2008/10/31

959:里帰り  

クリックすると元のサイズで表示します

 リビングのシステムは、当初送り出しにLINN CD-12を使っていた。CD-12からQUAD 33 303を経てTANNOY チャトワースに音楽信号は流れていたのである。

 しかし、ここに新たにQUAD 66CDが加わった。そしてこのQUAD 66CDがなかなか良い味わいの音を奏でてくれているので、CD-12はリビングはQUAD 66CDに任せて、本来のポジションに戻ったのである。

 LINN LP-12とROKSAN XERXES20に挟まれる形となるこの場所はやはりCD-12の本来居るべき場所である。そしてそのポジションに収まったところで、改めて三つのラックの全景を眺めると、とても「ゆるぎない」印象を受ける。「ゆるがせにはできない、何か」がその配置からは発せられている。

 そして、その音を改めて確認してみると、やはりその音にも「ゆるがせにはできない何か」が発せられているような気がするのである。

 QUADの嵐が吹きすさんでいる我が家であるが、この「ゆるがせにできない何か」をも、その風速は上回るのであろうか?後数日すると先日4番バッターの威力をまざまざと見せつけてくれたQUAD 22とUのペアが我が家にやってくる。

 リビングのチャトワースをまずは鳴らし、QUAD 33 303との比較をしてみたい。さらにメインルームに移し、HRS-120 CARBONも鳴らしてみたい。そして、近いうちにhiroさんからお借りできる予定であるESL 57も持込み、メインルームで鳴らす計画である。

 メインルームで鳴らすさいには、QUAD 22はCADENZAの本体がある位置に、QUAD UはCADENZAの電源部がある位置に設置する予定である。そこから5メートル程度のスピーカーコードを使って、HRS-120 CARBONやESL 57を鳴らす。そして、その結果によっては、このメインルームの構成機器は大きく変更されるかもしれない。

 しかし、今この見事に配置された構成機器をつくづく眺めていると、このバランスを崩していいものであろうかという気持ちになるである。

2008/10/30

958:AUDI A4 AVANT  

クリックすると元のサイズで表示します

 AUDIのイメージは知的でクール。非常に都会的で洗練されている。メルセデスやBMWに比べると日本でのブランドイメージはまだまだ確立はしていないが、フォルクスワーゲンとの併売体勢を改め、専売体勢に変更してからは、徐々にそのイメージもアップしてきている。

 このところ熱っぽい日々が続いていたので、頭を冷やすためにもAUDIの新しいA4に試乗してきた。調布の顧問先を訪問した際にそのすぐ側のAUDIのディーラーに寄ってみたのである。

 試乗したのはAUDI A4 AVANT 3.2 quattro。色は黒である。まず目に付くのは、LEDポジショニングランプである。フロントフェイスに特徴的な表情を加えている。R8のデザインモチーフを活用しているのであるが、何かしら爬虫類な冷たさを醸し出している。

 全体のボディラインはさすがAUDIと思わせる流麗さを供えている。それはいわゆるステーションワゴンであるAVANTでも同様。むしろAVANTの方がラインは美しいのでは、と思わせる。

 そして、AUDIの凄いところはその内装の質感である。比べてしまうとメルセデスはとてもチープである。BMWであってもその洗練度のレベルはAUDIが一つ上をいく。「隙がない・・・」「良い仕事してますね〜」というのが乗り込んだ印象である。

 さて走りの方であるが、足回りはしっかり感がある。重厚さとは違うが、確かさが随所から感じられる。ハンドリングやエンジンフィールなどは、滑らかで軽やか、フルタイムAWDであるquattroモデルであったのでもっと重い感じかと思ったが、実に軽やかである。

 その容姿や乗り味などからすると、25歳の女性のイメージであろうか。身長は165cm、もちろんスレンダー系の体型。肌はまだ若い弾力感を保ってはいるが、キャピキャピではない。熟れきってもいない・・・ちょうど食べ頃である。

 試乗車を降り、自分のBMWに乗り込んだとき、内装の質感の落差に少しがっかりきた。しかし、走り出すとしっとりとした走りの味わいは、やはりBMWに一日の長があるように感じられた。またエンジンフィールはクールで軽やかであったAUDIに比べ、BMWは多少ラテン的な要素が加味され、車内の気温が上昇したような気がするのである。

 内面には青白い炎を燃やしていても表面はクールに徹するAUDIに対し、素直に内面の動きを躍動的に表現するBMW、同じドイツ車であったも、対照的な面を持ち合わせた両者である。

