2007/12/18

642:BIG BAND LIVE  

 日付が変わった深夜の青梅街道は、かなりなハイスピードで車が流れている。「割増し」表示をグリーンに輝かせているタクシーも、その流れの主導的な役割を担うかのように昼間よりも一段と活動的である。

 そのやや速めの流れに乗りながらフロントウィンドウの右斜め上方に目をやると、半月の月が、多少の違和感を感じさせるような形でくっきりと浮かんでいた。普通半月というと縦半分の形を連想するが、今日の月は水平方向に半分に区切られているのである。その下半分が多少の角度を付けてぽっかりと浮かんでいる様は、とても目に新鮮であった。

 そして、かすかな角度でしか切らないハンドルを握りながら、今晩杉並公会堂小ホールで聴いてきた923 Big Band Xmas Liveの様子などを思い浮かべていた。

 サウンド・デザイン・ファン・クラブの主催で行われた今日のコンサートは、CDの録音も兼ねたものであった。MA RECORDINGSを主催されているタッド・ガーフィンクルさんが特製ワンポイントマイクだけを使用し、ビッグバンドの生演奏を録音されたのである。

 ワンポイント近接録音のため、総勢19名のビッグバンドのメンバーはマイクに向かって円を描くような形で配置されている。そのため、数名は客席に背を受ける変則的な形となっている。

 ビッグバンドの生演奏は初めての経験であるが、迫力あるサウンドであった。そのエネルギー感にはやはり圧倒されるものがあった。トランペット、アルトサックス、テナーサックス、ベースサックス、トロンボーン、ベーストロンボーンといった金管楽器がその主役であるが、これらの管楽器の音の勢いの良さと迫力は独特の魅力がある。怒涛のように押し寄せては返すといった感じで、このエネルギー感をCDに録音することは可能なのであろうか、と思ってしまう。

 私は7時半からのLiveにしか間に合わなかったが、もっと早い時間行われた録音セッションでは、録音したものを一部会場でプレイバックされたようで、それを聴かれた方は生演奏同様のエネルギー感や音の質感が感じられた、と一様に言われていたので、この録音は相当期待できそうである。CDとして販売されるのは来年の2月の予定とのこと。生演奏を直に聴いているので、その印象を脳裏の一部に保管しておき、発売されたら、CDとの聴き比べをじっくりとしてみたい。



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