2008/3/17

732:NHB-108 model one  

 昨日の自宅試聴のメインはあくまでSYMPOSIUMのボードであった。しかし、もう一つ重要で貴重なオーディオ機器の試聴をすることができた。それがdarTZeelのパワーアンプ NHB-108 model oneである。

クリックすると元のサイズで表示します

 この顔を見ると何故かスパイダースの「バン・バン・バン」の歌詞を思い出してしまう。「とぼけた顔してバンバンバン バンバンバンバン ババババン」・・・その顔立ちはどことなくユーモラスというか、ロボットを連想させるものがある。このほのぼの感のあるデザイン、私は好きである。

 肝心なのは音なのであるが、その音は、極めて単純化された回路構成と慎重に吟味された部品や素材がもたらす効果か、装飾感のない実在感・現実感が魅力である。音の縁取り強調することによって実在感を出すのではなく、音の背景を透明にすることにより音の実在感を高める。

 このアンプからは「色づけ」といった要素は徹底的に排除されているかのような気がしてしまう。なので組み合わせるプリや駆動するスピーカーの相性は、だいたいどれでも比較的良いのではないかという気がする。

 島田さんのプライベートショップであるDearAudioでは、従来のリファレンスであった、BATやCLASSEは完全に隅に追いやられ電源すら入れらることがなくなってしまったようである。それだけ、darTZeelのプリとパワーのペアは島田さんの心を捉えて離さないようである。

 私も実際我が家で聴いてみて、「これは・・・凄い」という感慨にふけることができた。出力は100Wなので、豪腕な駆動力はないが、背景の透明感により音がすっきりと浮き出すので力感に不足感はまったくない。そしてその質感の高さはまさに稀有である。

 では、現用のVIOLA SYMPHONYよりも良いのか?・・・しばらく聴き込んでNHB-108 model oneをSYMPOSIUMのボードから降ろし、SYMPHONYを換わりに載せて、先ほどまでNHB-108 model oneで聴いていた同じ曲を聴いてみる。

 現実感は少しばかり後退する。さっと薄く粉砂糖が音の表面にかけられているような、独特の甘さが音から感じられる。そしてその薄っすらとした味わいを耳で確かめて、なんだか心落ち着くものを感じた。「これ、これ、これが好きなんだ・・・」と心の中で思う。この音色・・・正確無比ではないかもしれないが、生理的に気持ち良いのである。

 NHB-108 model oneは素晴らしいパワーアンプである。ペアとなるNHB-18 NSとともに使えばリアリティ感溢れる素晴らしい世界が開けるような気がする。しかし、VIOLAのペアを買い換えることは当面ないであろう。



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