2008/10/29

957:トンネルの出口  

 大月カントリークラブからは富士山がよく見えた。上野原インターを降りて30分、秋晴れの爽やかな天気の中ゴルフ場に着いた。大月カントリークラブは社員教育が実に良く行き届いている。秋晴れの天気同様爽やかな対応である。

 そして、ここのキャディーさんはレベルが高い。他のコースでは良いキャディーさんに当たる確立はかなり低いが、このコースでは、その確率が相当に高い。そして、今日ついたキャディーさんは実にレベルが高かった。

 相当なベテランである。そして実に的確にアドバイスする。客とのコミュニケーション能力も高い。とくにグリーンの読みは素晴らしいものがあった。先日の富士レイクサイドほどの高速グリーンではないが、大月カントリークラブのグリーンも平均的なコースに比べると早い。

 そして、微妙なアンジュレーションがあり、その読みは難しい。とくに「入れ頃、はずし頃」といわれる2m前後の距離にパッティングが、今日のキャディーさんのアドバイスによりとても助かった。このくらいの距離のパッティングが入るかどうかで相当にスコアは変わってくるのである。

 天候、キャディー、グリーン、全て良かった。比較的恵まれた条件でプレーできたおかげか、どうにか90を切ることが出来た。QUT44、IN43、TOTAL87である。中級ゴルファーとしては満足できるスコアである。

 最近練習場で取り組んでいることは、トップの位置で右の股関節にしっかりと体重を乗せることと、左肩を十分に入れることである。基本的なことであるが、改めて意識的に取り組んでみると、普段はないがしろになっていることが分かる。この二つのポイントを注意するだけでドライバーショットのブレが少なくなった。

 ミスショットが全くなくなるわけではないが、その出る確率が減ったのである。そしてもう一点、バックスウィングのときに、右足の膝がアドレスのときと同様に体の前方を向いていることが重要であることにも気付いた。右足の膝が外を向いてしまう悪い癖があるようで、これも要注意ポントである。

 右足の膝が前方を向いたままこらえることが出来れば、右の股関節に体重がしっかりと乗る。その部分で上体の体重をしっかりとささえ、ダウンスィングで開放してやる感覚でスィングできると、良い結果が出るようである。今日のラウンドで、低迷状態が続くゴルフにもやや光が見えてきた。

 次回は来週のオリンピックカントリークラブである。ここは大月カントリークラブと違って狭い。OBラインも近いので、ティーショットの精度が要求される。次回も80台が出れば、トンネルの出口は近い。

2008/10/28

956:オレンジのLED  

クリックすると元のサイズで表示します

 車のインパネ周りのLEDの色は、オレンジやグリーンが多い。視認性が優れているうえ、比較的目に優しいのが理由であろう。CDプレーヤーのディスプレイの色もやはりオレンジやグリーンが比較的多い。

 最近は、ブルーも流行である。2階で活躍中のemm LabsのCDプレーヤーもLEDは青色である。青は都会的で洗練された印象を受ける色である。

 QUAD 66CDのディスプレイ部の色はオレンジである。当然のようにオレンジである。なにせオレンジはQUADのイメージカラーであるから、やはりしっくりくる。この暖かみのある色合いは、濃い目のグレーを基調として、かなり近未来的なデザインで独特のアピールをするQUAD 66CDに人肌的な暖かみを加味している。

 赤のLEDは、オーディオ機器でも車のインパネ周りでも比較的少数派なのかもしれない。しかし、赤のLEDは結構好きである。10年ほど前、前代のAUDI A6が愛車であった。この時代のAUDIはインパネ周りのLEDが全て赤であった。

 赤に統一されたLEDは、独特な陶酔感をもたらす。暗い車内に赤のLEDが細かく浮かび上がる様は、幻想的ですらあった。残念ながら、その後、AUDI A6はマイナーチェンジを機に、LEDの色をより一般的なものに変更してしまった。「あの赤は良かったのに・・・」「けっして悪趣味ではなかった」「より洗練された空間表現に寄与していた」と、その変更をとても惜しく思ったものである。

 しかし、「オーム」の目が赤に変わるのはやはりいただけないもの。赤に変わると、疾走しだすのである。その数多くの脚が、地面をがしがしつかんで前に進む。その様は地面を呑み込むようですらある。怒りで自制心を失った「オーム」はまるで暴走列車のようだ。

