、よくよく聞くと、このサドルの形状では、長時間乗っていると、性的な男性機能を害する危険性があるという話であった。早い話が「インポテンツ」になる可能性があるというのである。

 「性的な男性機能」・・・これは聞き捨てならない。「ただでさえ40歳を過ぎてから・・・」と内心あせった。

 「二つに割れている形状のサドルがいいですよ。そのタイプなら圧迫しませんから・・・SPECIALIZEDのものが良いと思います。」というアドバイスをいただいたので、そのタイプのサドルに変えようかと思っているのである。

 確かに1時間という短い時間であるが、ロードバイクを走らせた後しばらくは、肛門から睾丸の付け根あたりが痛いし、なんとなく痺れたような感覚が残る。これが毎日であれば、性的な男性機能に害を及ぼす可能性が高いというのも十分うなずける。

 「しかし、待てよ・・・酒も少量であれば薬になり、大量に飲むと健康に害を与える。ロードバイクは週末のみしかも1時間程度である・・・もしかして、この程度であれば、かえって適度の刺激を与えることとなって、男性機能がアップするなんてことにならないかな〜」なんて妄想も持ち上がってくる。妄想好きな中年オヤジである。

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2008/11/28

987:ソファとダイニングテーブル  

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 リビングのソファがずりずりと後退している。以前はもっとダイニングテーブルとソファの間隔は空いていたのであるが、いつのまにかソファがダイニングテーブルに寄ってきたのである。今は人が一人通れるだけのスペースしかない。

 チャトワースは壁面のすぐ側に設置してある。壁面との感覚は10cm程度であろうか。ソファはもともとそのスピーカーから2m弱しか離れていなかったのである。そのときはダイニングテーブルとソファの間には相当な空間があった。が、音を聴いているうちにすこしづつ後退していったのである。

 今は3mは離れたであろうか。もうこれ以上後退するとダイニングテーブルとぶつかってしまう。しかし、本当はさらにもう少し後退したいところである。リビングで音楽を聴けるのは家族が寝静まった頃であるから、音楽を聴くときだけ、ダイニングテーブルとぶつかる位置にまでソファを下げて、聴き終えたらまたもとの位置に戻しておけばいいのかもしれない。

 チャトワースは小柄なスピーカーである。しかし、思いのほかに朗々と鳴るのである。QUAD 22とUのペアとの相性はとても良い。もしかしてTANNOYはQUADのアンプを使って製品を開発したのではないか、と思わせる相性の良さである。

 そのQUAD Uであるが、置き台が変わった。TARGET AUDIOのものに変更になったのである。従前はとりあえずということで、オーディオ用ではない、花瓶などを置く飾り台を使っていたのであるが、さすがに強度不足はいがめなかった。そこで現在この部屋で使用中の2段ラックと同じTARGET AUDIO製にしたのである。するとさすがにしっかり感が音に反映される。

 横の2段ラックと同じく、真っ黒で素っ気無い。いかにも実直な印象であるが、どこかしら上品な雰囲気がある。さりげない感じの気品があるような気がするのであるが、まあ気のせいといったレベルであろう・・・

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2008/11/27

986:足元  

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 先日の「QUADを聴く会」の写真であるが。よく見るとESLの下には何かしら敷いてある。2段重ねになっていて、下は何かの合板のようである。その上は無垢の木である。後でお伺いしたら無垢の木は桜である。桜は結構硬いそうで、響きが綺麗になるとのことであった。

 これは高さを高くするという目的もあるのであろうか?ESLは比較的背が低い。横幅は結構あるが、高さはあまりないのである。そのせいか仰角が付いている。三本足の後ろの足の高さが低くなっているうえ、パネル自体が反るような感じでアールが付けられているのである。

 この三本足は見るからに華奢な印象を受けるが、優雅でもある。必死ではない、何かしら余裕めいたものをこの三本足からは感じるのである。オーディオ雑誌で以前、この足をはずして、サイドに特注の足をつけていたESLを見た覚えがある。もっとしかりした構造をしていてがっしりと床面を捉えていた。

 メーカーのオプションではなく、独自にオーナーが木工所に特注していたものであったと思うが、なかなか精悍であった。

 もし自宅でESLを使う場合、足の下はどうすればいいのであろうか?そのまま床に直接置いて何も対策しない、というのが見た目的にはベストではあるが、下に何かを敷くと相当音に影響が出るような気がするのである。

 そこで問題なのが、何を敷くのか、ということと、サイズがとても横長なものになり、一般的なオーディオボードでは合うサイズのものがないのではないか、ということである。

 できれば無骨なボードはESLを台無しにしてしまうので、避けたいところ。「桜の無垢の板をどこかの製材所に頼んで譲ってもらうか・・・」などと考えたりしている。桜の無垢の板って結構高価なのであろうか?

