2008/3/11

726:SYMPOSIUM  

 SYMPOSIUM・・・アメリカでは相当有名なオーディオボードのようで、CESのブースでもっとも使用頻度が高かったようである。ULTRA PLATFORM(482.6×457.2×90)124,800円とSUPER PLUS PLATFORM(482.6×355.6×70)85,000円の2種類が日本に導入されているようである。

 先日島田さんのところにお邪魔したときに、CDトランスポートにはULTRA PLATFORMを、パワーアンプにはSUPER PLUS PLATFORMを使用されていらした。かなり良い効果があるようで、一旦使うとはずせなくなってしまったとべた褒めであった。

 SYMPOSIUMのボードは、以前OFF会の時に何名かの方のお宅で見かけた。確かk1xv1xさんやへい。さんのお宅でも見かけた覚えがある。k1xv1xさんからは、システムの入れ替えに際してSYMPOSIUMのボードが余るのでいりませんか?という問いかけもあったのであるが、メ−プルのクワドラスパイアのラックとの見た目的な相性がいまひとつと思い、購入には至らなかった。

 クワドラスパイアの棚板は薄く軽量である。一方SYMPOSIUMのボードは厚みがあり、がっしりとしていて威厳に溢れている。「水と油」的な印象を受けてしまったのである。あの時安く購入しておくべきだったのかもしれない。

 クワドラスパイアのラックとの見た目的な相性が良くないとなると、パワーアンプの下が狙い目となってくる。現在パワーアンプはボードを使わず、足の下にはFINITE ELEMENTEのCERABASEを使用している。

 このCERABASEは結構お気に入りなのである。しかし、SYMPOSIUMも気になる。ということで比較試聴する予定である。島田さんによると「解像度が上がるのに、音楽の生命感が失われない」とのことで、相当高度なボードのようである。

 価格も高度である。パワーアンプの下に使うとなるとサイズ的には、ULTRA PLATFORMということになる。となると価格は124,800円。けっして安くはない。確かCERABASEも結構高かった記憶がある。スキャンテック販売のHPを見てみたら120,000円であった。価格的にもちょうど同じランクであるこの両者、勝者はどちらか・・・できればCERABASEに頑張ってほしいところである。

 SUPER PLUS PLATFORMはROKSAN XERXES 20とサイズ的にはピッタリである。ULTRA PLATFORMよりも威圧感がないので、デザイン的には使いやすい。XERXES 20の下に活用するという選択肢もある。いずれにしても、その実力のほどをわが家で実際に試すことができるというのは楽しみである。

2008/3/10

725:音の肌合い  

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 ケリーのCD306 SACDをぱっと見ると、なんとも形容しがたいデザインである。かっこ良いわけでもなく、特にかっこ悪いわけでもない。天板に空いた丸い覗き窓が何かしら不思議な雰囲気を醸し出していて、思わず覗き込んでしまう。

 dCSのScarlatti Transportをラックから降ろし、換わりにCD306 SACDをシンポジウムのボードの上に置く。そして先ほどScariattiで聴いた曲をかけてみる。サウンドステージの広さが一回り狭くなったような気がする。

 42インチのテレビが37インチになったような感じであろうか。そして、隅々までピントが合っていたような音の焦点が合っているところと、少しずれているところがグラデーションのようになっている。

 細部の見え具合も「特筆もの」から、「やや得意」程度に・・・ということは、「音が悪くなった」ということ?・・・そうとも言える。オーディオ的な音のグレードという観点から見れば、確かにそうなのである。3点セットで800万円もする超高級機から120万円の一体型CDプレーヤーに換えたのであるから、当然といえば当然。

 しかし、私はCD306 SACDの音のほうが好きである。CD306 SACDに切り替わってから、私の心の中のつぶやきは、「音楽のうねりが感じられる・・・」「耳に心にすっと音楽が染み込んで来る・・・」「音楽の浸透力が高いと・・・」といったもの、きわめて抽象的で具体性がない・・・「解像度が凄い」とか「楽器の定位が素晴らしい」といったつぶやきは全く出てこない。

 Scarlattiでピアノ曲を聴くと、ハンマーが金属製の弦を叩くさまが連想される。そしてその弦の響きがピアノの響板で増幅されるのが分かるかのような具合である。一方CD306 SACDで聴くとピアノを演奏しているピアニストの指の動きや表情、体の動きなどが想像される。