 目の色が赤に変わった「オーム」の耳には、QUAD 66CDの音は極めて魅力的に聴こえる。それまで聴いていたLINN CD-12とはその表現に大きな乖離がある。同質な傾向ではない。音は良い意味で軽くなり、オレンジ色の光を帯びている。けっしてブルーではない。またレッドでもない。オレンジなのである・・・良い色合いである。

2008/10/27

955:うわごと・たわごと  

 「うわごと」と「たわごと」はどう違うのであろうか?「うわごと」を辞書で引くと「病気で熱の高いときなどに無意識のうちに口走る言葉。筋道の立たない言葉。」とある。「無意識のうちに口走る」というのがポイントである。そこには作為的なものが介在することはないのである。

 一方「たわごと」を辞書で引くと、「ばかばかしい話。ふざけた話。」とある。こちらは、かなり意識的に笑わせようとしたり、ふざけたりする意図が入っているように感じられる。

 このブログは「うわごと」と「たわごと」の集積である。日々「たわごと」と「うわごと」が倦むことなく積み重ねられて、歪んだ塔が形作られている。その構成要素は、大概は「たわごと」で成り立っている。おおよそ80%ぐらいの比率であろうか。しかし、時々「うわごと」が出るのである。「うわごと」が出始めると、危険である。

 「うわごと」は、熱にうなされて意識が半ば朦朧とした状況で発せられる言葉なので、ある意味心の奥底に潜む真実が表されているのであるが、筋道の立たない言葉であることが多い。

 ここ数日「うわごと」が出始めている。「うわごと」が出始めると、腐海に生息する巨大な節足動物のように、もぞもぞと動き出すのである。もぞもぞと動き出したかと思うと、目の色が赤に変色した「オーム」のように、だんだんとスピードを増して、大地を疾走するようになる。木をもなぎ倒す勢いまで加速するのである。

 ナウシカの乗るガンシップでないと追いつけないくらいにまで加速されてしまうと手のつけようがない。目の色が赤から青に変わるまで待つしかないのである。目の色が青に変わると「うわごと」は「たわごと」に変わる。

 「たわごと」に変われば、意図的で意識的、さらにフィクションを織り交ぜて、煙に巻くこともできるはずである。

 しかし、それまでは愚かしい「うわごと」が繰り返されることになるのである。「QUAD菌」はやはり恐ろしい感染力を有していた。白血球の執拗な攻撃にもびくともすることなく増殖している。その増殖力を抑えるべく、攻撃を加えるとともに発熱している。なので、今は高熱状態が続いている。

2008/10/26

954:ALL QUAD  

 QUAD 66CD、QUAD 22、QUAD U、QUAD 63PROのオールQUADのシステムを昨日聴いた。「素晴らしい・・・」音が出た瞬間部屋の空気が変わったような気がした。それ以前にアンプとして使っていた「Audible Illusions」は「幻」のように消え去った。

 さらに同じQUADの405-2も2台まとめて飛んでいってしまった。「前座」という言葉がこれほどしっくりときて、さらに軽々しく思えた経験もめずらしい。「これで決まりだ、これ以上何が必要なのだろうか?」というのが、このALL QUADシステムを聴いての正直な気持ちであった。

 このラインナップで数曲聴いてから、このオーディオ工房のオーナーがお持ちの違うメーカーのCDプレーヤーを送り出しとして使ってみた。QUAD66CDよりもしっかりした躯体を持ったCDプレーヤーである。

 途端に音楽から命が消えた。「ありゃりゃ・・・これは同一メーカーで揃えて使えってことか・・・」と内心思った。イギリスでは同一メーカーで揃えるというのは当たり前のようであるが、日本の場合はいくつかのメーカーを組み合わせる方が一般的である。

 まあ、何はともあれ、QUAD 22とQUAD Uのペアの音を聴くことが出来たのは、昨日の一番の収穫であった。そしてESL 63PROをじっくり聴くことが出来たのも素晴らしい経験となった。

 この両者の組み合わせの音を聴きながら「このアンプでESL 57を鳴らしたらどうなのであろうか?63PROは素晴らしく鳴っている。ESL 57でも素晴らしいはずである・・・」という思いが頭の中をぐるぐる回っていた。

 きっと63の方がオーディオ的には優れた面が多いはず。でも何故かしらESL 57の方に惹かれるものを感じるのである。帯域もより狭いはず、構造的にもより単純である。しかし、QUAD 22とQUAD Uは、ESL 57を駆動することを主目的として開発されたアンプである。なのでこの組み合わせで悪いはずがない。