 たとえ多少高価であっても、オーディオアクセサリーとして売られているボードのような尋常でない価格ではないはずであるが・・・

 しかし、無垢の一枚板を同じサイズに加工してもらった場合、時間の経過とともに反ったりしないのであろうか?であれば、やはり合板の方が無難であろうか?

 などなど、ESLが届く前から、あれこれ考えている。チャトワースはもともとキャビネットに袴が付いている。その袴に純正なのか、過去のオーナーの方の独自加工なのか分からないが小さな薄い金属の足が付いているのである。それを床に直に設置している。ボードもインシュレーターも使っていない。

 カーボンブロックを当初は使っていたのであるが、そのカーボンブロックはプリアンプQUAD22の足の下に移動したのである。これが結構正解であった。真空管のアンプの下にはカーボンブロックが良いと聞いていたので、試してみたのであるが、これは予想以上に良い効果があった。

 QUAD22のキャビネットはペコペコである。かなり華奢な構造であるので余計に効くのかもしれない。できればもう少し厚みのないコンパクトなサイズのブロックであればいいのであるが、少し大袈裟に見えてしまうのが「玉に瑕」である。

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2008/11/26

985:事の顛末  

 「事の顛末はかくかくしかじか・・・」という表現は、簡潔に要点をまとめるのに役に立つ。この場合の「事」とは、「出来事」という意味であろう。そして「顛末」という言葉には何かしら良くない結末の予感が漂っている。

 しかし、必ずしも良くない結末になる必要はないはずである。なので「事の顛末」を説明すると、以下のとおりである。

 一昨日の「QUADを聴く会」で、ESLとQUAD 22 Uが奏でる音がピンポイントで私の感動のツボを刺激することを確認した私は、その翌日オーディオサミット岡山の廣坂さんに電話したのであった。

 「QUAD 22とUのセットをもうワンセット探しているのです。」多少唐突に切り出した。「それなら、今オーバーホール中のものがワンセットありますよ。先日お譲りしたもの同様コンディションはなかなかいいものです。」

 廣坂さんの静かな口調が心地よく響く。「是非譲ってください・・・先日譲っていただいたQUAD 22とUはTANNOY チャトワースを素晴らしく鳴らしてくれています。QUAD ESLを新規に導入したいのですが、是非22とUで鳴らしたいのです。」と話し始めて、ふととあることを思いついた。

 「ところでESLはないですよね・・・」思いついたままに口にしたら、「近く入りますよ。多少表面の傷はありますが、程度は上々です。」思いがけないスムーズな展開に「うっ・・・流れがきている・・・」と内心思ってしまった。「そちらも是非お願いします・・・」という一言を放つのにためらうことはなかった。

 というわけで、QUAD 22とUのセットとESLは近い将来、我が家にくる予定となったのである。廣坂さんは、とことんしっかりメンテナンスしてくれる方なので、多少時間はかかるはずである。年内にはどうにかなるのではと、期待しているのである。もしかしたら来年になるかもしれないが・・・

 リビングで稼働中のQUAD22とUのペアはチャトワースと相思相愛の仲がますます深まっている。なのでこのコンビを解消することは忍びない。ESLは別の部屋に導入する予定である。なのでどうしても22とUのペアがもう一ペア必要と判断したのである。

 先日の「QUADを聴く会」での体験では、ESLには22とUのペアが最善と判断せざる得なかった。これは相性の問題で単純に22とUのペアがより優れているという訳ではない。スピーカーが変わればその結果はコロコロ変わることは既に確認済みである。(PSD T3には33と303のペアがベストであった)それに私のかなり特異な好みに合致するというだけで、普遍性など微塵もないのである。

 事の顛末はかくかくしかじか・・・であった。これでビンテージと呼ばれるセットが二つ、我が家に揃う予定である。一つはQUAD 22とUで駆動するTANNOY チャトワース(12インチGOLD)。そしてもう一つがQUAD 22とUで駆動するESLである。半世紀も前の製品たちである。とても長い時間を経て、我が家にたどり着く「旅人」である。しっかりと心をこめて握手したい。 

2008/11/25

984:感動の針  

 昨日は「QUADを聴く会」に参加した。前回は会長の宮内さんがお持ちの機器をオーディオ工房に持ち込んでのイベントであったが、今回は副会長の川又さんのリスニングルームで、様々なQUADを聴く機会に恵まれた。