 何よりも、聴いていて楽しいのである。「音の肌合いが合う」としか表現できない。よく人間同士の相性についての表現で「肌が合う」「肌が合わない」という言い方をするが、全くそれと同様の意味合いで、CD306 SACDの音は「音の肌合いが合う」のである。

 Scarlattiは凄い。それは確かである。この価格で凄くなかったら怒ってしまう。一方ケリーのCD306 SACDは音の肌合いが合う。どちらが良いかと言われれば、迷わずケリーを指差すであろう。 

2008/3/9

724:Scarlatti  

 私がオーディオを趣味とするようになったのは、2年3ケ月前にふらっと島田さんが「主」を務めていらした「魔窟」に迷い込んだのがきっかけであった。その数年前からオーディオ機器は持ってはいたが、それらは部屋の調度品として、アンティークの北欧家具と全く同類、あるいはそれよりも下の位置づけで応接間に置かれていた。

 応接間の主役はピアノとアンティークのソファーセットやアームチェア、サイドテーブルであり、オーディオ機器はそれら引き立たせる脇役的な存在として、コンパクトでデザインセンスの良いものが壁に張り付く形で設置されていたのである。オーディオは音の出る家具としての存在に過ぎず、趣味として取り組む対象では全くなかったのである。

 その様相が変わるのが2年3ケ月前である。プリメインアンプをセパレートにしたらどうなんだろうと思いつき、たまたまインターネットで見かけた島田さんのお店に足を運んだのが運の尽きであった。

 足繁くかよった「魔窟」は「主」を失い、今はもうない。「恩人」である島田さんは、「魔窟」を去り、「Dear Audio」という名前でプライベート・ショップを展開をされていらっしゃる。その店舗兼自宅を今日再訪した。その目的はスカルラッティ。dCSの最新鋭機器である。試聴ラインナップは次のとおり。

 CD  dCS  Scarlatti Transport Scarlatti DAC Scarlatti Clock 
 AMP  darTZeel  NHB-18 NS NHB-108 model one
 SP  Avalon  DIAMOND

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 Scarlattiの見た目は、「ごつい・・・」というのが第一印象。そのデザインセンスには、正直に言うと首を傾げてしまった。従来のdCSの方が私は好きである。しかし、その中身はいかにも凄そう。

 早速聴かせていただいた。まずはpontaさんが持ってこられたCDから・・・諏訪内晶子のシベリウス:ヴァイオリン協奏曲。思っていた以上に素直というか、それほどの密度感が感じられない。明るく、軽快である。予想していたものとは多少の違いがあり、少しばかり肩透かしをくらった。

 続いて私が持ってきたモーツァツトのレクイエムを聴く。こちらはSACD。すると水を得た魚のように勢い良く泳ぎ回る。ぴちっと跳ねたりもする。断然SACDの音のほうが印象が良い。ディテール鮮やかに抜群の音抜けの良さで広いサウンドステージを展開する。

 その後何枚かSACDを聴くが、微小レベルの音も克明に拾い、ストレスのない爽快なハイスピードサウンドを堪能させてくれた。その後に再度CDも聴いたのでのであるが、スピーカーのエンジンがすっかり温まったのか、先ほどの軽めのサウンドではなく、dCSらしい密度感のある音を聴くことができた。AVALONはエージングが済んだスピーカーでも寝起きは良くないようで、ある程度聴き込んでからのほうが良い音がするようである。

 広いサンドステージの枠一杯までぴたりとピントが合った精緻な音情報が理路整然と流れ出してくる。「さすが・・・」とうならざる得ない。

 しかし、純粋な個人的な好みからすると「ちょっと違うような・・・」という気がしなくもない。その後ひととおり聴かせていただいた後に、島田さんが普段使用されているCARY CD306 SACDに送り出しを入れ替えた。そしてその音を聴いて、Scarlattiに感心しながらも、何故かしら違和感のようなものを感じた原因がはっきりとした。その詳細は明日にでも・・・

2008/3/8

723:SOLID STEEL  

 ほぼ終わった・・・後6名分の確定申告書を仕上げて税務署に提出すれば予定の分は完了である。締め切り間近になって飛び込みで数件依頼があるかもしれないが、それを考慮に入れても来週の前半で実質的に完了といってよいようである。これでやっと私にも春が来る・・・

 ほぼゴールが見えたので今日は6時半で仕事を切り上げ帰宅した。しかも、明日は休みをとれる予定である。ひさびさに一日休めるのであるが、明日はpontaさんと連れ立って島田さんのところに遊びに行く予定が入っている。dscの最新の精鋭機を試聴する予定である。またまたガツーンとくるオーディオ体験となるのであろうか?