 しかし、これらの製品は半世紀も前の製品であるので、コンディションはバラツキがあるはず。しっかりメンテナンスされたものであればいいのであるが、安易に手を出すと「はずれ」をつかむ可能性も高い。かなりリスキーな分野ではある。リスキーではあるが、大きくハンドルを切る決心はついた。

2008/10/25

953:4番バッター  

 とある秘密の工房にQUAD好きが10名近く集結し、「QUADを聴く会」の定例会が開催される予定があることを聞きつけて、私も参加させていただいた。この定例会は秘密裏に集会が重ねられ、QUADに関して様々な発見がなされた模様である。

 秘密の工房の広さは20畳はあるであろうか。とても広く、QUAD以外にも様々なオーディオ機器が並んでいる。さらに様々な測定機器や工具、ケーブル類が並んでいて、まさに秘密集会が開催される工房の様相を呈している。

クリックすると元のサイズで表示します

 今日の定例会はESL63を様々なアンプで鳴らすというというのがテーマ。送り出しはQUAD66CDで固定。CDプレーヤーとスピーカーをQUADの銘品で固定したうえ、アンプを何種類か試してみたのであるが、「いや〜素晴らしい経験をさせていただいた」というのが正直な感想である。

 まずトップバッターは、Audible Illusionsという聞きなれないメーカーのプリアンプとパワーアンプ。アメリカ製の真空管式のアンプメーカーである。初めて見た。真空管式ということを意識させない高度なバランスとクリアな音質。クオリティは高い。

 二番バッターは、プリはそのままにパワーがQUAD405-2の組み合わせ。音に確かにQUAD色が加味され、ブリティッシュ・サウンドに変化。「やっぱりいいよな〜」とほっと胸をなでおろす。

クリックすると元のサイズで表示します

 三番バッターはパワーが405-2のモノ使い。小さなトランスを加えて2台の405-2がESL63を駆動する。なかなかの技巧派である。405-2が2台になったのでQUAD色が強まるのかと思ったが、逆であった。QUAD色は薄まり、バランスがより普遍的というか、品位が上がったように感じられた。しかし、QUAD好きにとっては、QUAD色が薄まったのは少しばかり寂しい気がした。

クリックすると元のサイズで表示します

 そして、本日のメインイベント。4番バッターの登場である。その名は、「QUAD22 QUADU」。その4番バッターの一振りは、ボールを軽々とスタンドに放り込んだ。その放たれたボールは緩やかな放物線を描きならがら、フェンスを越えた。さすが4番バッターである。その一振りで勝負は瞬時についた。そして私自身の心の迷いにも瞬時に決着をつけてくれたのであった。

2008/10/24

952:雪虫の綿毛  

クリックすると元のサイズで表示します

 我が家のメインルームの吸音率は、ここ最近のガソリン価格並みに下落した。率にしてどのくらいかは不明であるが、聴感上の下落率は結構高い。

 特別なことをしたわけではない。前回の記事のとおり、スピーカーの後方の吸音部分にCDラックを立てかけ、さらに今回パワーアンプ後方の吸音部分に細長い板を3本立てかけたのである。

 特別な板ではない。近所のホームセンターで1本1,500円ほどで売られているものである。材質は不明。長さは1.8m、横幅は6cm、厚みは2cmである。これを3本買ってきて、吸音部に立てかけただけである。

 吸音部の表面はクロス生地になっている。その色はグレーであるが、白木の色との相性は良いようである。この板を3本立てかけるとその部分の吸音率は若干下がるはず。また、板の表面に反射した音には、当然その木の響きが乗ってくる。

 立てかけてあるだけであるが、ずれることはないはず。地震がくれば多少心配であるが、まあ横に倒れるだけであろうから、オーディオ機器を傷つけることはないと思われる。

 見た目はそれほど悪くないので、しばらくこの状態で試してみるつもりである。さて肝心なのは、音に与えるその影響度である。当然のこととして影響はある。しかも思いのほか大きな影響度合いが確認できるのである。

 間接音がかなり豊かになり、音の表面が相当まろやかな印象に変わってくる。鋭くダイレクトに刺さるような質感とは反対方向に振れる。細かな情報量は落ちるのかもしれないが、音楽としても聴きやすくなる。「この方が良いのでは・・・」というのが正直な感想である。