 そして、私にとってなんといっても嬉しかったのは、ESL57をタップリと聴く事が出来たことである。ESL57は、私が今一番興味を持っているスピーカーである。1957年の発売であるから、51年前の製品ということになる。私が生まれる前の古いスピーカーである。

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 送り出しはQUAD 66CDで固定。アンプを22 Uのペア、33 303のペア、44 405-2のペアと次々に変えていき、ESL57の様々な側面を観察するという趣旨である。さらに、ESL63PROも最後には登場し、44 405-2のペアと22 Uのペアで鳴らすという、盛りだくさんなプログラムであった。

 まずは、ESL57。三つのペアのアンプで駆動したのであるが、私の耳には22 Uのペアで駆動した音と他の二つのペアで駆動した音には、大きな溝を感じた。個人的な好みという極めて曖昧な基準で計ると、22 Uのペアで駆動した場合の音は他の二つのペアで駆動した場合の音とはレベルが違うのである。

 33 303のペア、44 405-2のペアも素晴らしい。素晴らしいのであるが、アナログを聴いた後にCDを聴いた時のような落差を感じてしまうのである。音の輪郭線を22 Uのペアは、陰影感で描くのにたいして、他の二つのペアは直線的なきりりとした線で描く。

 音の輪郭線が陰影感で示されると、心のフィルターを通りやすくなるようで、音楽が浸潤してくるのである。じわじわと染み込んでくる。そうすると「感動の針」がすばやく反応を示す。小刻みに振れ始めたかと思うと、すっとピーク近くまで振れる。

 そして、ESL63PROも聴かせていただいた。こちらはまず、同時代の製品である44 405-2のペアで駆動し、22 Uのペアでも鳴らしてみた。ESL63PROはESL57の後継機であるESL63の改良バージョンである。性能は当然アップしている。

 ESL63PROにすると、オーディオ的なグレードは上がる。レンジが広くなり、細かな音情報も明確になり、パーカッションの炸裂音も迫力アップ。「感動の針」と左右対照に並んだ「感心の針」は盛んに振れている。

 しかし「感動の針」は微動だにしない。心の微振動はすっかり収まり、血流もそのスピードを緩めた。「57だ!57しかない・・・」「しかも22とUで駆動する57しかない・・・」数時間のイベントの間、何度も同じ言葉が心のなかでこだました。
 
 私は懐古趣味は持ち合わせていないはずである。オーディオを趣味としはじめた3年前にはビンテージなんて「カビの生えた化石」程度にしか認識していなかった。当然耳を傾けることは全くなかった。それが、今や「答えはこんなところに転がっていたのか・・・」とつぶやきたくなる心境である。

 目の色が赤く変わってしまった。目が赤く変わったオームは手のつけようがないことは周知の事実である。年末までにはESL57ともうワンセットの22 Uが我が家に届く予定である。

2008/11/24

983:ベイエリアの夜景  

 今日は、「QUADを聴く会」(この会は実際には存在しません、勝手に私がそう呼んでいるだけです)の臨時総会(会が存在しないので当然臨時総会などない)に参加してきた。その様子は明日にでも報告しようと思っているが、だめを押された感じである。

 さて、話は昨日に戻るが、OFF会の後半戦は場所を移して、LOOK KG486さんのご自宅で行われた。LOOK KG486さんのお住まいがまた凄いところにある。東京のベイエリアが一望できるタワーマンションにお住まいなのである。

 そのリビングルーム兼リスニングルームからはレインボーブリッジをはじめとするベイエリア一帯が見渡され、その夜景は絶景である。どれくらい綺麗かというと・・・「やけに綺麗・・・」

 さてそのLOOK KG486さんであるが、なかなかハンサムなナイスガイである。本人の同意が得られたので、その素顔を写真で公開しよう。

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 精悍でスポーティー、結構やりそうないでたちである。独特の形状のフレーム。色が黒で硬派な雰囲気もあるが、洗練度がフランス製らしく、都会的である。

 さて、そんなLOOK KG486さんのリスニングルームの全景が下の写真であるが。研ぎ澄まされ度合いが半端ではない。

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 Anat Reference Uは、アクティブタイプ。KLIMAX DSからAyre KX-R、MX-Rを経て音楽信号は伝送されていくわけであるが、その音楽信号を送り出すパイプの役目を果たすケーブルが、また凄いことになっている。恐る恐るラックの裏側をのぞいたが、数多くの大蛇がうごめいていた。さらに大蛇ばかりでなく大きな亀が二匹も鎮座していたのである。