 さて今日は久々に早く帰れたので、体力が少しばかり余っていた。そこで、先日から計画していた「SOLID STEEL復活作戦」を敢行することにした。メイン・システムに使う予定で中古品を購入したのであるが、オーディオ機器が増えてしまい棚板の数が足らなくなってしまったので、クワドラスパイアの3段ラック3連にとってかわられた。

 そのため、納戸の収納棚として不本意な生活を余儀なくされていたのであるが、今日そこから見事に復活した。不屈の精神でメジャー復帰を目指す野茂投手にも頑張ってほしいところである。

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 やってみると、「何で早く復活させなかったんだろう・・・」と思えるくらいにかっこいい。色合いもCDP-MS1やSD05と純正なみのマッチング。これで左側の空いている棚板にかっこいいアナログシステムが収まったならと、その姿を想像しただけで、でれでれと鼻の下が伸びてしまう。

 肝心の音であるが、一言で言うとシャキッとする感じである。見ためどおり都会的な印象を受ける。繊細かつ清涼感のある佇まいで、まさに「SOLID STEEL」という名前から連想されるような音の色合いである。

2008/3/7

722:行人坂  

 目黒駅の西口を出て向かって左手、急な勾配を持つ行人坂を下りていくと、左手に目黒雅叙園の壮大で巨大な建物が目に入ってくる。この行人坂はとても急である。登ってくるのも大変であるが、ここまでの勾配があると坂をくだる際にも、足の筋肉を結構使う。ハイヒールをはいた女性などは、相当にふくらはぎの筋肉に緊張感を持たせて降りないといけないであろう。

 目黒雅叙園を左手に見ながら目黒川にかかる太鼓橋をわたる。わたりきったところで左手に折れて若干進むと、右手に人しか通れない狭い路地が見える。その路地を真っ直ぐに歩いていくと、山手通りに出る。

 その路地の周囲はどこかしら昔の東京の下町的な風情が残っている。その路地を決まって通って山手通り沿いにあるクライアントに月に一回向かうのであるが、別にその路地が近道というわけでもない。しかし、ここを通らないと落ちつかないのである。

 目黒川沿いの道からその路地に入って数分歩くと左手に裏寂れた感じの児童公園がぽつんと出現する。いまだかって一度もその児童公園で遊んでいる子供を見かけたことはない。ブランコや滑り台などお決まりの遊具が散在しているのであるが、どれも古ぼけて塗装がはげており、砂場にはシートが掛けられて使えないようにしてある。

 その児童公園を見ているといつも「打ち捨てられた空間」という言葉が思い浮かぶ。この空間は、まさに見捨てられ、打ち捨てられているように感じられるのである。子供達の歓声の代わりに、そのすぐ先で建設途中のオフィスビルの工事の音や右手脇にある小さな工場の工作機械のリズミカルな作業音が響いている。

 我が家にも打ち捨てられたようなオーディオラックが1台ある。それは本来の用途であるオーディオ機器を収納するのではなく、納戸で単なる収納棚として存在しているのであるが、最近このオーディオラックを復活させようと目論んでいるのである。

 2階のサブシステムにアナログシステムを新たに加え、これらの機器をこのラックに整然と収納しようかと思案しているのである。そのラックはSOLID STEELというメーカーのもので全部で6台の機器が収納できる。

 シャーシの色はシルバーで棚板はグレー。なかなかシックな色の組み合わせである。このラックの右側にはCDP-MS1とSD05を収納し、一番下の棚板は空けておく。問題は左手の三段の棚板である。

 上からターンテーブル、フォノイコライザー、ターンテーブルの電源部と並ぶはずであるのだが、機器の選定はまだである。メインで使っているROKSANよりも安い価格で、できれば中古でと思っている。めぼしい出物がないわけでなく、むしろ逆で「これいいんじゃない!」といった出物は時々目にするのであるが、なかなか踏ん切りがつかない。まあ、こうやって空想の世界で楽しんでいるのも良いものではあるが、実際にSOLID STEELのラックに並べられたそれらの機器をめでたいものである。 

