2008/3/3

718:カタパルト  

 カタパルト・・・第二次世界大戦当時の戦艦は、偵察や着弾観測のために小型の水上機をカタパルトに搭載していた。その水上機は、そこから一気に大空に勢い良く飛び立つのである。

 カタパルトは短い距離で水上機を発進させなければならず、圧搾空気式や火薬式など様々な方法が考案されたようである。カタパルトは戦艦と航空機をつなぎ、海と空をつなぐ短い架け橋のようなものである。

 そういうイメージがあるからか、「カタパルト」という言葉には何かしら良い印象を抱いている。単純に「カタパルト」という音の羅列自体も、とても良い響きに感じられるのである。

 昨日Be2さんのお宅で最初に聴かせていただいたのは、EMM Labsを送り出しに使用したSACDマルチであった。SACDマルチは空間表現がほんとに素晴らしい。リアのスピーカーから音が出ているという感覚は全くない。フロントに自然なサウンドステージが出現し、それがとても精緻なのである。その音を聴いていてふと「カタパルト」という言葉が純粋なイメージとして浮かんだ。はっきりいって全く脈絡がない話であるが・・・

 マルチ用に使われているDAコンバーターはDCC2でもDAC6でもなかった。「8」なのである。EMM Labsの業務用DAコンバーターのようである。これが素晴らしいできとのこと・・・EMM Labsを使っているものにはとても気になる存在である。

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 続いてdcsを使ったメインの2chを聴かせていただいた。先ほどのEMM Labsが圧搾空気を使用したカタパルトであるなら、これは火薬式のカタパルトである。加速力というか水上機を飛び立たせる推進力がぐっとアップ。短い滑走距離でも十分に音を放ってくる。

 このdcsのラインナップをひときわ特別なものにしている立役者はクロノスであろう。タイムロードが開発・販売した超高性能のクロック・・・アルミ削りだしの躯体が半端でないこだわりを感じさせる。

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 GRAND UTOPIA Beを駆動するのはCLASSE OMEGA POWER。その天板を空けて中を見せていただいたのがこの写真・・・

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 こんな凄い製品は今後は出ないのではと思わせるパワーアンプである。このエンジンを積めば凄いパワーとスピードが手に入るはず。まさにスポーツカーのエンジンを思わせるいでたちである。

 この内部をまじまじと眺めていると、桁外れのスケール感で音楽を明晰に描ききるGRAND UTOPIA Beをスピード感溢れる推進力でドライブするには、やはりOMEGA POWERしかないのではないかという気がしてしまう。

 Be2さんのお宅の音はいわゆる「美音系」ではない。そのままズドンとくる感じなのである。レンジは広大であるが、無理に広げたわけでなく、あるがままに広くエネルギーに満ちている。こんなに大きなスピーカーであるのに、空間表現にも秀でていて、音が速い。全く鈍さがないのである。戦艦大和の主砲の一撃をもろにくらったかのように私もfairbrookさんも吹っ飛ばされたようであった。



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