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 このウルトラハイエンドなラインナップから繰り出される音は当然ウルトラハイエンド。身長170センチを超える素晴らしいプロポーションのモデル体型の美女である。このリスニングルームから眺めることができる素晴らしいベイエリアの夜景のような音である。

 これだけの高ポテンシャルの機器を、機器に振り回されることなく、バランスよく整える技量はさすがである。単に機器の音が羅列されるのではなく、LOOK KG486さんの持つハイセンスな美意識によって統一感が保たれているところが素晴らしい。

 その音の持つ美意識は、部屋の内装、使われている家具や照明器具、そしてこのタワーマンションの外観やエントランス、そしてベイエリアの近未来的な夜景に見事に調和しているのであった。

2008/11/23

982:MX-R  

 ブログをやっている方のことを「ブロガー」というようである。今日は三名のブロガーが集まってのOFF会であった。

 お一人は「オーディオ目玉親父」のMESSAさん。もうお一人は「気まぐれ物欲日記」のLOOK KG486さんである。そして私の三名。

 ブログはホームページと違い気軽にはじめることが出来る。そして、人間関係を広げる大きなツールともなる。更新が途切れがちになって休眠状態になることもあれば、訳もなく毎日のように更新されるものもあり、ブログというものはとても興味深い。

 さて、まずはMESSAさんのお宅に向かった。MESSAさんのお宅はマンションである。マンションであるが、そのリスニングルームは吹き抜けになっている。天井高は普通の部屋の倍ほどはあるであろう。この高さは音に良い影響があるはずである。

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 MESSAさんのお宅を訪問するのは3回目である。主要機器はほぼ同じであるが、パワーアンプが前回と違う。Ayreの最新のパワーアンプMX-Rになっているのである。このパワーアンプ、つくりがやはり凄い。気迫が感じられる。大きさはとてもコンパクトである。大きい、重いといった点での気迫ではなく、その工作精度の高さや形にこめた設計者の思いの強さといった点での気迫のようなものが感じられるのである。

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 着いたときにはちょうどLOOK KG486さんが持ってこられたマイクとソフトを使って部屋の音響特性を測定している最中であった。その結果をディスプレイで見てみると、50Hzと200Hzのところに谷があるのをのぞけば概ね良好な特性を示しているようであった。

 50Hzといえばバスドラやベースの最低域のあたり。ポピュラー系のソフトにとっては美味しいところ。MESSAさんは「我が家は低域が足りないんです・・・」と思い当たる節があるようであった。

 さて、MESSAさんが良く聴かれる女性ボーカルを中心に聴かせていただいた。中域・高域の澄んだ空気感が実に心地よい。この透明度の高さはAyre MX-Rのなせる技であろう。音のくぐもり感はまったく無く、抜けの良い音である。それでいて温度感が低くなることはない。これはプリに使っているBAT VK-51SEの持ち味もあるのであろう。

 送り出しはエソテリックのX-01の最新バージョン。一体型としては最高級の部類に入る製品であるが、その実力も最高級にランクされるCDプレーヤーである。

 MESSAさんはPCオーディオにもトライされている。そちらも聴かせていただいたのであるが、現状ではエソテリック X-01の方が数段素晴らしいと評価せざる得ない。それだけX-01の実力が高く、またクロック等の活用によりその持てるポテンシャルが十二分に発揮されているということであろう。しかし、この後PCオーディオも継続されてゆけば、逆転劇が起こるのかもしれない。

 MESSAさんは私とほぼ同じ時期に「魔窟の螺旋階段」を登ってしまったがために、オーディオの泥沼にはまったという共通点がある。その「魔窟」は今はもうないが、懐かしく思い出される。ちょうど3年前のことである。

 後半は、MESSA邸でもその実力の高さを見せてくれたAyre MX-Rをお使いのLOOK KG486さんのお宅に向かうこととなった。お聞きしたところ、プリはAyre KX-R、スピーカーはANAT REFERENCE、送り出しはLINN KLIMAX DSという驚愕のラインナップ。「これは凄いことになっていそうである・・・」という内心のざわめきを抑えつつ、都心方向に向かった。後半の様子は明日にでも・・・

2008/11/22

981:値ごろ感  

 送り出しはエソテリックX-03SE。プリアンプとパワーアンプは、マッキントッシュC46とMC402。スピーカーはB&W802。その布陣を確認して「王道である・・・」と内心思った。そして、ジャズボーカルの曲を聴きながら、「とても穏やかな雰囲気である・・・特に過不足感がない・・・」と感じたのである。