2008/3/6

721:モノリス移動  

 モノリスは移動する。類人猿が進化する契機を与えたかと思うと、木星の影に隠れたりするのである。というわけではないのであるが、我が家のモノリスも移動した。昨日はCDトランスポートの下にじっとうずくまっていたのであるが、今日はXERXES 20の足の下にちゃっかりと収まっていたりする。

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 このモノリスのもたらす効果は、中低域に厚みとエネルギーをもたらし、音をしっかりとしたピラミッドバランスにしてくれるのである。5mmバージョンではなかった作用である。5mmバージョンはもっとすっきりさせるのであるが、15mmバーションは音の厚みを増すのである。

 15mmバージョンでは、ある意味アナログ的な音調となるのである。「これはもしかしてデジタルよりもアナログとの相性が良いかも・・・」と思いつき、早速今日はXERXES 20の下にもぐりこむこととなったのであるが 、結局そこから出てくることはなかった。

 プロコフィエフのバイオリン協奏曲第2番を聴いたのであるが、弦楽器の音のエネルギー感やホールに消えていく残響成分も明瞭に描く。低域に厚みと力強さがさらに加わる印象を受ける。

 少し中低域のエネルギー感がバランス的に出すぎなところのあるようなので、XERXES 20の各種調整ポイントを「締める」方向に微調整。するとちょうど良い塩梅に・・・当初CDトランスポート用にと目論んでいたのであるが、この音を聴くと当分XERXES 20の下から離れないような気がする。

 するとCDトランスポートの足の下には元の5mmバージョンが戻ることに・・・このままではCDトランスポートがすねかねないので、新たなプレゼントをする必要があるようだ。

2008/3/5

720:モノリス  

 「2001年宇宙の旅」の冒頭では、リヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」の導入部がきわめて印象的に使われていた。映画では、黒い石版モノリスに触れたことにより、類人猿が動物の骨を武器として使用することを覚え、進化の階梯を登る第一歩を踏み出す。

 そしてその骨を空高く放り投げると、その骨が一瞬で宇宙船に変わるという鮮烈な画面展開がなされる。この切り替わり、本当に鮮やかである。こういう鮮やかな手法には「やられた!」という感じになってしまう。

 今日は残業を早めに切り上げて家に帰ってきた。確定申告のほうもある程度めどがついたというのもあるのであるが、一番の目的は「モノリス」である。骨を武器とすることを覚えた類人猿にあやかるわけではないが、大きな進歩の階梯を登りたいものである。

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 これが「モノリス」・・・ではなく、lmstさんが企画してくれたカーボンインシュレーター第2弾である。左が従来のもの。厚さは5mm。これを2セット購入して、CDトランスポートとプリアンプの電源部の足の下に敷いて使用していた。その後第2弾企画としてその3倍の暑さの15mmバージョンが企画されたので、1セット申し込んでいたのが、昨日届いたのである。

 「やっぱり3倍の厚みは違う・・・」それが見た目的な第一印象。これなら機器の足の下ではなくシャーシに直接設置することもできそうである。

 そこでCDトランスポートの下に足をはずして機器の底板に直接セッティング。その見た目から「モノリス」を連想した新型カーボンインシュレーターであるので、その効果の程を計るには、やはりリヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」・・・エド・デ・ワールト指揮オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団・・・から「日の出」がふさわしい。

 オルガンと低音弦による静かな持続音がはじまると、その音の厚みが増しているのに気がついた。続くトランペットの荘重な主題はその色彩感や高揚感の度合いがアップしている。何かを足したのではなく、ソフトに入っている音の欠落度合いが減ったことにより、本来の音が出てきたのかもしれない。
 
 この「モノリス」はCDトランスポートをかなりな度合い進歩させる効力を有しているようである。もっといろんなソフトで検証したいところであるが、体の疲労度がそれを許さないようである。第1曲「日の出」が終り、第2曲「現世に背を向ける人々について」がはじまると目がしょぼしょぼしてしまい、首の角度がぐぐっと落ちてきてしまう。なので、今日は打ち止め。また明日以降検証したい。

2008/3/4

719:パピヨン  

 パピヨンという種類の犬は、ピンと立った耳が特徴。その耳から長い毛が流れるようにたれていて、正面から見るとその両耳のシルエットが蝶に似ていることから「パピヨン」と名付けられたようである。

 そして正面から見て、その模様が綺麗に左右対称になってことが多く、見ていて本当に美しい犬である。性格はとても人懐っこく、ペットショップでの人気も安定している。もともとフランスの貴族の間で愛玩犬としてブームになった犬のようで、そのせいか初めての人にも全く人見知りしない。なので、番犬には向かない。