 ちょうど雪虫がその綿毛ゆえにすばやく飛ぶことは出来ないが、独特の優雅で軽やかな飛行をするように、この3本の反射板は音の飛行速度を耳馴染みの良い速度にまで下げてくれる効果をもたらすようだ。

2008/10/23

951:カーボン効果  

 TANNOYには何故かカーボンブロックが合うようである。見た目的にはそれほど相性がいいわけではないのであるが、一旦試しに床とスピーカーの間に入れて音を聴いてみると、はずせなくなってしまうのである。

 音の粒立ちが良くなるのである。今日は村治佳織「sinfonia」を聴いていたのであるが、ギターをはじく指使いが快活になったような印象を受ける。スピーカーの高さが高くなったのも影響しているのであろうが、広がり感があるのである。

 チャットワースの袴は、コの字型になっている。前面と側面には袴があるのであるが、後方は空いているのである。ガタがないように3点支持にしようとすると、前方1点後方2点となる。見た目的な落ち着き感は前方2点後方1点の方があるが、選択肢がないので、前方1点での3点支持を試したのである。

 カーボンで床からの振動を遮断するとチャトワースのキャビネットの純粋な響きが活きてくるようである。このキャビネットはどのくらいの時間の経過を経ているのであろうか?木のキャビネットの場合時間の経過はとても重要な要素のような気がする。

 乾燥が進むと同時に、その間に奏でられた音の振動を吸収し記憶するのではないか。そのかすかな記憶の蓄積が徐々にそのキャビネットの個性となり、深みのある音を奏でるようになるのではという気がしてくる。バイオリンなどの楽器もそういった要素が強いという話を聞いた覚えがある。スピーカーのキャビネットもきっと同じような影響があるはずである。

クリックすると元のサイズで表示します

 今日はギターを聴いたのであるが、ギターのボディも木でできているのでやはり同じようにある程度の年数を経たもののほうが良い音がするなんていうことがあるのであろうか?CDに添付されている写真を見ると、真新しく見えるのであるが、ギターの場合は違うのであろうか?そんな取り止めのないことを考えながらスカルラッティのソナタを聴いていたのであるが、カーボン効果もあり、しっくりする音を奏でてくれていた。

2008/10/22

950:雪虫  

 雪虫はふらふらと降りてくる。降りてきたかと思うと、すいっと上がる。上がったかと思うと、風に流されるように横に揺れている。気温が下がり、そろそろ雪が降るかもと思わせる季節に、雪虫は降りてくるのである。

 その降りてくる、実際には飛んでいるのであるが、傍目にはふらふら降りてくるように見えるさまは、まさに初雪が遠慮がちに舞い降りてくるように見える。

 手に優しく包むようにとってみると、白い綿毛がお腹の辺りに生えた小さな小さな虫である。飛んでいる時は羽根を広げて羽ばたいている。しかし、羽根よりもその綿毛が目立ち白いものがふわふわ降りてくるようにしか見えない。

 その雪虫がかなりの数、降りてきた。もちろん東京の話ではない。山梨である。富士レイクサイドカントリークラブでの話である。ここは標高が高い。もうこの季節になれば朝方は結構冷える。その冷ややかな空気の中、薄っすらとさした陽の光に照らされて、雪虫は白く羽ばたく。

 キャディーさんが「あ〜雪虫だ。」と感慨深げにつぶやいた。ここではこの雪虫が降りてくると、秋が深まりいよいよ冬が近づいていることを感じるようである。私は初めて見る。「初雪だ・・・」とキャディさんがつぶやいていたなら、信じてしまうように雪に似ている。

 はかなげな虫である。手にとった雪虫をしばらく観察していると、また羽ばたいて宙に浮いた。そして風に流されて、遊覧飛行の旅に出た。

 その雪虫の行方を眺めていると、雪を頂いた富士山がそびえている。間近に見るとやはり雄大である。小さくはかない雪虫と雄大な富士山のコントラストが自然の多様さを感じさせてくれる。

 先日の富士桜カントリークラブのグリーンにも驚いたが、今日の富士レイクサイドのグリーンも凄まじかった。高速なうえに富士山を背にしたときの順目の凄まじさは、まさにガラスの上をすべるようですらある。

 このグリーンでは、薄氷を踏むような心理状況のパットを余儀なくされる。唯一雪虫だけが磨り減った心を慰めてくれるかのようであった。



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