 昨日は、新宿の顧問先を訪問したついでに、新宿区役所の近くにあるダイナミックオーディオ新宿店にぶらりと寄ってみた。その茶色のソファに少しばかりの間腰掛けたのであるが、数あるオーディオ機器のなかで、上記の組み合わせでジャズボーカルのCDがかかっていた。

 そのCDから3,4曲ほど、時間にして15分程度であろうか、皮のソファで足を組んでいた。店の方はメールの返信が急がしそうで、また他の客はいなかったので、心静かに耳を傾けることが出来た。この組み合わせから聴こえてくる音は、ごく普通に良質である。マッキントッシュのアンプのおかげであろうか、音から有機的な暖かみが失われることはない。

 セッティングなどはそれほど吟味されているわけではない。ケーブル類もごく一般的なものが使用されていた。女性ボーカルであったが、その声の質感を確認しながら、王道的な組み合わせであるとともに、聴こえてくる音楽に違和感が全くない。音楽を楽しむのに十二分な実力を有している、と感じられた。

 ハイパーインフレ気味の最近のハイエンドオーディオの世界にあっては、これらの機器はそれほど高額なものではない。そのせいか、「値ごろ感」がとても感じられる組み合わせである。普通の部屋にこのような組み合わせが一組あれば、一般の家庭においては非常に恵まれたオーディオ環境であるといっていいであろう。

 明日は、偶然にも昨日聴いたB&W802をお使いのMESSAさんのお宅にお邪魔する予定である。MESSAさんのシステムは、さらに高級なランクの駆動機器が揃えられていて、ケーブルなどの吟味もさらに研ぎ澄まされている。

 より上質なもの。より研ぎ澄まされたもの。より個性的なもの。そういったものをオーディオから引き出そうとすると、「値ごろ感」のある王道的な組み合わせからのステップアップし、ケーブルやセッティングなどもより高度なものが必要になってくるのであろう。そういったことを考える良い機会になりそうである。

2008/11/21

980:TWINGO  

 今年初めてコートを着た。急に気温が下がったのである。11月も下旬であるから不思議ではないのであるが、「冬」の到来を確実に感じさせる一日となった。

 「つるべ落とし」といわれるように夜の到来が早いこの頃であるが、年末に向けて一日一日のスピードが加速していることを感じさせる。

 年が変わると、営業車の車検がくる。2回目の車検である。購入から5年が経過するのである。事務所の営業車として日産のマーチを2台使っている。スタッフがクライアントを訪問する際に使っているのであるが、私も乗ることがある。

 営業車には、コンパクトな車が相応しい。スペース効率や燃費が良く、ランニングコストが安い。故障が少ないことを重要視して国産車を使っている。

 長距離乗ることは稀なため走行距離はそれほどでもない。買い換えるにはまだ早いような気がするのであるが、もし車検前に買い換えるなら、気になる車がある。

 ルノーのTWINGOである。先日ルノー小平の折込広告が入っていて、しげしげと眺めてしまった。「いいな〜このデザイン。オレンジがイメージカラーなのか、とても似合っている。」と独り言を言いながら、ふと「2台あるマーチの1台をこれに変えてみたいものである。」と思ってしまった。

 大きさはマーチとほぼ一緒。ノーマルのTWINGOは、エンジンの排気量もほぼ同じ。しかし、大きく違うのは値段である。当然TWINGOのほうが高い。

 マーチのデザインは結構気に入っている。現在のマーチは2回目のマイナーチェンジを受けてクロームメッキがフロントに大幅に取り入れられた。このデザイン変更はいまひとつ好きになれないのであるが、全体のデザインは曲線の使い方が上手く、なかなか良い。

 TWINGOは、「フランスの小粋な風」というキャッチフレーズがうなずける優れたデザインセンスでまとめられている。それはエクステリア、インテリアとも・・・写真でしか見ていないのであるが、上質感が伝わってくる。

 自宅の近くにディーラーがあるので、一度試乗してみたくなる。時代は今コンパクトカーに注目が集まっている。日本車にも非常に優れたコンパクトカーが多い。最近出たなかではマツダ デミオなんか良い感じである。

 しかし、遊び心という視点からすると、このルノー TWINGOはやはり頭一つ抜き出ているような気がするのである。14年もの長い間本国で人気のあった先代TWINGOほどのかわいらしさはなくなったかもしれないが、十二分に魅力的なコンパクトカーである。



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