 我が家の愛犬の種類がパピヨンなのである。名前は「メリー」である。OFF会で我が家を訪れてくれた方は、やたらと人懐っこくまとわりつかれたので覚えている方もいらしゃるであろう。その愛犬の誕生日がもうすぐである。3月10日生まれである。今度の誕生日で6歳となる。

 小型犬の6歳といえば、人間の40歳くらいであろうか?確か犬は最初の1年で人間でいうと17歳くらいにまで成長し、その後は1年で概ね4〜5歳づつくらいの割合で年をとると聞いた覚えがある。

 その真偽の程は不明であるが、その説が概ね正しければ私とほぼ同じ年齢ということになる。犬は6歳でもう中年か・・・なんだか少しばかりかわいそうな気もする。我が家のおてんばも、そういえば確かに最近は少し落ち着いてきたというか、年相応な行動パターンをとるようになってきたような気がする。

 犬や人間同様、オーディオ機器も年齢を重ねると落ち着きが出てくるのかもしれない。我が家のオーディオ機器はおおむね2年しか経っておらず、どれもまだその域には達していないが、これが10年、20年という期間を経過すれば、木製品の表面の色合いが自然と深いものに変わっていくように、円熟味を出していってくれるのであろう。

 手っ取り早く、その時間の経過による熟成を手に入れるには、中古商品を手に入れることである。今はオークションが隆盛を誇っているので、こまめにチェックしていると、堀り出し物的なものが時々目に付く。

 最近はターンテーブルしか見ていないが、ここ数日は「おっと!」という感嘆の声を上げたくなるような出品が相次いだ。その中でももっとも興味を引いたのが、オリジナルのXERXESである。写真でしか判断できないが、とても綺麗に見えた。私の今使っているXERXES 20の出発点となった記念すべきモデルである。

 一瞬落札しようかとも思ったのであるが、相当な年数が経過しているはずで、落札した後のメンテナンスや微調整などのことを思うと、私のようなアナログ歴1年程度の初心者が手を出すべきものではないような気がして差し控えることにした。最終的には20万円程度で落札されたようである。程度の程が分からないが、この価格ならその希少性からしてもお買い得だったのではないであろうか・・・

 「落とすべきであったのか・・・」といった多少の後悔もあるが、決めてしまったら、サブシステム用のターンテーブル選びも終わってしまうので、もう少し優柔不断に先延ばしして、この楽しみを引き伸ばしたいところである。

2008/3/3

718:カタパルト  

 カタパルト・・・第二次世界大戦当時の戦艦は、偵察や着弾観測のために小型の水上機をカタパルトに搭載していた。その水上機は、そこから一気に大空に勢い良く飛び立つのである。

 カタパルトは短い距離で水上機を発進させなければならず、圧搾空気式や火薬式など様々な方法が考案されたようである。カタパルトは戦艦と航空機をつなぎ、海と空をつなぐ短い架け橋のようなものである。

 そういうイメージがあるからか、「カタパルト」という言葉には何かしら良い印象を抱いている。単純に「カタパルト」という音の羅列自体も、とても良い響きに感じられるのである。

 昨日Be2さんのお宅で最初に聴かせていただいたのは、EMM Labsを送り出しに使用したSACDマルチであった。SACDマルチは空間表現がほんとに素晴らしい。リアのスピーカーから音が出ているという感覚は全くない。フロントに自然なサウンドステージが出現し、それがとても精緻なのである。その音を聴いていてふと「カタパルト」という言葉が純粋なイメージとして浮かんだ。はっきりいって全く脈絡がない話であるが・・・

 マルチ用に使われているDAコンバーターはDCC2でもDAC6でもなかった。「8」なのである。EMM Labsの業務用DAコンバーターのようである。これが素晴らしいできとのこと・・・EMM Labsを使っているものにはとても気になる存在である。

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 続いてdcsを使ったメインの2chを聴かせていただいた。先ほどのEMM Labsが圧搾空気を使用したカタパルトであるなら、これは火薬式のカタパルトである。加速力というか水上機を飛び立たせる推進力がぐっとアップ。短い滑走距離でも十分に音を放ってくる。

 このdcsのラインナップをひときわ特別なものにしている立役者はクロノスであろう。タイムロードが開発・販売した超高性能のクロック・・・アルミ削りだしの躯体が半端でないこだわりを感じさせる。

