2007/12/19

643:異人さん  

 ”赤い靴 はいてた 女の子 ひいじいさんに つれられて 行っちゃった...”「ひいじいさん」は悪い奴だ・・・小学校低学年までそう思っていた。幸い私が生まれた時には「ひいじいさん」は生きていなかった。それに私は女の子でもないし、赤い靴もはいていなかった。なので「大丈夫・・・」と無意味な安心感を持っていたものだ。

 悪いのは「ひいじいさん」ではなく「異人さん」だと気付いたのは小学校の高学年になってからであった。心の中で顔を見たこともない「ひいじいさん」に謝った。

 しかも、この異人さん本当は悪い人ではなく、アメリカの牧師さんでとても良い方であったようである。経済的に困窮していた開拓団の家族から頼まれて女の子を養子にしたのであった。そして、さらに悲しい話が続くのであるがそれは省略・・・

 我が家のメインシステムは「異人さん」で占められている。ドイツの異人さんを筆頭にアメリカの異人さん、イギリスの異人さんそしてカナダの異人さんである。そのせいか音に少しばかりバターの香りが混じっている。

 それに対し2階ですまし顔で佇んでいるサブシステムは純国産である。その音は、ごはんと味噌汁で育った人間の繊細な味覚により、細やかに調整されているかのようである。素材の持つ旨味をなるべく殺さずに活かすような音作りに感じられるのである。濃い目の味付けのソースをかけることはない。

 炊き立てのご飯にしっかりダシをとった味噌汁・・・どちらもできたてで湯気を立てている。飽きのこない味わい感である。

 しかし食の西洋化が進んだ現代、多少日本の食卓の味付けも変わってきている。そこでというわけではないのであるが、サブシステムの電源ケーブルを変えてみた。CDP-MS1に、メインシステムではベンチを暖めることの多かったSTEALTHのMS-21 SPECIALをあてがってみたのである。

 従来はEMM LABSのペアに付属でついてきたKIMBERのPK-14を使っていた。メインシステムほど電源ケーブルの影響は受けないサブシステムであるが、やはり音の風合いは若干変化する。

 大らかなエネルギー感が加えられるようである。音楽を気分よく聴かせてくれる。もともと持っていた繊細感は多少減じるかもしれないが、演奏者の息使いや体の動きを感じさせる雰囲気感がアップする感じではある。

 1階ではブラックラベルやCLOUDE 99に水をあけられ、やや冷遇されていたM-21 SPECIALであるが、新たな活躍の場を得たようである。色合い的にはもっと薄い色、そして形状的にはもっと細いケーブルがこの部屋にはマッチすると思われるが、音的には悪くないので、ここで活躍してもらおうかと思っている。

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