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 GRAND UTOPIA Beを駆動するのはCLASSE OMEGA POWER。その天板を空けて中を見せていただいたのがこの写真・・・

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 こんな凄い製品は今後は出ないのではと思わせるパワーアンプである。このエンジンを積めば凄いパワーとスピードが手に入るはず。まさにスポーツカーのエンジンを思わせるいでたちである。

 この内部をまじまじと眺めていると、桁外れのスケール感で音楽を明晰に描ききるGRAND UTOPIA Beをスピード感溢れる推進力でドライブするには、やはりOMEGA POWERしかないのではないかという気がしてしまう。

 Be2さんのお宅の音はいわゆる「美音系」ではない。そのままズドンとくる感じなのである。レンジは広大であるが、無理に広げたわけでなく、あるがままに広くエネルギーに満ちている。こんなに大きなスピーカーであるのに、空間表現にも秀でていて、音が速い。全く鈍さがないのである。戦艦大和の主砲の一撃をもろにくらったかのように私もfairbrookさんも吹っ飛ばされたようであった。

2008/3/2

717:戦艦大和  

 最近の小学生はプラモデルをあまり作らないのであろうか?コンピューターゲームが隆盛になってからは、プラモデルもきっと下火になってしまったのであろう。私が小学生であった30年以上前はプラモデルはまだまだ隆盛を誇っていた。

 小学生4〜5年生の頃、タミヤのミリタリーものを少しばかり作った覚えがある。第2次世界大戦で活躍した戦車であったり、戦闘機であったり、戦艦であったりと気の向くまま少しづつ買ったのである。少ないお小遣いをはたいて買うので結構大切に作ったものである。

 そのとき一時嵌ったのが日本の戦艦。喫水線より上のみのモデルで平らな台の上に置くと海上を疾駆している姿を連想させるシリーズである。それを真横から眺めながら悦に入っていたのである。そのなかでもお気に入りだったのは「戦艦大和」。全体の伸びやかでダイナミックなラインが素晴らしく、また船橋の造形がなんとも言えず威厳に満ちていて重厚感があった。

 今日はfairbrookさんと一緒にBe2さんのお宅にお邪魔させていただいた。そのリスニングルームに入ると、感嘆の声が自然と漏れる。「広い・・・天井も高い・・・」そしてそこに鎮座しているオーディオ機器の凄まじいまでのラインナップ・・・

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 あの巨大なスピーカーであるグランド・ユートピアBeがすっきりと収まっている。しかもその2台のスピーカーの真ん中にはこれも巨大なCLASSE OMEGAが鎮座している。凄い陣営である。この広い空間であるからこそ、これらの機器も落ち着いた雰囲気で部屋に馴染んでいる。

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 グランド・ユートピアBeは見上げるほどに巨大であるが、実に威厳に満ちた美しさをたたえている。その物量投入の凄まじさと全体のデザインや仕上げの美しさが見事に両立している稀有な作品である。

 その雄姿をまじまじと眺めていた時「戦艦大和」の船橋を連想した。その威厳に満ちてなおかつ美しさをたたえている姿に共通しているものを感じたのである。

 送り出しはSACDマルチ用にはEMM Labs、メインの2ch用にはdcs。プリ、パワーはCLASSE OMEGA・・・「壮観である・・・」しばし、目の瞳孔を広げっぱなしにしながら、私とFairbrookさんとは機器を眺めていた。先にいらしていたAionさんはもう慣れていらっしゃるようであったが、私などはその威容に満ちた雰囲気に圧倒されっぱなしで、浮き足たってしまった。

 いつまでも浮き足立ったままではいけないので、ソファに腰を降ろす。FairbrookさんとBe2さんは現在の日本及び世界の経済状況などについて真剣なお話をされていた。日本経済の最前線の現場でどのような変化起きているのか貴重な情報も頂くことができた。私も非力ながら中小企業経営の安定に一役買いたいと思っているのでとても参考になった。

 しかし、今日の目的はあくまでオーディオ・・・話が一段落したところで聴かせてていただくことに。まずはEMM Labsを使ったSACDマルチを聴かせていただいた。音が出ると「こ、これは・・・」と息をのむ感じであった。まさに「息をのむ」といった表現がピッタリくる出だしである。

 リスニングルームの威容溢れた雰囲気からしても凄いことになるだろうととは思っていたが「やはり・・・」・・・その後の様子などは明日にでも。



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